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〘司side〙
司
オレは今、見てはいけないやつを 見ている気がする
……いや、気がするではないな
?
見てはいけないやつが 目の前にいる
__オレの持っている 震えた鎌を、 嘲笑するような目で見ながら
……正直、顔の部分には 目しかついていないから、 表情はよくわからない
?
この声も、どこから 出ているのだろうか
司
だからこそ言える
コイツは完璧な怪物だ
___
このセカイには不純物… 他人のいらない想い、が 具現化して怪物になって あふれているの
___
司
ミクの言葉が脳内再生される
司
司
司
?
もしそうだとするのならば…………
……オレに
オレにできることは……
司
司
司
?
司
司
司
司
……厳密に言えば、お前ではなく、 想いの持ち主だがな
?
……おい、そんな目で見るな
どこにそんな笑うところがある
司
司
?
司
?
司
司
?
司
………怒っているのだな
前触れが長い、と…
司
司
?
司
?
…バカにしているな、オレのことを
いや、時間を 無駄にしている余裕はない
司
オレは鎌を振り上げる
そして_
司
一振りした
__スパン
司
?
怪物が真っ二つに切れた
司
……オレは、 そういうつもりじゃ……ッ
………いや、おかしい
鎌が怪物に届かないところで 振ったはずだ
なのに、なぜ………
?
オレの思考がぐるぐると 回っている間にも、怪物は 塵となって空へ消えていく
?
そして怪物は
オレの前から姿を消した
司
…去り際のあの言葉は 何だったのだろう
司
ふと、右手が軽くなったのを 感じて、視線を動かす
司
そこには
光に包まれて消えていく 鎌があった