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Nemuri
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由夏は気づいてしまった。
人は、
絶対に見てはいけないものを見た時、
凄い勢いでスマホを閉じる。
昨夜、
【髙浦伊織】
という新しいページを作ってしまった瞬間、
由夏は反射で画面を閉じた。
いや違う。
違う違う違う。
別にそういう意味じゃない。
攻略対象じゃないし。
ルート分岐とかじゃないし。
ただ、なんとなく。
なんとなく作っただけ。
【言い訳スキル Lv.99】
翌日。
由夏は自分の席で静かに教科書を見ていた。
すると、
瀬那 有眞 セナ ユウマ
声。
瀬那くん。
朝から近い。
いつも通り近い。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
終了。
なんで持ってきてないの。
と思ったが貸す。
結局貸す。
好きだから。
瀬那くんは「助かる」と笑った。
そして、
瀬那 有眞 セナ ユウマ
嫌な予感。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
…は?
【緊急イベント発生】
由夏フリーズ。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
何その聞き方。
何もない。
本屋だし。
本しか買ってないし。
髙浦は参考書。
由夏は小説。
終わり。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那くんは首を傾げる。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
そう聞かれると、急に意識してしまう。
確かに最近、髙浦と話している。
前よりずっと。
その時。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
低い声。
髙浦。
現れた。
タイミングが良すぎる。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
瀬那くんが振り返る。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
即答。
髙浦は由夏を見る。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
優しい。
その優しさに、なぜか少しだけ救われる。
瀬那くんもそれを見ていた。
じっと、何かを考えるみたいに。
昼休み。
由夏は珍しく屋上へ来ていた。
風が気持ちいい。
人も少ない。
そして、
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦。
なんで分かるの。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
四回目。
もういい。
由夏は諦めた。
髙浦が隣に座る。
少し距離を空けて。
それが髙浦らしい。
近づきすぎない。
でも離れすぎない。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
停止。
風が吹く。
由夏の思考も吹き飛ぶ。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦は空を見る。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
少しだけ笑った。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
由夏は何も言えなかった。
好き。
たった二文字なのに、こんなに難しい。
その時、
ガチャ。
屋上の扉が開く。
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良。
続いて、
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那くん。
終了。
【イベント名】 屋上遭遇イベント «参加者» ・廣瀬由夏 ・瀬那有眞 ・橘紗良 ・髙浦伊織
また四人。
最近本当に多い。
紗良は笑った。
橘 紗良 タチバナ サラ
瀬那くんも笑う。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
その何気ない言葉に、四人とも笑った。
だけどその中で一人だけ。
瀬那は気づいてしまう。
髙浦が、由夏を見る目に。
そして髙浦も気づいている。
瀬那が、由夏を目で追っていることに。
【ライバルイベントが進行しています】
____ただし主人公だけは、 まだ何も気づいていません。
コメント
1件
キャー!!😭💕 由夏が髙浦くんのページ作っちゃうとこ、完全にフラグじゃん?!「言い訳スキルLv.99」で笑ったw 瀬那くんの「どこまで行ったの」もやきもちでしょ〜!!髙浦くんが「大丈夫?」って優しく救う王子ムーブ、胸がキュッとなった…💘 最後の互いに気づいてる目線のバトル、でも主人公だけ気づいてない構図がもうツボすぎる!!次話が待ちきれないよ〜😭🌸