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狂った男の話を聞いてから間もなく 例の廃病院に着いてしまった
想像していたより遥かに 物々しい雰囲気があった
外観は数十年経っていると分かるほど 朽ち果ててしまっている
窓ガラスは一部あったが割れており 刑務所で見かける鉄格子が殆どだ
周りにはもちろん誰もいない
夜風が山の樹々を震わせる
その度にザワザワと 来訪者である俺たちを不気味に歓迎してくれた
生暖かい空気が余計に嫌だった
秋斗
一弥
雅也
秋斗
返答に詰まった
これは 自ずと従うしかないことを意味した
一弥
秋斗
2人は歩みを止めず どんどんと先に行ってしまう
ようやく追い付くと 正面玄関を2人は覗いていた
雅也
一弥
雅也
一弥
雅也
秋斗
言われた通りに照らしてみる
中の様子は外観と同じく 明らかに老朽化していた
心霊スポットとして有名だったので そこかしこにゴミが落ちている
一弥
雅也
秋斗
雅也
秋斗
一弥
秋斗
確かに 普通に考えれば幽霊なんかより 現実のヤバい人の方が怖い
この建物の雰囲気から そんな現実的な事には思いもよらなかったので、妙に感心した
一弥先輩と雅也先輩は 普段からこういった場所に行き慣れているのか……?
寒気がした
一弥
雅也
すんなりと入る2人に 慌てて俺は着いて行った
入るのも嫌だが 残されるのはもっと嫌だったからだ
秋斗
一弥
秋斗
一弥
雅也
ガコン
秋斗
雅也
一弥
秋斗
一弥
秋斗
雅也
一弥
秋斗
雅也
ビビビ、ビビ
不穏な音を立てて 手に持っていたライトが消えた
場はパニックになった
秋斗
一弥
雅也
秋斗
雅也
秋斗
一弥
秋斗
一弥
ドンッ
何かが倒れる音がした
秋斗
一弥
一弥
雅也
一瞬で静まった
意味が分からなかった
その意味を理解した瞬間に
とてつもない恐怖が襲ってきた
秋斗
一弥
雅也
一弥
一弥
次の瞬間
アーーー
遠くの廊下から何か聞こえる
アァーーーー
地面が壊れんばかりの足音もする
何かが近づいてくる
アアァァーー
アアァァァァァァァー
すぐそこに……
ダンダンダンダンダンダンダンッ!!
廊下の影から
何かが見えてきた
3メートルほどある壁の真横から 顔が飛び出す
その顔は長い髪で覆われている
女だ
頭の下は人間のそれではない
全部、髪の毛だ
ムカデのようなヘビのような 長い体は全てが真っ暗な髪の毛で
そこに女の顔が張り付いていて
口を開けて叫んでいる
アアアアアアアアア
俺たちを見つけた
その途端
調子のはずれた甲高い声で女は笑った
うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
俺たちは絶叫した
貴方の選択で結末は変わります 運命を切り開きましょう
A.狂ってしまう
B.先輩を犠牲にして玄関から逃げる
C.供物を捧げる
さあ 貴方の運命や如何に……