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完結おめでとう!!!! 今日1日かけて1話から読んだけど、神作すぎた‼️ まさかの桃さんと青さんが裏切り者でグルなんて思わなかった!!! めっちゃくちゃ感動した😭😭 私も思うんだよね、どんなに皆から愛されてる人でも天才な人でもやっぱ人間味のところってあるんだなって、人間のどす黒い感情を持ってたり、好き 嫌いを持ってたり人間は綺麗事じゃどうにもならないって言うのを凄く感じる作品だなって私は思った!!
完結おめでとうー…!!桃ちゃん(青ちゃん)だったとは想像もつかなかった…!最後に一人だけ残るんじゃなくてみんなで…みたいなの泣けた。タップ数も多いのにありがとうー…!もうさいっこうだよ…\♥︎/
完結お疲れ様です! 人間という生き物の醜さを最大限生かした綺麗な話。 イラストも文章も素敵だったよ
最終回となります。
ありえないほど長いです。
(1349タップだってよ…)
1話の注意書きをよく読み、 必ず守っていただきたいです。
物語の途中で私が作成した絵が 出てきますが、無断転載等は 禁止となっています。
【最終話】 踊らされた人形よ
それでは、行ってらっしゃい。
もう何も聞こえない
世界の音がしない
それに、
君が、いない
君だけがいない
青い美しい瞳の君が 僕の目の前で変えた
それは一瞬の出来事で
でも、途轍もなく長くて
まるで、初兎ちゃん が消えた時のような
でも、それをこの世界は 許してはくれないから、
生きるしかないから
辛い
死にたくても死ねない
死んだ人の気持ちを背負って、 生きていかなきゃいけないから
それに、
ここから飛び降りる なんて、僕には無理
自分を自分で刺したり なんて言うまでもない
殺してもらうのも 少し考えてみたが
僕のせいで、その人が 人殺しになってしまう
そんなの耐えられない
今は何やっても ダメな気がする
何もできる事がない
何をしても失敗する
向こうから走ってくるのは、 リーダーのないちゃんだった
一気に心が安心感を覚える
僕はまた、その場で 泣き崩れてしまった
沢山の弱音が止まらない
どうしよう
涙も止まらない
ごめん
浮かれててごめん
あの言葉で、もう 救えたと思ってた
でも、違かった
守れなくてごめん
一番近くにいたのに 一番遠く感じたんだ
謝る事しかできなくてごめん
2人で泣きながら帰って きたと思ったら、急に 衝撃の事実を耳にした
まろの姿が見当たらなかった のは、それが原因だったのか
2人の目の前で死んだのか なんなのか分かんないけど まだ2人は言えそうにない
ゆっくり待つにしても、 こんな状況で落ち着ける 訳がなかったから無理だ
ガチャッ…… [🦁が出て行く]
今度は、手を伸ばす 事すらできなかった
ごめん、アニキ
こんな俺でごめん
ほとけっちは、
ちゃんと伝えたんだ
違う
違うよ
違うから
ギュッ…… [🐤が💎を抱きしめる]
もう見たくなかった
見ないようにしてた
目を背けてたんだ
手が届かないん じゃなくって、
ただ、怖いんだ
追いかければよかった
それなのにこの手が 届かなかったあの頃 のトラウマを言い訳 にして勝手に逃げて
逃げて、逃げて、 見てなかったんだ
もうやめて
俺が悪い、それだけ
それだけでいいから
全部俺のせいでいいから
いつもより、少し 声のトーンが低い
そりゃそっか
まろが、いなく なっちゃったし
バタン…… [🐤が扉を閉める]
俺は弱い
見ないフリしてる
現実逃避してる
カッコ悪い
どうして、俺は、 こんななんだろう
どうしてこんな 弱いのだろうか
俺は、何にキレているのか 自分でもわかっているんだ
でも、気持ちの正体が 分かれば分かるほど、
辛くなる、苦しくなる
もっとヒーローみたいな 存在になれやしないのか
誰でも救える主人公なら 今ここで全員救えるだろ
でも、俺はそれができない
できなかった
いや、
やろうとしなかった
俺がちゃんとしていれば、 こんな事にはならなかった
できる事があったのに、 何もしようとしなかった
最低
大嫌い
こんな事を言ったら 駄目なのは知ってる
でも、止まんないから
今は感情をコントロール する事ができないから、
だから、ごめん
希望はあるんだって事を ずっと信じて生きてきた
そこに光はあるんだって ずっとずっと、信じてた
俺はヒーロー側じゃなくて 醜く悲しいヴィランだって
だから、それを救ってくれる 人がいつか現れるんだって、
信じてた
でも、もう信じれない
信じたくない
信じ続けて来たから 今こうやって苦しい
信じていた分、そこにないと 気づくと、その分苦しくなる
俺は弱い
弱すぎるから、主人公にも敵 にも何にもなれなかったんだ
ただの脇役 だったんだ
パンッ……!
