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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

坂本

おはよう!剛、もう、大丈夫なのか?

あれ?坂本君だけ?みんなは?

坂本

もうみんな出掛けたよ。俺も今から出掛けるよおまえは?

今日は、午後からだから。

坂本

そっか。でも、無理すんなよ?
なかなか揃わないな。6人で一緒に住んでるのに

・・あはは。そういうもんでしょ?
長野君もいないの?

坂本

お前が起きるまで心配だからって、最後までいてくれたけどな。今日は、倒れるなよ?メンバー誰もいないし・・・

そっか。ありがと。大丈夫。そんな、弱くねぇよ

坂本

そうだな。じゃ、行ってくるわ。

行ってらっしゃい

坂本君が出ていくと、この家は、シンとしていた。

そっか、うるさいやつがいないから。

しばらくすると、外では、ルキアさんが、呼び出し音を、鳴らすかどうか戸惑っていた。

よし、俺も早めに出掛けるか・・・

と、ドアを開けると・・・・

ルキア

あっ!

ルキア・・・・なにしてんだよ

ルキアさんが立っていた。

ルキア

わ、忘れ物・・・・

ふーん

ルキア

じゃなくて・・・おはよう

おはようの時間じゃねぇじゃん。

ルキア

・・・・・

ルキア

今から仕事?カギかけとくね。ついでに、鍵を返しにきたの

・・・・・

ルキア

な、なに?

ち、ちかいんだけど。

あんたさぁー

ルキア

だから!なに?

顔近づけたら、すぐ赤くなるんだな(笑)

ルキア

そ、そんなの当たり前だろ!

・・・人と話すときは、その人の目を見て話せよ。

ルキア

・・・・!?な、なにするのよ

・・・

ルキア

・・・行ってらっしゃい・・・

遠慮がちに言うので・・・

・・・・・

ルキア

・・えっ?違う?

・・いや、違わない・・・(笑)行ってきます

(変な女)

そう思いながらも、顔は笑っている剛。

距離をいつの間にか縮めていた二人だった!

なぁ、ルキア・・・

急に足を止めて・

ルキア

えっ?

いや、なんでもない

そう言って剛は、出ていった。

ルキアは、内心ドキドキしていた。

ルキア(わたしったら何をドキドキしてるんだろう。あいつは・・レンじゃないのに・・・・・)

ルキア

・・・どこに落としたのかな・・

落としていそうな部屋にはいる。

使えるかわからないけど・・・

手をかざそうとした瞬間・・・

あれ?ルキアさん?

ルキア

えっ?三宅さん?

い、いつの間に帰ってきたの?

静かだからさー、誰もいないかと思った。どうしたの?何か忘れ物?

ルキア

忘れ物・・というか、落とし物というか

へぇ~。大事なもの?

ルキア

そんなんじゃないよ。東城さんに、もらったんだけど

えっ?あの人?

昨日の人・・・・

ルキア

出会った記念にって

えっ?出会った記念にって、今時いきなりプレゼント攻撃とかありえないし・・・

ルキア

もらったわたしもわたしなんだけど・・・
かわいいピアスだったし。

ふーん・・・

ルキア

でも、やっぱりわたしなんかには似合わないから、返そうと思っていて・・・・

・・・・なんかって。

ルキア

あなたもそう思うでしょ?

そんなことないよ。そのピアスが似合うと思ったから東城さんってひとは、くれたんだろうし

ルキア

ありがとう。優しいんだね

・・・なんかって言わないでよ

ルキア

・・・

僕たちを殺そうとしたこと、今でも気にしてるでしょ?でも、ここは地球だし。あれから1年以上経つし、もう忘れてよ。ルキアさんは、ルキアさんらしくいてくれればいいから。

この前、長野さんにも同じことを言われた。

僕もね、最初はイナンのこと好きになるとは思わなかったよ。ひとは、そんなすぐに好きになるはずないのに・・
きっかけがあると違うよね・

ルキア

そうなんだね。

僕も手伝うよ。確かにこの部屋に置いていったの?

ルキア

うん。たぶん・・・・

よし!探そう

ルキア

・・・でも、結構散らかってるね。
・・・ごめん。片付けるね。

こっちこそ、ごめん。僕らもそれぞれ忙しくて引っ越し手伝えずにいたから。なんて、言い訳か・・・

ルキア

・・・・やってみる・・・

えっ?

