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美術絵画団

2 - 大好きですから。

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2025年06月07日

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貴方は今、どこに――

右目も

左腕も

絵にはある

――みんな、いなくなればいいのに。

お空きれーい!!

お花きれーい!!

お水きれーい!!

少年は、絵の具と紙、筆を持っている。

決して良品ではないが。

〔左手で筆をとる〕

ねね、かいがさん、

かいがさん?

どうしたんですか?

どーしてぼくの絵の具は赤色しかないの?

かいがさん?

貴方の好きな色だからです。

どーしてぼくは赤色が好きなの?

かいがさん?

少し前に、真っ赤なポピーを貰ったでしょう。
きっとその所為です。

ぽぴーってなあに?

かいがさん?

お花の種類ですよ。

なんでぽぴーはまっ赤なの?

かいがさん?

……

かいがさん?

絵を、描きましょうか。

うん!

今になって考えてみれば、”かいがさん”ってきっと、君のことだったんだな。

僕からすれば、今までずっと、たった一人の友達なんだよな。

もしも、僕のもとに来なければ、
他の人のもとに生まれていれば、ずっと、幸せだったのに。

かいがさん?

かいがさん?

私に気付いていないのは、きっと貴方が大人になった所為でしょう。

かいがさん?

それでも、私は貴方のもとにいるのが、一番幸せなのです。

かいがさん?

だって、私は、

無題

なにがあろうと、貴方の、はじめの子供〈さくひん〉なんですから。

無題

何千年経とうと、私は貴方が大好きです。

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