嫉妬されるってことはわたしはそれほど蘇芳くんと仲がいいってだけ
別にそんなのなんてことない
妹を使って脅されるのは許せなかったけど
だけど自分が手を出されるのなら
…罵られても、殴られても
何かを投げられても、笑われても、噂されても
わたしは大丈夫
だって蘇芳くんが、蘇芳くんたちがいてくれる
そんなちっぽけな世界なんていらない
わたしには大好きな人たちがいるから
優しくしてくれる人はまだ、いるから
…だからわたしが折れちゃ、ダメなの……!
勝た、なきゃ。
わたしは誰かに相談はしなかった
だってケンカの原因が蘇芳くんたちだなんて
なんだかそれは、わたしを救ってくれた蘇芳くんを傷つける気がした
それに誰かに話せば負ける気がした
それをよく思った彼女たちはいじめを悪化させたけど
亜子
アイカワさん
ササキさん
ニシカワさん
そんなときだった
蘇芳くん
亜子
"たすけて"
その言葉は喉奥で詰まって止まってしまう
亜子
だけど蘇芳くんは手を引いてくれた
蘇芳くん
いじめなんて言葉は、蘇芳くんは口にしなかった
その言葉はわたしを追い詰めると知っていたからだろう
亜子
亜子
蘇芳くん
亜子
リビングから蘇芳くんの友達の声が聞こえる
亜子
亜子
蘇芳くん
蘇芳くんはずっと気にしていたから
亜子
蘇芳くん
亜子
蘇芳くん
亜子
亜子
その3日後、自殺未遂を起こしてしまった。
亜子
蘇芳くん
亜子
亜子
蘇芳くん
蘇芳くん
わたしはあの翌日、昨日の王子様の登場を疎まれもっと嫌がらせを受けた
それからなんだか知らない人に殴られたり、塾にまで迷惑電話がかかってきたり
本当に歯止めが効かないところまで来てしまった
亜子
亜子
亜子
蘇芳くんはぼろぼろ涙を流してわたしの手を握った
蘇芳くん
蘇芳くんはあの後あの子たちに注意してくれて、先生にはわたしが止めたから言わなかったけど
わたしとたくさんいてくれて、わたしがあの子たちと話す機会も奪ってくれた
そしてあの子たちも表面上やめたように見せかけていた
蘇芳くん
亜子
亜子
蘇芳くん
正直やめたってやめなくたって同じだった
どっちにしろわたしはずっと放課後は…アイカワさんとだ
蘇芳くん
蘇芳くん
蘇芳くん
蘇芳くん
亜子
亜子
亜子
わたしは蘇芳くんの頭を撫でた
亜子
蘇芳くん
亜子
亜子
亜子
きっともう、これからどれだけよくなったってわたしはこのトラウマを捨てられない
蘇芳くんがこれ以上壊れないうちに
蘇芳くんの言葉でこれ以上絆される前に
いなくなってしまわないと。
亜子
蘇芳くん
亜子
亜子
蘇芳くん
亜子
少しのリハビリとカウンセリングのあと
いろんな措置のもとで、わたしは外に出られるようになった
あの子たちも怒られたりいろんな更生処置を取られているらしい
亜子
亜子
蘇芳くん
コメント
5件
幸太くんに迷惑をかけないように、自分が耐えれば大丈夫、我慢しなきゃ……。それらの気持ちを誰にも打ち明けずに1人でずっとずっと抱え込んでただけじゃなくてアイカワさん達の行動もだんだん酷くなってってそりゃストレスも溜まって白髪が出来るし、自 殺 し た くなるよね…… 幸太くんとクマのぬいぐるみを取りに行く、その約束が終わってしまったら亜子ちゃんは……。って考えるとほんとに胸が張り裂けそう……😭😭
え、ほんとにちょっと待ってこれヤバイよしんどい クマのぬいぐるみって前に幸太くんの部屋にあったって描写してた…? 白髪はストレスだよね、え、まってまってマジで死に急いでるよこれやばい怖い