⚠死亡表現あります あとこれは他の世界線の結末?みたいな感じで書いています
ですのでこの後もお話は続きます!
死亡表現や鬱展開など苦手な方はこのお話は読まずに次のお話をお待ちください
咲夜
咲夜
この風景は…蝶屋敷…
咲夜
咲夜
そんなことよりカナエお姉ちゃんは!? あの後、どうなったの!?
ガラガラ
胡蝶しのぶ
咲夜
カナエお姉ちゃんはどうなったの、そう言いかけた所で
パチンッ
咲夜
いたい、何が起こったの?
咲夜
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
パチンッ
もう一度、叩かれる
しのぶお姉ちゃんの瞳からはあの時と同じように涙を流し続けていた
咲夜
咲夜
咲夜
胡蝶しのぶ
その後も私はしのぶ…さんに怒鳴られ、叩かれた
でも、私は反抗しない だって私がカナエ姉さんを殺したようなものなのだ
咲夜
私の目からも涙が零れた
咲夜
咲夜
数分後
しのぶさんは、部屋から出て行った
きっともう私の顔なんて見たくもなかったのだろう
咲夜
咲夜
扉の開く音がした
咲夜
栗花落カナヲ
咲夜
見ると、カナヲがいた
表情はいつもと変わらないように見えたが、怒りが含まれているように見える
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
扉が閉まる
カナヲが言葉を発した時、私の中で何かが壊れた音がした
咲夜
咲夜
このままじゃしのぶさんもカナヲも、天元さんや実弥さんまで…
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
今日中に…死んでしまおう…
夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
咲夜
私は、首元にナイフを突き刺した
血が吹き出して、どくどくと溢れ出てくる
少し、痛かった
この光景を見るのは、2回目だ カナエお姉ちゃんを守れなかった時と同じ
咲夜
何度も首にナイフを突き刺す
その度に痛みは増して、私の周りに血が湖のように広がっていく
皆のためだと思うと少し痛みが軽くなった
咲夜
しのぶside
胡蝶しのぶ
何度目のため息だろう 何度も零してしまう
私は一体何をしてるのだろう 姉さんが死んでしまった事を、全てあの子に擦り付けた
あの子は何も悪くない 悪いのは鬼なのに
胡蝶しのぶ
今までにまともな生活が出来ず、他の子よりも体が未熟なのに、鬼殺隊の指導だって何もしていない
それなのに、私はあの子に酷い言葉を投げつけて、あまつさえ暴力を与えた
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
バタン
胡蝶しのぶ
私は音がした方へ向かった
そこには
胡蝶しのぶ
喉元にナイフが突き刺さって、血が溢れている咲夜がいた
胡蝶しのぶ
私は全身から血の気が引いた
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
どうして、かみさま
どうして、死ぬのが、私じゃなくて
優しい、姉さんや咲夜なの…?
胡蝶しのぶ
私には泣く事しか出来なかった
私が誰も救えない未熟者だから
姉さんや咲夜みたいに強くなかったから
私の、光だった
でも、2人とも私が消してしまった
もし、この過ちが、2人が戻ってくるのならどれだけ幸せだろう
だけどそんな事は叶わないと知っている
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
カナヲside
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
咲夜に、酷い言葉を
誰のせいでもないと、鬼のせいだと分かっていたけれど
私の頭は誰かのせいにしてしまいたくて
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
誰かの、叫ぶ声が聞こえた
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
ただ、何か、とても嫌な予感がする
私の体が行くことを拒んでいる
栗花落カナヲ
私はその光景を見て、言葉を失った
だってそこにはもう死んでいるであろう咲夜と、咲夜を抱き抱えて泣き叫ぶしのぶ姉さんの姿があったから…
ふと姉さんの顔を見ると
胡蝶しのぶ
闇に染まりきった瞳で涙を流しながら、聞き取れないくらい小さな声でずっと何かを呟いていた
だけど私の目から涙は出なかった
カナエ姉さんの死を告げられた時も泣けなかった
栗花落カナヲ
咲夜の近くの机の上に、何か手紙があった
私はとっさに手紙を取って読んだ
これを読んだ人へ おそらく読む人はいないだろうけれど、一応書いておきます 私は、生きてちゃいけないと思います 私が生きていると皆が不幸になります 皆、私のせいで死んでしまいます 私は疫病神だから もう私のせいで誰かを死なせたくないです だから、死ぬ事にしました こんな形で罪から逃げる私を許してください
しのぶお姉ちゃん カナエお姉ちゃんを守れなくて… 殺してしまってごめんなさい 少しの間だけでも育ててくれて嬉しかったです 私に家族の暖かさをくれてありがとう
カナヲ カナエお姉ちゃんを守れなくてごめんなさい 鬼殺隊に一緒に入ろうねって言ったのに、それすらも守れなくてごめんなさい でも私にはきっと人を助ける事は出来なかっただろうなぁ… でも同じ境遇の子と出会って、悲しみを分かち合えた事は嬉しかったです こんな私と仲良くしてくれてありがとう
実弥お兄ちゃん 最初は正直、怖かったです でもお兄ちゃんなりに謝ってくれて あの怪我が鬼殺隊で負ったこと、私のために隠してくれて 色んな優しさをくれてありがとう
天元お兄ちゃん こんな私のお話を真剣に聞いてくれてありがとう 家に招待してくれて、剣技を教えてくれて 雛鶴さんと話した事も楽しかった いつも私を楽しませようとしてくれた 色んな知識を私に教えてくれてありがとう
アオイ アオイと一緒にいると心がポカポカする アオイはいつも私に優しい言葉をくれた いつも美味しいご飯を作ってくれた いつか一緒に作りたかった 正直アオイもお姉ちゃんみたいな存在です 本当にありがとう
そして、皆 本当にごめんなさい
栗花落カナヲ
思わず声を出した
だって咲夜は何も悪くない
咲夜は皆を不幸にするどころか幸せにしていたのに
私には無いものをたくさん持っていた
そんな咲夜と、過去の苦しみを分かち合える友達が…
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
一緒に幸せになるって? そう咲夜と約束しておいて、私がその約束も何もかも壊してしまったのに?
栗花落カナヲ
私は取り返しのつかない事をしてしまった
謝っても済む話じゃないけれど 本当に…ごめんなさい
もし、来世があるのなら
その時は謝って、絶対に幸せにしたい
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
そう私は呟いて
私は心臓に向かって包丁を突き刺した
姉さんが、こちらを見た
胡蝶しのぶ
私の意識はだんだんと遠くなっていった
栗花落カナヲ
最後まで私の心は、咲夜への謝罪を繰り返していた
こんにちは、主です
お話ちょっと暗くなりすぎましたね…
次のお話はこのお話の後日談的なものを出す予定です
あとこのお話長くなりすぎてしまって申し訳ないです…!
ここまで読んで下さって、ありがとうございました
コメント
7件
ハッピーエンドも書いてほしいです!、