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『 悲劇の悪女を演じた先には ──. 』
舞莉愛
舞莉愛
黒尾
研磨
夜久
灰羽
モブ
昼下がりの校舎、人が集う廊下で別れを告げられた
そして
その男の腕には可愛らしい別の女の子を抱き寄せていた
モブ
私はゆっくり瞼を閉じ 、本当の自分を押し殺す
そして 、微笑んだ
舞莉愛
舞莉愛
舞莉愛
舞莉愛
賑やかだった廊下が静まり返る
私の声は震えておらず 、毒を吐き捨てた
舞莉愛
舞莉愛
そう 、言った瞬間 ぽたり 、と涙が1粒零れる
まるで … それだけが事実のように
舞莉愛
涙を頬に残したまま 、気高く背を向け 軽く息を吐く
舞莉愛
舞莉愛
そう告げ 、歩き去る 。
向かったのは ─ 音駒の面々がいる角 。
彼らはただ"美しい悪女"を目で追っていた
そんな彼らの前に曲がり角で誰かとぶつかった
誰かの制服の胸元に額をぶつける
舞莉愛
震えた声でそう言い放った
さっきまで気丈に笑っていたのが嘘みたいに小さな声
その瞬間 ──
ぽろ 、ぽろ 、と涙が2.3滴静かに床に落ちた
強くあろうとするときより
1人になったときの方が壊れそうなんだと
誰よりも理解してしまう光景 。
音駒全員が息を呑む ──
黒尾
黒尾は眉を寄せ 、そう呟いた
研磨
研磨はゲームの世界から現実に無理やり引き戻されたかのように目の丸くする
夜久
夜久は真っ先に"ぶつかった衝撃"より 、
彼女の体の震えに気づいてしまう
灰羽
リエーフはただ一言 、怒り低く呟いた
その場の空気が一気に変わる ─
"気になる"ではなく"放っておけない"
"守りたい" 、どうしようもなく惹かれる
そんな視線が一斉に舞莉愛へと向けられる ─
そして舞莉愛はそれに気づくことなく 、
震える指先を握りしめ 、足早にその場を離れていった
次回 音駒の皆がそれぞれ舞莉愛を意識し始める ──
急な新エピ失礼しました🥹
『不憫な狼は月に恋焦がれる』を完結してだそうと思ったんですが長くなりそうなので投稿しました🙌🏻💞
是非ご愛読よろしくお願いします🫶🏻🎀ིྀ