ルキアさんは、目を瞑って手をかざした。

すると、不思議なことに物が動いている。

すごい

僕は、初めてルキアさんの“力”をみた。

ルキア

・・・・使えた・・・

そして、その゛忘れ物゛は見つかった。

ルキア

あった。

よかったね。

そして、散らかっていた部屋はいつのまにか片付いた。

ルキア

ありがとう、三宅さん、手伝ってくれて

どういたしまして。帰っちゃうんだ。

ルキア

東城さんに、返さなきゃ。

・・・1人で大丈夫?

ルキア

大丈夫よ。ありがとう

なんだか、すごくくすぐったい。

ルキアさんが出ていってすぐに、

ただいまー

剛が、帰ってきた。

剛、早かったね

今日は、撮影だけだったし。そっちこそ、帰ってたんだ。ルキアは?もう、帰った?

落とし物、見つけたからついさっき帰ったよ?

忘れ物じゃねぇの?

あの、東城って人にもらったプレゼントだったらしいよ。

プレゼント?物好きなやつだな。

出会ってすぐにプレゼント攻撃?

返すって言ってた。

えっ?なんでまた。

じぶんには似合わないものだからって

だったら、その場で返すだろ?

ねぇ、なんか嫌な予感する・・・・長野君の言う通りあの人・・・・ルキアさんを、狙ってるんじゃ?

まさか

それとね、話変えるけど

切り替え早いな

ついさっきね、ルキアさんが力使うの、初めて見ちゃった。

・・・・えっ?なんだ。使えるんじゃん

なんで、今まで・・・

ねぇ!剛、心配だから、見に行こう!剛がルキアさん守らなくてどうするの!!

えっ?俺が?

とにかく、行ってみようよ!僕は心配なんだ!

・・・・・

後悔してほしくない

・・・わかったよ。いけばいいんだろ?

意外と素直じゃん!

その頃だった。

ルキアさんは、東城さんのもとにいた。

君から会いに来てくれるなんてね。嬉しいよ

ルキア

そういうわけじゃないんだけど。これを、返しに来ました。わたしには、似合わないものだから

ピアスの入った袋を手渡そうとしていた。

探し当てたんだ

ルキア

えっ?

彼の声色が少し変わった気がする。

さすがだね

彼は、ルキアさんに顔を近づけている。

ルキア

ち、近いんですけど。

やっぱり、彼はただ者ではない。

・・・・っつ

ズキリと、痛む。

剛?大丈夫?

ば、バカ、声がでかい

ルキア

・・・剛?三宅・・・さん?

気付かれてしまった。

し、心配になっちゃって。ねっ?剛・・・

別に・・・せっかくもらったんだからつければいいじゃん。ピアス

げっ

なによ。

フフフ

それに、一度もらった物を返すなんてその方が失礼だ。

剛・・・なに、言ってるの?

君は、認めてくれるんだね。僕たちの交際を。

剛&健

えっ?交際?

ルキア

・・・・・

・・・交際するんだ

ルキア

・・・

こんなときまでケンカしてる。

ルキア

す、するわけないだろ!

いや、もう成立したから

えっ?成立?

なんだかわからないけれど、すごく悪そうな顔をしている東城って人。

剛、なんかあの人、おかしいよ?

ルキア

逃げろ!二人とも

叫んだのは、ルキアさんだった。

えっ?ルキアさん?

ルキア

こいつは、カイトが送った刺客ってやつだよ

刺客?

ルキア

長野さんの言う通りだ。こいつには・・・

そうさ。俺はおまえなんかどうでもいいんだ。俺はただ・・・

バチーン

剛&健

あっ・・・・

しかし、そいつは、ルキアさんに張り倒されると、気絶してしまった。

弱っ

け、結構強い人なんだ、ルキアさんって。

ルキア

二人とも、ありがとう。今のうちに行くよ

気絶した東城って人をほったらかしにして・・・・

剛&健

・・・・

ルキア

見ての通りだよ。私なんか誰も・・・

そう言うルキアさんの言葉を遮り、

バカ!

ルキア

ば、バカとは何よ!

・・・言ってみただけだ

ルキア

えっ?

帰ろうぜ。

ルキア

・・・・・(な、なによそれ)

剛は、1人先を歩いていった。

ごめんね、ルキアさん。あれでも、照れ隠しなの

ルキア

照れ隠し?

゛なんか゛っていおうとしたルキアさんを、あいつなりに、慰めようとしているんだよ?

ルキア

彼の気持ちがわからない

ふたりは、いい感じなんだけどな~

なにかが足りないんだろうな~(健)

二人のあとを追いながら、僕は思った。

そして、

お、俺はあきらめない。あきらめないぞ

気絶したはずの東城さんが、生きていた。

数日後・・・

坂本

えっ?ドラマ?剛が、ドラマに出るの?