[🐤が🦁の頬を叩く]
大声を出すりうら
その目に浮かぶキラキラ したものは、涙だろうか
その目は、
強くて、悲しくて、
美しかった
グィ"ッ……
[🐤が🦁の胸ぐらを掴む]
嗚呼、そっか
りうらは、きっと、
死にたいんだ
ないちゃんがおかしい
変、絶対に変
いふくんがいなく なっちゃったから 悲しいのはそうだ
そうだけど、でも、 他も理由があるはず
何年一緒に生きて いると思ってんだ
ガチャッ…… [扉が開く]
ドアが開くと同時に、 二人の顔が少し見える
その顔はどこか少し スッキリして見えた
安心した
いふくんの事は勿論 いつまでも忘れない
忘れたくなんかない
初兎ちゃんも、いふくんも、 僕が殺したようなもんだから
全部を背負って 生きて行くから
だから、許して欲しい
何て希望を抱い たのも束の間、
その向こうに待ち 受けていたのは、
光でも
希望でも
願いでもない
ただただ、
ただただ、
地獄だった
もし、俺の願いが叶うなら、
きっと、生きていた
「6人で分け合おう」
もし、僕の願いが叶うなら、
きっと、君を助けてた
「6人で、だよね」
もし、俺の願いが叶うなら、
きっと、本当の幸せだった
「5人、全員だ」
もし、俺の願いが叶うなら、
きっと、まだ笑えてた
「6人じゃなかったな」
もし、俺の願いが叶うなら、
きっと、届いていた
「6人じゃなくて、ごめんな」
もし、僕の願いが叶うなら、
きっと、
みんな生きてて
「しょにだーーっ!!」
きっと、
みんな泣いてて
「うわああん!しょーさああん!!」
きっと、
みんな優しくて
「初兎ちゃん、あと俺やるよ」
きっと、
みんな悔しくて
「もーしょにだ何とかして!!!」
きっと、
みんな笑ってて
「あははっ!何やそれ初兎〜!」
きっと、
きっと、
この存在しない記憶も、
全部、全部、
本物にしてくれたのかな
ないちゃんに連れられて 全く知らない場所に着く
さっきいふくんが飛び降りた 崖から少し離れた所にあった
変
どこか変
今までにないくらいの 違和感を今抱いている
どこかこのままにしちゃ いけない、危険なような 物が少しちらついてくる
スッ…… [🍣の手に手を伸ばす]
バッッ"!!!!
[💎の手を振り払う]
パン"ッッ!!!!
[🐤が🍣の頬を叩く]
僕の手を振り払ったないちゃんの 頬を、思いっきり叩くりうちゃん
みんな、落ち着かなかった
少し音が反響する 不気味な雰囲気だ
何かが、始まる
それはきっと、俺達にとって 素敵なものではないんだろう
どうする事もできない
そう思っていた直後、
コツ…コツ…コツ…… [歩いてくる]
そこに立っていたのは、
?
?
まろだった
まろが、生きている
ちゃんとここにいる
今、存在しているんだ
「待った」?
何を言っているのだろうか
コツコツコツ…… [🍣が🤪の方へ行く]
狂ったような顔で、
狂ったような姿で、
踊って、
踊って、
踊って
踊って
踊って
その瞬間、
ドン"ッッ"!!!!
世界の色が、
消えた気がした
ただ、見えるのは、
濁った血の赤色だけだった
昔はこんなじゃなかった
昔は、ずっと楽しかった
〜回想〜
昔は楽しかった
小さなことで、 たくさん笑えた
その話題から広がっていく話も、 縮まっていくみんなとの距離も、
何もかもが尊く、美しく 楽しく、綺麗だったんだ
いや、それはこの間までも そうだったのかもしれない
俺達の絆は深まるばかりで 終わりが見えなかったんだ
でも、
この時間があって、
その絆の深さに限界があることを、
りうらは、
みんなは、
知っちゃったんだ
「大好きだよ」
嘘言わないで
「ずっと味方だよ」
そんなわけないじゃん
「諦めないで」
自分はどうなの?
