おどみん短編集

こんな私にも隠し事はある

お母様

別の日

そう言って1つのキーホルダーをちらつかせる

お母様はああいう人だ

あの人との生活に耐えられず両親は離婚

私は父親が「あいつと血がつながっている娘を引き取りたくない」という理由で母に親権が

その結果がこれである

ついてないな〜

でも…一番悲しいのは

あのキーホルダーは昔とある人にもらったもの

世間で言うニコイチのキーホルダーである

2つが合わさって一つになる

でももう1つしかないんだもんな

自分の心配をするのが先だとわかっていても

他人の心配をしてしまう

昔からの悪い癖だ

そう思ってラ〇ンを開く

クラスラ〇ンらしきもの

そこで会話が途切れていた

本当に…私を知らないくせに

何いってんだよ

でも私は自分を押し殺してこう返す

そうしてグループを抜けようか迷う

でもその代わり

私は無意識にこの公園に来ていたがそう言えばここttさんの家に一番近い公園だ

心の何処かで助けてくれるかもと思い込んでいたのかもしれない

そんな話をしてるとttさんの家に着く

そんな話をしてる時だけ

うちの事情を忘れていられる気がする

でも1つ気がかりなことがある

あのキーホルダーはまだ小さい時にいつか離れてしまっても大丈夫なように買ったものだ

めちゃくちゃ心配してくれてるttさんのお母さんと呆れてるけど優しい目で見てくれてるttさん

そんな一家が血が繋がっていなくても

大好きです