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うん好き。やっぱいぶちゃん神すぎるんだが😇
薬中君と薬中ちゃんが合わさってプ○キュア☆(垢変わりました)
やっぱ面白い!神!やっぱ人様神っす
どうせ死ぬなら誰かと心中したい。
欲を言うならばイケメンと。
誰でもいい。私と心中して欲しい。
私は重い鞄から白いケースを取り出し
よく眠れる睡眠薬やら、疲れを吹っ飛ばしてくれるであろう薬を6錠程口に突っ込んだ。
私は精神ズタボロの社会人。
上司とか部下とか、面倒くさい関係の下で働いている。
遂に精神状態が可笑しくなったので
今日は残業無しに帰らせてくれる事になった。
というか、休みはこれくらいしかくれないのだけど。
所謂ブラック会社に勤めてしまった訳である。
薬を纏めて一気に入れた後、ペットボトル水でさらに押し込む。
正直言って睡眠薬が無いと眠れないし
疲れを吹っ飛ばす薬も無いと生きている心地がしない。
取り敢えず、ヤク中では無いが、それに近い物であるのは自分でも承知済みだ。
そんな事をボヤボヤと考えながら、夜道をフラフラ歩く。
すると暗くて余り見えないのと、もう歩く気力すら無かったのか
私は誰かとぶつかってしまった。
𝐘𝐨𝐮
すかさず謝ったけど、相手は中々怖い人達だった。
私よりも遥かに身長のある男の人が言う。
謝ったのにこう返して来る人は大抵不良かヤクザ的な何かだ。
私の人生は誰とも心中せず、孤独に死んでいくのだろうか。
そう思いながら渋々その男の人の顔を覗く。
𝐘𝐨𝐮
ピンク色のド派手な男の人は、語彙力皆無の私が言うととてもイケメンだった。
とにかく顔が良いという事を伝えたい。
𝐘𝐨𝐮
初対面で、しかもヤクザっぽい人にこんな事言えるのは私だけだろう。
まあ予想通りの反応。
ヤクはキメてないけど、睡眠薬と疲れ吹っ飛ぶやつは飲んでる。
𝐘𝐨𝐮
冷静に否定すると、片手に持っていた白いケースに視線が移る。
ヤバ、しまうの忘れてた。
𝐘𝐨𝐮
私が答えるのに詰まると、ピンクの人の後ろからもう1つの声がした。
𝐘𝐨𝐮
またまた現れたのは清楚系イケメン。
きっちり髪の毛を纏めて、きっちりスーツを着こなしている綺麗な人だった。
𝐘𝐨𝐮
もうお決まりゼリフみたいになっているこの言葉。
すると、さらにイケメンは現れた。
今度は髪が長めの紫髪の人。
ちょっとこの清楚系イケメンの人と顔が似ているのは気のせいだろうか。
あ、やっぱり兄弟だったんだ。
𝐘𝐨𝐮
こんなイケメンと心中出来るのならば私の人生悔い無しだ。
普段通らない道歩いてて良かったと変な幸せを噛み締める。
え、私お持ち帰りされちゃうの。
するとウルフ君がスマホを取り出し、何処かに連絡している様だった。
𝐘𝐨𝐮
取り敢えず私と心中して欲しい。
事ある事にこの台詞を吐いとけば、誰かしら食いつくかもだし。
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
態度の冷たいピンクの人は嫌な顔をしたけれど
上司が怒った時の顔と比べりゃ全然、いやめちゃめちゃ大丈夫。
イケメンはどんな顔をしてもイケメンだと知った。
ラン
ラン
すると、清楚系イケメンの人が教えてくれた。
皆凄く綺麗な名前を持っている。
リンドウ
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
リンドウ
イケメンが戯れてる、尊。
サンズ
𝐘𝐨𝐮
私がそう答えると、三途さんはめっちゃ大きな舌打ちをした。
この人は取っ付きにくそうだ。
そう思っていると、いつの間にか目の前には車が止まっていた。
三途さんが嫌そうに「早く乗れ」と言うので、私は乗った。
あ、これって誘拐?
それとも心中?
どっちにしろこれから仕事に行かなくて良い事は分かった。
バタンっと車のドアが閉まる。
私は灰谷...蘭さんの隣で、改めて顔を見る。
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
悔しい。イケメンが直ぐそこに居るってのに心中出来ないなんて。
𝐘𝐨𝐮
悔しさを噛み締めていると、
灰谷さんのスーツに、何やら赤い液体が付いているのに気が付いた。
液体と言うよりかは、飛び散った跡みたいな...
もしかして、血?
でも灰谷さんは怪我1つしていないし、これってもしや返り血という物か。
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
リンドウ
すると、左隣の竜胆さんが聞いて来る。
𝐘𝐨𝐮
リンドウ
まあこの人達がそういう...例えば人殺しとか
そういうのに関わった事をしているというのは予想済み。
私は痛くなくて、人に迷惑を掛けずにイケメンと死にたい。
首吊りとか入水とか色々やったけど、
運良く全然死ねなくて、心中するしか無いと決めたのだ。
𝐘𝐨𝐮
すると、急に猛烈な眠気が体と脳を襲った。
あ、そうだ... さっき睡眠薬飲んだんだ。
そのまま家に帰れると思っていたから、軽く2錠は飲んだ。
ラン
灰谷さんの声もボヤけている。
クソ... 今日は睡眠薬飲まなきゃ良かった。
3人の話声を脳裏に置いて
私は車中で深い眠りに堕ちた。