僕らの旅館の旅

和美が颯爽と入っていった

～個人チャット～

そう。僕らはグルだった。裏で繋がっていた。 理由は、実は中学の時にこのメンバーで肝試しをしたんだ…

その時、今回みたいに、(まぁ、今回のは俗に言うヤラセだけど)ある子が失踪した。 僕と和美は探そうと言ったけど、みんな聞き入れなかった

でもなんとか説得して、探すことになったんだが、みんなは探してなんかいなかった──── 僕らを置いて、帰ったんだ。 あの時、送られたメッセージは今でも忘れられない、、、

亮太との個チャ

そのまま、既読がつくことは無かった。

他のメンバーたちも、同じような返事をされるばかりだった

みんな、あいつの事をよく思ってなかったのだ。 キライだった。 それだけの理由で……… 石島…

でも僕らは、絶好の機会を手に入れた。 驚くことに、全員同じ高校に入り、同じ同好会に参加していた。 これは、運命なんだ、と思った。

そうだと知った時、スグに和美と相談し、この計画を思いついた。 …石島の恨み、絶対に晴らす。

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