葬儀を終え、
いつものように 上方にあるボタンを押す…
…インジケーターに 表示されている 数字が減り、
自分がいる階まで降りてくる…
すると痛ましい音を立て、
重々しいドアがゆっくりと開いた··
誰も乗ってこないのを確認して、
『11』と書かれているボタンを押す
扉が閉まり、 緩やかな上昇感が起こる
四階を過ぎた頃、
古いせいか、 天井にある照明が チカチカと音を立て点滅する…
男性
ふと、さっき見てきた死人の 顔が思い出され、
背後に寒気を感じる…
男性
不自然に八階で止まり始める エレベーター、
古ぼけた扉が音もなく開く、
ここで男性は怖くなり、 少しの間目をつむる···
微かな移動の感覚があり、 動き出したかと思うと急速に早くなり
気持ちがますます不安になる
そして目を開ける、
チラリと、 扉の上のインジケーターに 表示されてる数字を見ると
とっくに九階を過ぎ、 あるはずの無い十階を 過ぎようとしていた…
…ゴトゴトゴト…
エレベーターが震えると同時に 男性はしゃがみ込み 下を向いた、
ギギギギギ
と音を立て、 急に落ちて行く感覚があった
エレベーターの揺れと恐怖のあまり、 男性は倒れ込みそうになるが、 何とか踏ん張る。
シャツが 冷や汗で濡れているせいか 背筋に凍るような感じがした。
…
…
永遠に落ちていっているような エレベーターは ゆっくりと下降し始めた。
そして
男性焦るまま
あるはずの無い十一階に辿り着き、
扉の向こう側に不気味なものを見た
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