○○○○
…また、ダメだった。
○○○○
何度、繰り返すんだろう。
○○○○
もう一度、もう一度。
○○○○
そう言って何度、諦めるんだろう?
○○○○
…。
○○○○
なんだか猛烈に眠いや。
○○○○
…寝よ。
○○○○
…?
○○○○
ここは…どこ?
アルナ
おー!やって来た!
○○○○
え…誰?
アルナ
私は運命と夢の神、アルナ・レイルーザ!
アルナ
あなた、現実に絶望してたでしょ?
○○○○
えっ…
アルナ
だーいじょーぶ!私がなんとかしてあげる!
○○○○
あ、あの…
アルナ
心配しないで!
アルナ
あなたを別世界に転送するだけだから!
○○○○
いや…
アルナ
あっ、転送とはいっても、トラックに轢かれたりとかするわけじゃないから!
アルナ
あくまでも、その別世界は夢の中で転送するの。
アルナ
今も、あなたが見ている夢。
アルナ
その中で、私とあなたは会話してる。
○○○○
そうなんですね…
アルナ
そろそろ、時間ももったいないから転送いっくよー!
○○○○
え!?
○○○○
…ここは?
○○○○
…森、かな。
○○○○
とりあえず、どこかに行こう…
その後も私は、この"夢の世界"で冒険した。
時折、突然物陰から魔物が出て来たりするが、
○○○○
…!
キラッ
○○○○
…消えた
ふと気付くと跡形もなく消滅している。
そして長い永い冒険をしていた時、こんなことを呟いていた。
○○○○
これが、現実だったらいいのに。
アルナ
わっほ〜!あなたの神様、アルナだよ〜!
○○○○
…なぜここに?
アルナ
君、これが現実であって欲しいって言ったでしょ?
○○○○
言ったけど…
アルナ
できるよ!
○○○○
…本当?
アルナ
でも、完全にこれが現実になるわけじゃないのそれに…
アルナ
ちょっとばかし、代償を支払ってもらわないと。
○○○○
代償?
アルナ
それは…
アルナ
あなたにかかった私の加護。
○○○○
えっ…?
アルナ
そう。元々私の力なんだから、返してもらうわ!
○○○○
そ、それじゃあこれからは…
アルナ
頑張って生き残ってね!
○○○○
待って…!お願い!考え直して!
アルナ
もう術が完成形に入っちゃったからもうどうしようもないよ。
アルナ
これがあなたの選んだ運命だったの。
アルナ?
諦めなさい。
それからは、かなり酷かった。
加護が消えたから、魔物に遭遇したら逃げるしかない。
その過程で怪我を負うこともほとんど。
やがて、街からもいつの間にか離れていたものだから、住むところも、壊れた小さい家。
○○○○
…また、ダメだった。
そうして繰り返す。
これが夢か、現実か、分からない。
本当にあの術は完成したのかすら、今となっては朧げな記憶。
何度も何度もくぅるりくるりら廻り続ける。
これこそが、私の"長い永い夢"。
私の力ではこのループは止まらない。
…いいえ。止める気はない。
○○○○
…何故って?
あの運命と夢の神様が見ているから。
アルナ?
…ふふ。
そして、また。
○○○○
…寝よ。
閉ざされた"運命"が廻り出す。
主
というわけでこの読み切り作品「とある少女の長い永い夢」は終わりです!
主
個人的にはちょっと意外な結末にはできたかな…って思ってます
主
こういうループ物初めて書くんで結構初心者な感じになっちゃいましたけど…w
主
私は満足です!
主
あと私、書く作品は大体ハッピーエンドにしようとしたり途中で失踪したりしますけど、
主
今回は事実上的にはバッドエンドにはできたと思います!
主
ということで今回は終わりです!
主
それではまたね!