あれは、俺がまだ高校生の頃。
非能力者の俺は、周りから馬鹿にされ、罵詈雑言を浴びせられ、ストレスのはけ口にされてきた。
『要らない』
『早く死ね』
そんな言葉は飽きる程聞かされて。
もはや涙なんて出なかった。
それに暴言だけじゃない、暴力だって毎日ふるわれた。
殴る蹴るは当たり前、酷い時には頭や腹を踏まれたりカッターを突きつけられることもあった。
でも俺は耐えた。
虐めだけじゃなく、両親から浴びせられる罵倒の言葉だって気にとめなかった。
それは、大好きな仲間が居たから。
誰にどんなことをされても、この8人が俺の味方で居てくれる
俺にとっては、それだけで十分だった。
…それなのに。
その日も、いつも通りクラスメイトに呼び出された。
そこに着くなり、俺はガムテープで口を塞がれ、ロープで手首を拘束された。
いつもはそんなことしない癖に。
今日ばかりは逃がすまいと言うようにキツく縛られたロープが、昨日の傷にくい込んでズキズキと痛んだ。
そこからはただ地獄のようで、生きた心地がしなかった。
頭を殴られて、腹を蹴られて、
その傷を更に踏まれて
それでも、涙は出なかった。
阿部亮平
悪魔
阿部亮平
皆が居たから耐えられた。でも限界というのは早かれ遅かれ訪れるもの。
阿部亮平
阿部亮平
虚無の空間を見つめ、塞がれた口から必死に声を出した。
阿部亮平
???
その時、聞き覚えのある声が聞こえたんだ。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
8人の姿を見て、安心した。もう1人で苦しまなくていいんだと思えた。
ラウール
岩本照
岩本くんの影からひょこっと顔を出したラウールくんは、あの時まだ6歳だった。
6歳の子供にこんな姿見せてみっともないなぁ、と自分を笑えるうちはまだよかった。
阿部亮平
皆、助けて!
言葉にならない声で、何度も何度も必死にそう叫んだ。
けれど、皆は立ち尽くすばっかりで、こちらに手を差し伸べてくれる人は居なかった。
ラウール
ラウール
おかしいな。傷だらけの俺を見て泣き喚くラウールくんのことは皆で慰めるのに、俺には目もくれない。
必死に叫んでも、皆はずっとラウールくんを見つめていた。
阿部亮平
悪魔
頬を思いっきり蹴られて、バキッと音がした。
ラウール
痛みや苦しみよりも、絶望と悲しみが勝った。
なんで誰も助けてくれないの?ずっと仲間だって言ったのは皆の方じゃないの?
ラウール
向井康二
あぁ、裏切られた
目黒蓮
佐久間大介
阿部くんも俺達の親友だよって、そう言ったのは嘘だったんだね
本当は皆も、"表向きは"非能力者の俺を馬鹿にしてたんでしょ?
ハナから仲良くするつもりなんてなかったんだね、だから呼び方だっていつまでも君付け止まりで…
そっか、俺は、自己満足と周りからの名声を得るための
『道具』でしかなかったんだ。
阿部亮平
阿部亮平
岩本照
阿部亮平
佐久間大介
佐久間大介
宮舘涼太
トッ、
宮舘涼太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
宮舘涼太
宮舘涼太
ドサッ、
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
佐久間大介
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
佐久間大介
阿部亮平
阿部亮平
佐久間大介
阿部亮平
佐久間大介
佐久間大介
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
佐久間大介
バサッ
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
コメント
8件
好きです
もう 、最高でしか無いかも 、、
おほほほほほほほほほほほすきいいいいいいいいい