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５ファウル【名】一人の選手が５回ファウルを行うこと。即退場。
用例：５ファウル？ 退場？ いい度胸だ。
今からその意味を体にわからせてやる。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
いきなり見せつけられた、どうにも気に喰わない文面＆イラスト（わたしと思しき悪意に満ちたミニキャラ）の謎の冊子を取り上げ、眼前の少女に問いかけてみた。
すると、
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
バカか？ バカなのだろうか？
天樹奈琴（あまぎ なこと）
ふんー。
鼻息荒く、我がクラスメイト――天樹奈琴（あまぎなこと）は言った。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
そうか。頭にウジがわいていることだけはよくわかったよ。
よくもこんな下らないことで、わたしのライフワーク（ストーキング）を邪魔してくれたな。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
むぎゅうぅ。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
少々カチンときたので、柔らかい頬を引っ張ってやった。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
流石に言っていることが何一つわからなくなってきたので、仕方なく解放してやった。
大変いい肌触りだった。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
校長直々の命令である。気に喰わないが、やるしかないだろう。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
気の遠くなるような話だ。
将来の夢が家庭警備員のわたしには荷が重い。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
あっさり言うな。
まったく、使えないセレブだな。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
学生の内からそんなことを言っていては、いい大人になれないぞ。
まあ、既に手遅れな気もしないではないが。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
ヤル気のないわたしがいうのもアレだが、部活に私情、というか趣味を持ち込まないで頂きたい。
こいつをマネージャーに誘ったの、間違いだったか？
小声で心中を吐露する。
しかし、
天樹奈琴（あまぎ なこと）
地獄耳で見事に拾われていた。
成長エネルギーが全て聴力に変換されているのだろうか。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
そこは拘るところらしい。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
してねえよ。
沈黙をポジティブに解釈するな。
天樹奈琴（あまぎ なこと）
どこから取り出したのか、奈琴はファイルを広げた。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
おい、学校関係者
個人情報を漏洩するな。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
思わず大声で突っ込んでしまったが、
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
アホが拳を握って熱弁を振るい出した。
熱意だけは伝わってくるが、言っていることはさっぱり理解不能だ。
て言うか、お前こそこの物語から退場して欲しい。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
天樹奈琴（あまぎ なこと）
奈琴が何事か言っていたが、わたしは華麗にスルーして歩き出した。
来た道を戻り、我が町の商店街を目指す。
寂れ、くたびれきった、とある島のとある町。
今日もわたしはこの町で、一人退屈な日々を過ごしていく。
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