「ずっと一緒にい
うるさい
うるさい
疲れた
そう、疲れた
りうら疲れたよ、しょにだ
ドサッ……
[🐤が床に倒れ込む]
りうらは疲れた
疲れちゃった
もう無理なんだよ
戻りたい
あの時みたいに 純粋に笑いたい
たくさんおしゃべりしようよ
もう一回
もう一回だけでいい
もう一回だけでいいから、
それ以外もう何もいらないから、
だから、
僕は僕が嫌いだ
好きになれたことは、 一度たりともなかった
弱かった
失敗したら誰かに 泣きつきたくなる
この場から消えたくなる
そんな自分が嫌いだった
誰の助けになれない ただの臆病者なんて 誰も好きになれない
自分が嫌い
みんなも自分が嫌い
好きになんてなれないんだし、 好きになんてなってくれないし
もう、何が好きかもわからない
誰かに愛してほしいと、
愛に飢えていた
君と会うまでは
自分を好きになってくれる人達、 いれいすのみんなに出会えたんだ
それが嬉しかった
でも、信じられなかった
その通りだと思った
ていうかそうだった
信じるなんて所詮 言葉だけのもので 保証は無理だった
そんなの気にする暇は 最近は、なかったんだ
それなのに、この感情は 帰ってきてしまったんだ
ずっと、捨てていたのに
今更になって帰ってきても、 処理の仕方なんてわからない
なんで
どうして
なんでよ
なんで
ドン"ッッ……
嫌いだ
みんな嫌いだ
信じない
誰も信じない
誰もいらない
僕の人生に人間はいらない
なんにもいらないよ
苦しい思いをするくらいなら この世なんてもういらないよ
誰もいらない
死ね
死ね
死ね
全員死ねよ
こんなの言う なんて珍しい
いつもよりだっせ
今日はいつもよりおかしい
すると、
橋の手すりに立ちやがった
真っ直ぐなヤツ
そんで変なヤツだ
ビュウウ"ッッ!!!
でも、
嘘つき
嘘つき
嘘つき
大好き
夢を見てるんだ、
そう、俺は今、夢を見てる
今起こってることは 全て、悪い夢なんだ
ガンッ"!!!
[🍣が🦁を蹴る]
悪い夢だ
これは悪夢なんだ
夢なら、
別に何してもいいか
銃口が、いふに向いた
俺は一瞬、ざまあみろと思った
悪いことをしたヤツは、 全員死ねばいいと思った
思って、しまったんだ
昔から、あいつは鋭かった
そして、
どこまでも優しかった
自分がそれを受け入れられた時には もう、自分は変わってしまっていた
人が嫌いだ
自分以外は嫌いだ
何度、人間を殺そうと思った?
何度、人間が醜いと思った?
何度、生まれてこなければと 後悔を嘆いていたんだろうか
この頃はガキやった
アニキとか言われてるくせに 俺は、ガキの心を持っていた
大人げなかったんだ
そんな俺を変えてくれたのは、
紛れもないこの言葉だったんだ
謎が解けたのは、その時だった
共感が欲しかった
共感を求めていたんだ
同じ場所に立っている 人間がほしかったんだ
大好きだった
どこまでもひたすらに優しかった
ちゃんと細かいところまで 人を見てくれているとこも
一番に欲しい言葉を かけてくれるとこも
優しさが絶えず仲間思いで 自分以外を優先するとこも
何もかもが好きだった
ずっと一緒にいれると思ってた
だって、そう約束してくれたから
その約束を持ち出したのは、
あなただったから
あなただった
俺の人生を変えたのは
だから、
生きていてほしい
笑っていてほしいから
だから、だから、
やりたくてやったんだ
悠佑、
お前は、勘違いをしてるんだ
俺はお前が思っているほど、 綺麗で優しい人じゃないんだ
君が笑顔を負けてくれるたび、 自分が醜く心がドブに染まった
取り戻せなかった
取り戻したかった
たまたま見てしまった
変な黒ずくめとないこが 何か話しているところを
聞いてしまったのは 初兎がいなくなった 時らへんだったはず
あまり鮮明に覚えていない
こんなこと言っても、 ないこは信じないかな
ドキドキしていたが 案外あっさりだった
感情でもなくしたのかよくらいに 正直、そんなびっくりしていない
逆にそんな自分に びっくりしている
いつもと違うないこに、 正直、距離を感じている
怖い
気持ちが悪かった
その事実も何もかもに、
吐き気がした
気持ち悪い
でも、
ここで逆らったら 殺される気がした
お金が貰えても、 名誉が貰えても、
気持ち良くはなかった
だけどね、
自分にはこれがあってたよ
俺は、自分のこと以外 考えられなかったんだ
自分のことで精一杯
いつも自分が第一
自分が大好き
自分
自分
自分
自分!!!
