ふつうにサスペンス

は、はい

こっちは、同伴の笹岡さんです

ど、どうもこんにちは

笹岡緑です

はい

えっと、島寺寛という小説家さんが、自宅で毒殺されたんですが、そのときに、自宅には、板坂宇美ちゃん、おなじく小説家の草田誠也さん、錦尾洋二さん、あと編集者の松子貞利さん、あと家政婦の阿川冬子さんがいたんです

犯人は誰か、知りたくて

宇美さん、しばらくここで待っていてもらえないか？

あら、可愛らしいお嬢様だこと

島寺さんから聞いております

わたくし、家政婦の阿川冬子です

おやつ食べますか？

キャアアアア！！旦那様？！

おはよう

あ、今日、盲目な女の子がきていてね

茶室にいます

じゃあ、後輩と編集者と少し話をしてくる

悲鳴が聞こえて、真っ先についたのは僕で、腰を抜かした阿川さんを落ち着かせました

俺は話が終わったらトイレにいました

で、とりあえず推理小説家の斧凶作っていう人が書いていたんだけどさ

途中までかいて死んでるのを発見されたんですよ

はい

…まあ、ありましたね

ですが、なぜ、それを？