そう。なんか、勝手に抜擢されたというか、オーディション?受けろって。

岡田が、この役は、剛君しかいないって、推薦したらしいよ

ったく、勝手にはなし進めるなんて・・・。

いのっち

でもさー、このドラマ、V6で出たら結構イケると思うんだけどなぁー

健!サボってないで付き合えよ

剛、お前も文句言わずやれよ。

いのっち

そうそう。撮影は、任せて!

と、カメラマン井ノ原君。

俺のそばにいろよ

(剛のセリフ、坂本君に向かって)

坂本

なんかさぁー、気持ちがこもってないんだよねー。こう言う時に限って、指導者はいないし。

指導者=岡田。

お、男相手に言えるかよ!恋愛ものなんて最近やってねぇし。

長野

確かにねー。っていうか、V6全員ないよね。あるとすれば、井ノ原とか?

井ノ原

・・・・・

長野君は、監督っぽいことを、していた。

今の長野君の言葉になんかいってくれるかと思いきや黙っていた。

坂本

じゃあ、ルキアさん呼ぶか

坂本君も今日は、付き合っているみたいで。

久しぶりに岡田以外は揃っていた。

えっ?な、なんで?

なぜか、あせる剛。

坂本

その方が、本気で演技できるんだろ?本物の女性だし。

いのっち

うんうん!そうしようよ!

坂本

ルキアさんのためでもある。

と、携帯を取り出し、電話をかけ始めた坂本君。

坂本

もしもし?ルキアさん?

いのっち

えっ?番号知ってるの?

驚く井ノ原君。

な、なんでだよ

すでに、ジェラシーというのを、感じる。

ピンポーン

いのっち

ルキアさん!いらっしゃい!

ルキア

・・・頼みたいことって?わたし、忙しいんだけど・・早くしてくれる?・

坂本

悪いけど、こいつのオーディションの相手役してやってくれる?

ルキア

オーディション?

坂本

俺らじゃさー、女性役なんて勤まらなくて。
知り合いに、女性がいなくてさ。

ルキア

な、なんで私なんだ。

いのっち

ルキアさんしか、頼める女の人がいなくてさ。

坂本

で、剛、俺と長野はこれから番宣にいかなきゃいけないから。あとは、二人でよろしくやれよ

えっ?二人でって

長野

ごめんな、今日は、仕事あったの忘れてたんだ

ちょっと、みんないてくれなきゃ困るよ

ルキア

そ、そうです。いてください

二人きりにしないでよ!

ふたりは、この時同じことを思っていた。

坂本

悪いけど、時間だから

長野

剛、頑張れよ!じゃあな

じゃあ、僕も、買い物行こうかな。ねっ!井ノ原君。

いのっち

俺は、いてもいいぜ!

ダメダメ!二人のほうがこう言うのは雰囲気出るからいいの!

いのっち

こう言うときこそ、俺の出番

妙にノリノリの井ノ原君だったが、

二人のためなんだから、お願い!

と、耳打ちされ、

いのっち

フィルム足りないんだった。買いに行こうっと。
健、付き合ってくれるか?

もちろん!

と、分かりやすい?嘘をつき、ふたりは、出ていってしまった。

・・・・なんだそれ

ルキア

・・・・わたしは、どうすればいいんだ。

・・・・わかるのかよ

ルキア

だいたいは、教えてもらった。演技ってやつなんだろ?手伝いに行ったときに井ノ原さんが教えてくれた。

・・・・このセリフ、言ってくれればいい。

ふたりは、見つめあった。

俺のそばにいろよ

(セリフ)

ルキア

ダメよ!あなたは彼女と・・・・

(セリフ)

好きだ!夏希!

(セリフ)

ルキア

・・・・

好きだ!

(セリフ)

ルキア

え~っと

慣れないルキアさんは、途中で、戸惑っていた。

はい、カット

ルキア

えっ?

只の練習なんだから。

ルキア

しょ、しょうがないだろ。初心者なんだし。

赤くなってるなぁーって(笑)

ルキア

な、何よ!わかってるわよ。

でも、サンキュー

ルキア

いい、練習台になっただろ?

えっ?

ルキア

そう言うことだろ?

本気で言ってるんじゃない。いつも、そうなんだ。

ルキア

レンも、そうだったんだ。きっと・・・

近づく男はきっと・・・

ルキア?

ルキア

やだ、思い出したら、涙が・・・・

なんで、泣いてるんだよ。なんか俺悪いこと言ったか?