ドン"ッッ!!!!
息耐えていく大切な他人を、
見ることができなかった
???
???
2人は勘がいい
と言っても男の方 だけかもしれない
女の方は、いつも 賛同するばかりだ
???
???
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恐怖で滑舌があやふやだった
あの時の感情は今でも きっと染みついたまま
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怖かった
何も返答できずに、 突っ立っていただけ だったのを覚えてる
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助けられたのがあいつだった というだけで屈辱だったんだ
そのくらい怖かった
恐怖は一生無くならない
この組織に協力したその瞬間から
逃げ場は見つからなくなった
お二方に勘付かれない為にも
自分の役目を果たすためにも
やめられないよ
止められないよ
諦めるよ
だめだよ
もう俺は許されない
でも、お前はまだ人を 殺してはいないから、
お前はまだ染まってない
ドンッ…………
今思えば、
そうか、
俺が狂ったのはあの日からだ
ドン"ッッ!!!
どーせ世界なんてこんなもん
ドン"ッ……!
世界なんて、綺麗じゃない
ドッッ"!!!
綺麗な部分だけを見続ける 人間なんて、存在はしない
人間なんて、
全員おかしい
半端者の俺を殺してくれて、
ありがとう
俺の腹を目掛けた銃弾は、 見事に真ん中にヒットした
そこからドクドクと体内の液体が 外へ逃げていく感覚が強くなった
どんどん燃えるように熱くなっていき 徐々にそれが痛みへと変換されていく
怖い
でも、
そんなことどうでも 良くなるくらいに、
みんな大好き
違う
違う違う
こんなはずじゃない
違う
そうだ、俺じゃない
殺したのは俺じゃない
違う!
俺じゃない!
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096
091
091
091
違う
091
俺はやってない
096
091
いいぞ
もういい
殺せ
殺してみろよ
ドンッ"!!!!!
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096
誰だ
誰が俺を撃った
下だ
下から撃たれた…!
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愛せなくてごめん、
ごめんな、初兎
今まであったものがなくなって、
いつもそこにいた お前がいなくて、
優しかったアイツも おかしくなってった
この家はダメだった
もう一度会いたかった
「お父さん」って 呼んで欲しかった
ただそれだけ
ただ、それだけだった
あなたの周りにいる人は あなたをどう思ってる?
嫌いって思われてるかもね
うざいって思われてるかもね
陰口言われてるかもね?
ふふ、そう考えると 俺はおもしろいなw
ああ、ごめんごめん
でも全員が全員、君のことを 好きなわけじゃないでしょ?
そーゆーことだよw
まあ、人間なんて そんなんでしょう
悪口を言ったことない 人間を見たことある?
嘘をついたことがない 人間を見たことある?
「嫌い」という感情がない 人間なんてこの世にいる?
いないでしょ?
そして、君もだよね
でもね、
ずっとずっと、暗闇って いうわけじゃないんだよ
あの時の暖かい記憶があれば きっと絶望を乗り越えられる
彼岸花のように 気高く華麗に、
ルリトウワタのような 愛らしく、麗しい姿、
アネモネのように 儚く、蝶が舞い、
時にはハナズオウのように 強く、緩く甘く舞い散り、
時にはトリカブトのように 弱く、毒で人を殺すけど、
フリージアのように 美しく、咲き誇る。
人は、絶望を乗り越えられる
きっと光はそこにある
掴めるところにある
乗り越えるよ、 乗り越えられる
どんな闇も、暗さも、
貴方が、諦めなければ、
きっと、きっと、乗り越えられるよ
それが死でも、
ね?
踊れ、人形よ 〜完〜
こんなに長い物語を読んでいただき 誠にありがとうございました。
途中で更新が止まってしまいましたが 無事完結することができました。
たくさんの登場人物の愛情や友情、 たくさんの心境を見守っていただき 今までありがとうございました。
わからないことがありましたら コメント欄までお願いします。
ご愛読ありがとうございました。
今度はあなたの
ところに
何かが、
く
る
か
も
後ろに気をつけてね
end