コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕は一年前、グガと別れた.
別れたというより、自然消滅という方が正しいだろう.
でも、僕らが終わった関係だと気づいたのは グガと再会した日が初めてだった.
暗い闇の中で1人立つ グガ. その姿を見た時、“戻って来た”そう一瞬心の中で口にした自分に恐怖を感じた.
1人になった日から、荒れた寂しさがぽっかりの穴の空いた胸を引っ掻き回し続け
あんな苦しさを グガのせいで耐えてることになったのに. 僕は彼奴を憎むだけじゃなく、憎しみよりも....再会の喜び 胸が弾んだことが....恐ろしかった.
秋の、肌寒い風を春の風と勘違いしそうな程......身体が温かくなったのだ.
それからだ、あの高鳴りは今も続いてる.その度、その度....“これは恋では無い”と唱える.
呪いを解く呪文のように.
絶え間なく振る雨は、傘を忘れ部屋から飛び出し濡れ犬状態の僕を帰そうとしない.
いっそのこと、このまま台風でも来て 吹き飛ばされたい
ほら....
今、この時も
僕は君に迎えに来て欲しいと、 願っているから.
【ザッ】
𝗝𝗞 .
さようならを言おうとしたら、 君は迎えに来る. 置いていく癖に、 離れさせてくれない.
雨の中、遊具下に隠れながら家出した子供のような僕の元へ 赤い傘を手に.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
足をキツく両腕で包み、 俯いた顔は決して上げようとせず.
無言を貫く2人を哀れんでもいるのか雨は止むことなく降っている.
【パサッ】
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
グガの温もりが残ったジャケット.
ほんのり香るFORMENTの柔軟剤みたいな香りの香水. この匂いを嗅ぐ度、グガを思い出してたっけ.
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
勝手すぎたかな.
沈黙をどうにかしたい一心で放った言葉だったが、今の今まで聴こえないふりをしてたのに
眉間に皺を寄せず、こっちを睨もうともせず ただ遊具の外に溜まった水溜まりを見つめるグガ.
背中、少し大きくなったな. 会わない内に成長した背中は壁にも見える.
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
まただ. 全てを見透かしてるような目.
店の時とは違い希望が消えた 全てを諦めた瞳.
先に遊具から出ようとする背中に、再会した日とは逆に今度は僕が焦りを感じ、急いで手首を掴んだ.
【パシッ】
不思議だ
捨てられた憎しみ 悲しみ、怒り
手を握ったことで 繰り返されるとしても
今日、君が消えて
1人きりの静かで煩い日々に戻ってしまう
そのことのほうが
嫌だな、と
1人になるくらいなら また騙されてやってもいい
と思った.
𝗧𝗛 .
嗚呼、
𝗧𝗛 .
自分の感情さえ、訳が分からない
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
1つだけ、 分かってるとすれば
𝗧𝗛 .
【バッ】
この目は僕を酷く狂わせる
𝗧𝗛 .
手首を掴んだままの僕を、 勢いよく引っ張っり遊具の外へ出た僕ら
持って来た傘もささず、 雨に打たれながら腕を首に回され 抵抗する間もなく唇は重なり合う.
雨で目が開けられず、 唇と唇の隙間に入ってくる雫を拭い合うようなキス.
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
その後
家に戻るまで
鼓膜を圧迫する沈黙と、動悸が続いた.
➥𝗡𝗲𝘅𝘁 𝗗𝗮𝘆
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
ぎこちの無い挨拶.
昨夜、ソファーで寝ようとする ジョングガを呼び止めて、“一緒に寝よう”だとか馬鹿なことを提案した.
僕はおかしくなったのか??
𝗧𝗛 .
矛盾ばかりで脳が破裂しそうだ.
片足を立てて右手で前髪を鷲掴みしていると、 手のひらを左頬に添えられる.
厚く広い手で浮腫気味の頬を撫でてくる.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
腫れてる?? 言われてみれば、目がいつもより開けにくいとは思ったけど. 浮腫じゃなくて、腫れてるのか ??
曇りひとつない鏡にうつる顔 膨れ上がった涙袋. 昨夜顔も濡れてたせいで気づかなかったが、どうやら僕は泣いてたようだ.
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
タオルで保冷剤を包んだ物を手渡され、腫れた目に当てる.
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
キッチンへ向かう背中. 窓の外は昨日の雨が嘘のような快晴だ. 雨の雫が残った窓硝子は太陽の光を浴びて眩しいほど光っている.
𝗝𝗞 .
キッチンで冷蔵庫を開けたまま、立っている グガの方へ保冷剤を当てながら向かう.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
ジミナ を監視人に ?? 馬鹿言うなよ、彼奴に監視なんて任せたら必要以上の働きをするはずだ
おやつ、外食禁止でも痛いのに、 必ず余計な提案を グガにするばすだ
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
天使様、 どうか....どうか僕を勝たせて下さい
寒い日にお外に出る、 そんな過酷な試練を僕にさせるなんて....
誰ができましょうか.
罰を受けるべき相手は、 目の前にいる筋肉うさぎです.
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
『アンネミョン チンダ』
『カウィバウィボッ!!』
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
結局3回勝負して 一勝二敗. コンビニへの買い出しを任された訳だが、天使に勝たせて貰うなんて卑怯な真似をした ヒョン を許すわけが無い.
この僕が大人しく買い出しをするだけで終わるとでも ??
狡い奴には悪戯してやらないと.ㅎㅎ
カゴに入った普通のキンパとプルダックポックムミョンの上に、悪戯用の新商品と書かれた豆腐キンパを追加で入れる.
【カタッ】
ある程度必要な物もカゴに入れ、会計を進めていると
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
次々商品が袋に入れられるのと同時に次々と質問される.
【ピッ】
𝗝𝗞 .
【ピロンッ】
【ウィーンッ】
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
質問して来た女性が今度は テヒョイヒョン を見て先輩と声をかけた. 固まる ヒョン と女性を交互に見ながら間に立ち尽くす僕.
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
𝗧𝗛 .
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
𝗧𝗛 .
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
𝗧𝗛 .
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
そう言い、 近寄った ヒョン の耳にコソコソと何かを話す女性.
知り合い ??
先輩って言われてたけど、 大学の後輩かなんか ??
𝗨𝗖 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗨𝗖 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗨𝗖 .
𝗨𝗖 .
それ以上返事も振り返りもせず、 ヒョン はコンビニから出た.
女性は少し恥ずかしそうに手を振っていた. それが テヒョイヒョン に向けてなのかは分からないまま.
𝙏𝙤 𝙗𝙚 𝙘𝙤𝙣𝙩𝙞𝙣𝙪𝙚𝙙 ⇢⇢