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緊張する。

この緊張は一体なんなんだ?

〇〇と電話することなんていつものことなのに。

でもその"いつも"とは何か違う。

気持ち、伝えるからか?

この関係が終わってしまうかもしれないから?

考え出すと止まらなくなる俺の悪い癖。

樹の言葉が脳裏に甦る。

田中樹

自分の気持ちには嘘つかない方がいいよ。絶対。

田中樹

後悔しないようにな!笑

そうだ。

樹はこんな俺の為に暖かい言葉をかけてくれたんだ。

絶対に樹の言葉を無駄にしてはいけないんだ。

俺はやっと気持ちを固め、

〇〇に電話をかけた。

プルルルルッ

この音でさえも俺を不安にさせる。

早く出てくれ。

早く気付いてくれ。

そう願うばかりだった。

〇〇

もしもし、北斗?

〇〇

最近北斗からの電話多いね〜!笑

松村北斗

悪かったな、多くて。笑

震えた声でこんな強がった台詞。

強がってるってこと、〇〇は気付いているはずもない。

俺の気持ちも分からないくらい鈍感だから。

だから

鈍感だからきちんと伝えなきゃいけないんだ。

自分の気持ちを。

〇〇

で、なんかあった?

松村北斗

あの、さ

〇〇

ん?

松村北斗

俺、〇〇のこと好き。

〇〇

ありがとー!私も好きだよ〜

松村北斗

っ違う、友達としてじゃなくて

言うんだ、俺。

松村北斗

女として!

松村北斗

〇〇のことが好きなんだ、

〇〇

…え?

〇〇

〇〇

ごめん、ちょっと分からなくて、

松村北斗

そりゃいきなり言われても困るよな

松村北斗

ごめん。

松村北斗

でも

松村北斗

俺はずっと〇〇のことが好きだった

松村北斗

出会った時から。

〇〇

出会った時って…3歳くらい?

松村北斗

そう。俺にはないものばかり持ってる〇〇のことが憧れでもあったし

松村北斗

大好きな人でもあった。

松村北斗

〇〇が目黒を好きってことも分かってる

松村北斗

松村北斗

目黒も〇〇のことを思ってるってことも。

こんなことを言った。

でもそれはただ、

自分で自分の首を絞めるだけだった。

〇〇

っ、

松村北斗

でも、それでも

松村北斗

俺は〇〇のことが好き。大好き。

松村北斗

…それだけ伝えたかった。

松村北斗

自分の気持ちに素直になりたくて。

〇〇

北斗、ごめ…

松村北斗

ごめん、迷惑だったよな!笑

松村北斗

でも、

松村北斗

何かあった時は俺がいるってこと、覚えておいてほしいんだ。

松村北斗

絶対〇〇の味方だから。

頼りない声でそういった俺の気持ち、

〇〇に届いているだろうか。

〇〇

〇〇

ありがと。北斗。

〇〇

北斗の気持ち、ちゃんと伝わったよ

〇〇

…でもごめん。

〇〇

私は蓮くんのことが好き。

〇〇

嬉しかった、ほんとに。

〇〇

ありがとう。

〇〇

…じゃあ切るね。

松村北斗

…おう。

〇〇

ばいばい

ツーツーツー

なんでだろう。

分かってた、はず。

こんな風になるってこと。

なのに

なのになんで今更泣いてんだろ、笑

泣いたってなにかが変わることはないのに。

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コメント

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ユーザー
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ほぐどぉ彼氏持ちだが付き合うか?

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