な、泣いてなんかいないよ

だけど、ルキアさんは、泣いている。

涙が止まらずにいた。

・・・・

ルキア

き、気にせず続きを・・・・

泣くなよ

ルキア

えっ?

剛は、思わずルキアさんを抱き締めていた。

あれ?なに?そういうこと?

急に、ほんとに仕事が入った井ノ原君は、仕事に行ってしまい、僕(健)だけ帰ってきたら、なぜか抱き合う二人。

なに?なに?いい感じじゃん!作戦成功!

ルキア

は、離せよ!

俺のそばにいろ!そうすれば、お前を泣かせたりしないよ?

セリフのような言葉を言う剛。

あれも演技?

シーン

ルキア

・・・・・

剛(なんか、言えよな)

黙るルキアさん。

・・・ごめん

ルキアさんから離れ、なぜか謝る剛。

いや、なんというか、俺らを憎んでいたルキアと違って・・その女らしいと言うか・・・・

ルキア

フフフ、なんだよ、それ。

ルキアさんは、笑った。

笑った

ルキア

あんたって、変なやつだね

なんだ。笑えるじゃん。ってか、よかった。笑ってくれて

ルキア

えっ?

しばらく、優しく剛に見つめられるルキアさん。

ますますいい雰囲気のふたり!

最高じゃん!

邪魔するの悪いなぁー

っていうか、カメラ借りれば良かった。っていうか写メールすれば良かった。

ずーっとふたりの様子を影で見ていたかったのに、その沈黙を破るかのように僕の携帯が鳴る。

プルルル、プルルル

ビクっと振り向くふたり。

け、健。お前、いつからそこに

ごめーん。ずーっといたんだけどね~(二人をずーっと見ていたかったし)

プルルル、プルルル

電話出ろよ

もしもし?

ぼくは、その場から離れることにした。

シーン

ルキア

・・・・・

・・・・・

再び、シンとするふたり。

ルキア

す、好きでもないのに抱き締めるなよ!

俺は、ただ心配だっただけだ

ルキア

へぇ、じゃあ今まで好きになった女の子誰にでもやってたんだ

ちげぇよ。おれはほんとに、心配で・・・・

プルルル、プルルル

今度は、剛の携帯が、鳴った。

ルキア

・・・出ないの?

・・・・・・!Σ( ̄□ ̄;)

相手を見て、驚いている。

ルキア

どうしたのよ?出なさいよ

・・・・・もしもし?・・・・サキ?

ルキア

・・・・!?

その名を聞いたルキアさんは、固まっていて・・・

ごめんねー、で?さっきの続きを・・・

ルキア

邪魔みたいだから出ましょう、三宅さん

えっ?

ぐいっと僕の手を掴み、その場を去ろうとするルキアさん。

サキ

ねぇ、剛。いま、大丈夫?

なに?なんか、用

サキ

用があるからかけたの。なんか冷たくない?ねぇ、いまから、会えない?

・・・・

二人で出ていくところを見ながら電話する剛。

ルキアさん?どうしたの?剛と、ケンカでもしたの?

ルキア

今の電話、元カノから・・・・

へっ?元カノ?まさか!うそだ!彼女とは、終わってるはずだよ?

ルキア

どうせ、より戻そうとか言われたんじゃないの?あいつも、まだ、忘れてないみたいだし

えっ?元カノのこと、知ってるの?

知らないわよ😒

あのさ、さっきの・・・

ルキア

さっきのは、演技だ。セリフは、違うかもだけど、演技ってやつだから。

ルキアさんは、どんどん歩いていく。

本当に、演技なのだろうか。

今さらなんだよ。

サキ

剛に、会いたくなっちゃって

・・・・

サキ

もう、近くにいるから

はぁ?いるって

帰っちゃうの?

もう、役目終えたしね

そのときだった。

ピンポーン

誰だろ?はーい!いま、開けまーす

ガチャ

サキ

こんにちわ

えっ?サキさん?

ルキア

えっ?

玄関にいたのは、剛の元カノサキさんで・・・・

サキ!なんでここに・・・・

剛が、玄関にきたやいなや

サキ

剛!会いたかった!

剛に抱きつくサキさん。

ルキア

・・・・・・

剛、これはどう言うことなの?

こ、これはもしや。

サキ

あたし、剛のこと忘れてないよ?

あの、俺にもさっぱりわからないよ

ルキア

わたし、邪魔みたいだから、帰るね。じゃ。

ルキア・・・

待って!ルキアさん、送るよ

ルキア待てよ!

