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市川慶一郎

よし!撮影終了〜

双葉小太郎

おつかれさまです!

市川慶一郎

おつかれ〜い

双葉小太郎

じゃあ、リビング行こっか

市川慶一郎

…そうだね

涼雅やさつきと会うのが少し気まずい

でも、理由を言ったら涼雅も納得してくれるよね。

ちょっと機嫌が悪いけど、涼雅は涼雅だし。

市川慶一郎

おつかれ〜

双葉小太郎

おつかれさまー

仮屋瀬さつき

お疲れ様です!

六花清春

あ、おつかれさまです

リビングに涼雅がいない。

市川慶一郎

あれ、涼雅は?

仮屋瀬さつき

なんか、コンビニ行くって言ってました!

市川慶一郎

コンビニ?そっか

涼雅は居ないから、先にさつきの誤解を解かないとな。

誤解と言っていいのか分からないが。

市川慶一郎

さつき、チョットいい?

仮屋瀬さつき

ん?いいですよ?

さつきを俺の部屋に入れた。

市川慶一郎

さっきのことなんだけどさ

市川慶一郎

ハグ…のこと

仮屋瀬さつき

あ、はい…

仮屋瀬さつき

ありましたね

俺とさつきはソファに座った。

市川慶一郎

あれ、本当に誤解なんだ

仮屋瀬さつき

…?

市川慶一郎

実はさ

今まであったことを全て話した。

もちろん俺が小太郎にドッキリを仕掛けたという体で。

市川慶一郎

っていうことがあったんだ

仮屋瀬さつき

……

仮屋瀬さつき

そうだったんですね

市川慶一郎

うん

市川慶一郎

なんか、ごめんね?

仮屋瀬さつき

いえいえ!

仮屋瀬さつき

誤解が解けて良かったです!

仮屋瀬さつき

でも、あの涙は…

市川慶一郎

…涙?

仮屋瀬さつき

あ……

仮屋瀬さつき

なんでもないです!

仮屋瀬さつき

じゃあ俺、部屋戻りますね!

市川慶一郎

え、あ、うん

と言い、さつきは部屋を出ていった。

「あの涙は…」

って、どういう意味なんだろう。

焦って言うのをやめたし。

もしかして、俺がこの間部屋で泣いていたこと、忘れてなかったのかな。

だとしたら、ちょっとやばいかも…

仮屋瀬さつき

……

四季涼雅

さつき?

四季涼雅

どうしたの?

仮屋瀬さつき

…あ、おかえり涼雅

四季涼雅

ただいま

四季涼雅

どしたの?

四季涼雅

俺の部屋なんか来て

仮屋瀬さつき

……

仮屋瀬さつき

市川君…が

四季涼雅

……?

仮屋瀬さつき

あれドッキリ…だって

四季涼雅

……

四季涼雅

ちょっとまってて

仮屋瀬さつき

……?

廊下から走る足音がした。

四季涼雅

…市川君!

市川慶一郎

……!!

市川慶一郎

びっくりしたあ

市川慶一郎

涼雅か

市川慶一郎

そんな勢いで開けたらドア壊れるよ?笑

四季涼雅

…さつきに

四季涼雅

何話したんですか

市川慶一郎

え?

俺の話を聞こうともせず、涼雅はそう聞いてきた。

市川慶一郎

何って…

四季涼雅

さつきの気持ち

四季涼雅

何も分からないんですね

市川慶一郎

え?

本当に意味がわからなかった。

俺は分からないまま、さつきに何を話したのかを涼雅に伝えた。

四季涼雅

…はあ

四季涼雅

ドッキリって言ってますけど

四季涼雅

本当ですか?

市川慶一郎

え?

市川慶一郎

ほ、本当だよ?笑

四季涼雅

この際だから言わせてもらいますけど

涼雅が俺の方に険しい顔で近づいてきた。

四季涼雅

さつきは

四季涼雅

市川君のこと好きなんですよ

市川慶一郎

…え?

四季涼雅

でもさつきは

四季涼雅

ずっと前から市川君とこたが仲良いの見てて

四季涼雅

市川君が倒れた時だって

四季涼雅

ただ心配して、部屋に見に行ったのに

四季涼雅

市川君泣いてて!

四季涼雅

ああ、きっと小太郎のこと思って泣いてるんだろうなって

四季涼雅

さつきもその涙を見て分かったんですよ

四季涼雅

だからさつきは、俺には市川君を振り向かす力なんてないって

四季涼雅

諦めて、ちゃんと相談に乗ろうとしたんです!

四季涼雅

なのに市川君話してくれないし

市川慶一郎

でも、酔ってて覚えてないって…

四季涼雅

そんなの嘘に決まってるでしょ?!

四季涼雅

市川君のことを思って嘘をついたのに

四季涼雅

ドッキリだなんて

四季涼雅

馬鹿みたいなこと言わないでくださいよ

四季涼雅

今のさつきの気持ちはめちゃくちゃです

四季涼雅

市川君だって

四季涼雅

辛いんですよね?

四季涼雅

じゃあその分さつきの気持ちを考えることだって出来ますよね?

市川慶一郎

……

四季涼雅

取り乱しちゃってすいません

四季涼雅

部屋戻ります

と言い、涼雅は出ていった。

市川慶一郎

……

衝撃過ぎて、あまりわからなかった。

1度落ち着いて、整理しよう。

さつきは俺のことが好き。

ずっと前から俺が小太郎のことを好きって知ってた…

俺が小太郎を思って泣いている様子をみて、俺への気持ちを諦めた。

酔ってるのも嘘だった。

俺の事を思ってわすれた振りをしてくれた。

ちゃんと相談に乗ろうとしたのに俺は話さなかった。

ドッキリだと言われたが、さつきは信じていない…?

俺がさつきに対して嘘をついたと分かっているのか。

今のさつきはどう思っているんだろうか。

市川慶一郎

さつき…

俺は部屋を飛び出し、さつきの部屋へ向かった。

市川慶一郎

…さつき!

ドアを開け、部屋の中を見渡したが、さつきは居なかった。

市川慶一郎

……?

もしかしたら、涼雅の部屋にいるかもしれない。

市川慶一郎

さつき!

涼雅の部屋のドアを思いっきし開けた。

部屋の中には、涼雅。

その腕の中で、さつきが泣いていた。

市川慶一郎

……

四季涼雅

さつき、市川君来たよ?

仮屋瀬さつき

…う…っん

市川慶一郎

さつき…

仮屋瀬さつき

市川君…

さつきは涼雅の腕に顔をうずくめながら話していた。

仮屋瀬さつき

ドッキリ…って

仮屋瀬さつき

嘘っ…ですよね…

素直な気持ち【9bic】

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