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その夜、アルバートは、
三ツ星の高級レストランで、
妻のマリーとディナーを楽しんでいた
今日は結婚20年目の記念日。
結婚したばかりの頃は、
こんな店で食事をするなんて、
夢のまた夢だった。
アルバートは歌手だが、
20年前は無名のストリートミュージシャンだった。
収入はほとんどなく、
生活のためにマリーが一生懸命働いて
アルバートを支えた。
しかし、結婚してから3年後、
アルバートは有名プロデューサーに
スカウトされ、メジャーデビューした
それからすぐにヒット曲を生み出し、
スター歌手の仲間入りを果したのだった。
ここ数年は、メガヒットは、
生み出していないものの、
音楽界では、それなりの地位を築き、
高級マンションに住んでいる。
暮らしぶりが、すっかり変わったことで、
あの頃から大きく変わったものがあった。
それは、アルバートの趣味。
競馬、ドッグレース、
そして、カジノ…
お金が無い時は、無関心だったが、
大金が手に入ると、
ギャンブルにのめり込み、
派手に遊ぶようになった。
結果は、負けたり勝ったりで、
大損をしているというわけてはない。
しかし、その事を妻はこころよく思っていない。
妻 マリー
妻 マリー
と、言われている。
そのたび、
アルバート
アルバート
と言うが、そううまくはいかない。
先日も、調子にのって、
カジノで大金を使ったことがバレ、
妻の機嫌が悪くなった。
今日のディナーは、
その罪ほろぼしでもあった。
豪華な食事が終わり、
店を出てすぐのこと。
マリーと並んで歩いていた
アルバートの肩を、何者かが
ドンッ
と押した。
??
しゃがれた弱々しい声。
アルバートが振り返ると…
ここまでです!
♥50で書きます!
お楽しみに!