サキ

誰?今の女の人

ッツ・・・・

指輪が、激痛を与えたみたいだ。

サキ

剛、大丈夫?

ルキア

森田剛。さっきのセリフ、その子に言ってやりなよ。その子が、一番聞きたいセリフだろうし。あんたが、言いたかったセリフだろう?きっと。

いつのまにか、剛を、゛あんた゛呼ばわりしてるルキアさん。

はぁ?なんだよ、それ

ルキア

送らなくていいから。おやすみ

バタン

ルキアさん!

・・・・

サキ

剛、今の子、剛の今カノ?

ちげーよ。

サキ

じゃあ、只の友達?

・・・・・

剛は、ルキアさんが出ていった方をただ、見つめている。

健サキ

剛!なんか言ってよ!

問いただすサキさん。

剛・・・・、ぼくは、ルキアさん心配だから送ってくる

あぁ

ぼくは、ルキアさんを、追いかけることにした。

サキ

剛、とにかく私は・・・

こっちで、話そう

ルキアさんは、ただただ黙って歩いていた。

そして顔は、泣きそうになっていて・・・・

ルキアさん

そこに来たのは、なんと、東城明。

ルキア

あっ。

俺、ますます君のこと、気に入っちゃった。その顔は、例の彼にフラれたんだね。

サキ

えっ?彼女のせいなの?

別に、そういうわけじゃ・・・・

事の発端とかサキに話した。そうしなきゃダメだと思ったからだ。

サキ

だって、そうしなきゃ、その指輪、はずれないんでしょ?

この話、信じてくれるのか?

サキ

代わりにわたしが、そばにいてあげるよ。そうすれば、きっと。

なんでそうなるんだよ。

ルキア

東城さん、私のことは、どうでも良かったんじゃないの?

いーや。気が変わった。俺、あんたのこと、本気だわ。あんたが好きだ。

なんでだよ。なんであのときそう言わなかった!もう、今さら・・・

そう言うとサキは、剛に口づけをした。

サキ

もう一度・・・付き合わない?私たち

サキさんに、告白されている同じ頃・・・・

ルキア

いいよ・・・

本当に?よし!行こう!どこ、いこうか

ルキア

・・・どこでもいいよ

剛が、いないところなら・・・

ルキアさんは、どうやら、東城さんと出かけるのをOKしてしまい・・・・

俺は・・・・

剛は、その頃サキさんからの告白の返事をしようとしていて・・・・

っ・・・・

激痛に、耐えれなくなっていて・・・・

サキ

剛?大丈夫?

・・・・・・

そのまま、また、倒れてしまった。

サキ

剛、わたしが・・・

ルキア

・・・・・!?

ルキアさんは、予感を感じた。

どうしたの?ルキアさん

ルキア

・・・・ごめん、忘れ物

剛になにかあったのか?

ルキアさんは、走り出した。

あっ!ルキアさん?

走って戻ってきたルキアさん。

ルキアさん?

僕に気づかず通りすぎた。

ルキアさん?

なんか、すごく真剣な顔をしていた。

ルキア

剛!

勢いよく玄関を開けて部屋にはいってきたルキアさん。

サキ

あっ!あなた!

ルキア

サキさん・・・?

まだ、いたんだ。

やっぱり、ふたりは・・・・

サキ

あなたのせいで、剛は苦しんでる!

ルキア

倒れていたのか?

サキ

呪いの指輪ってなに?あなたは一体、剛に何をしたの?

ルキア

私は、べつに・・・

それを、仕組んだのは私じゃないけど・・・・

サキ

あなたがいるせいで、剛はきっとこれからも・・・

ルキア

聞いたんだ。わたしの正体・・・・

サキ

ほんと、くだらないわ。さっさと自分の国に帰りなさいよ

そうできればとっくにしてるさ。

ルキア

・・・・・・そうだな

サキ

えっ?

ルキア

剛は、きっとまだあんたを好きなんだ。

サキ

どう言うこと?

ルキアさん

やっと追い付いた・・・

ルキア

あんたとなら【両思い】ってやつになるんだろうな。

ルキアさん、まさか

ルキア

あたしは、もう2度とここには来ないよ。あんたがこれをはめて、剛にキスすれば呪いは解けるよきっと・・・・

ルキアさん、もしかして剛のこと・・・・

ふたりは、ぼくの存在に気づいていない。

サキ

本当に?

ルキアさんは自分の指輪を外すと、サキさんに渡した。

ルキア

さようなら

ルキアさんは、その場からいなくなった。

V6 不思議な船旅2 ルキアさんとの再会

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