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窓から眩しい光が入ってきて、私は目が覚めた。
横を見るといつも通り、朝日が隣で静かに寝息を立てていた。
私の愛おしい人。
この時間が私は1番好きだ。
時が止まったような気持ちになるから。
でも時間とはなんて残酷なんだろう。
あと三ヶ月で朝日は、この当たり前の生活は消えてしまうんだから。
朝日
朝日が少し重そうに瞼を上げた
朝日
櫻子
私は朝日の髪に手をかけた
櫻子
朝日は悩んだような仕草をした後、ぱっと閃いたような動きをしてから少し楽しそうに言った。
朝日
櫻子
私は起き上がって、手元にあったスマホで近くの遊園地を探した。
結果は
櫻子
朝日はニッと笑ってから弾んだ声を出した。
朝日
朝日
朝日はワクワクしたような仕草をしながら私の袖を引っ張った。
確かに古い。 少し錆の多い乗り物たちに、結構古臭い着ぐるみたち。 でもその割には意外と人がいた。
櫻子
朝日はいたずらっ子のような表情をしてからどこかを指さした。
櫻子
朝日
ジェットコースターだった。
私は朝日がそこを指さした瞬間、全力で拒否したのだが、 朝日必殺の上目遣いでその意志は打ち砕かれた。
櫻子
朝日
櫻子
その後も色々なところをまわった。
コーヒーカップに乗ってさっきの腹いせに朝日を酔わせたり、
お化け屋敷に入って朝日を怖がらせようとしたら逆に怖がらせられたり、
今日はとにかくたくさん楽しんだ。
朝日
朝日は名残惜しそうに、去っていく人々の背中を眺めていた。
私は時計を見た。 閉園時間までまだ時間がありそうだ。
私は辺りを見回した。
ふと目に入った乗り物があった。 ありきたりなものかもしれないが、この日の締めくくりにいいだろう。
櫻子
私が指さした先は観覧車だった
スタッフ
朝日
朝日は少し会釈をしながら控えめに座った。
スタッフ
二人きりになった
少し沈黙が流れ、もう少しで頂上に来そうな時、朝日が口を開いた。
朝日
朝日は少し自嘲気味な笑みを浮かべた。
櫻子
は何か言わなければならないという焦燥感によって、よく意味のわからないことを言ってしまった。
あぁ、もう少しで頂上に来てしまう。 もうすぐでこの短い旅が終わってしまう。
私はなぜだか目の奥に涙が染みてしまった。
ここで泣いてはいけない。 そう自分に言い聞かせて、涙をのんだ。
朝日
朝日にふと話しかけられた。 私は言葉に釣られて顔を上げた。
その瞬間、唇が触れた。 本当に少し触れた。
夕日が朝日の顔を照らして、とても綺麗だったのを鮮明に覚えている。
朝日
そう言いながら朝日はスカートのポケットをゴソゴソと探ってから何かを取り出した。
指輪だった。
朝日
朝日は息を吸ってから、ハキハキとした声で確かに言った。
『櫻子、私と結婚してください。』
私は理解が追いつかなかった。 一瞬ポカンとした後、一気に自分の顔が熱くなるのを感じた。
その瞬間、さっき我慢したはずの涙が一気に流れてきた。
朝日はいきなり泣いた私にびっくりしたのかあわあわしていた。
櫻子
今の私はきっと涙で顔がぐしゃぐしゃだろう。
でも、そんなことも気にならないくらい、嬉しかった。
朝日は少し笑ってから、優しい笑顔で
朝日
と言った。
私は朝日から指輪を受け取り、大事に指に嵌めた。