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零円の告白

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零円の告白

9 - 初めて君と

♥

160

2025年04月04日

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帰国した次の日

私は桜子を見送ってから部屋に戻った

するとノックがなった

○○

はーい

莉都

失礼します

莉都

お嬢様

○○

○○

莉都くん

○○

今日はありがと

莉都

いえ

莉都

お嬢様の為ですので

似てる…めっちゃ似てる

桜子を感じる

○○

そういえば

○○

莉都くんは

○○

帰らなくてよかったの?

莉都

はい

莉都

私は先週帰省しました

○○

あ…そうだったんだ

莉都

今日は夏祭りに

莉都

行かれるんですか?

○○

あ…そうそう

○○

って言っても

○○

少し見に行くぐらいだから

○○

花火の直前に行こうかな

莉都

かしこまりました

莉都

浴衣はどうされますか?

○○

うーん…

治くんとじゃないし

○○

着なくて大丈夫かな

莉都

かしこまりました

莉都

あの

○○

ん?

莉都

桜子からは

莉都

事前にお嬢様の説明を

莉都

受けました

○○

あ…そうなの?

莉都

はい

莉都

なので精一杯

莉都

護衛します

○○

護衛って…

○○

大袈裟すぎ

私がそう言って笑うと

莉都くんは桜子に似たような

笑顔を見せる

遺伝子強…

そして夜

私たちは祭りに向かった

○○

うわー…

莉都

人が多いですね

○○

だね

開ける所まではかなり時間がかかりそう

祭りってこんな感じなんだ

人が多くてまだ分からないけど

凄く楽しそう

…隣が治くんだったら

もっと楽しかったのかな

莉都

お嬢様?

○○

え?

莉都

進みましたよ列

○○

あ…うん

ダメダメ

せっかく莉都くんが来てくれたのに

そんなこと考えるのは失礼

私は私で

楽しまなきゃ

少し開けたところには

屋台が沢山あった

○○

凄い…

太鼓の音と私の心臓の音が鳴る

初めて…

莉都

どうですか?

○○

うん…楽しい

莉都

何か食べますか?

○○

食べたい!

んー…焼きそば?

バタじゃが?

○○

どれがいいかな…

○○

あ…莉都くん

莉都

はい?

○○

わたあめ食べたい

莉都

わたあめですか

莉都

買いに行きましょう

おじさん

はいらっしゃい

○○

あの…えっと

○○

わたあめ1つください

おじさん

はいよ

おじさん

1つ200円や

200円…そんなに安いんだ

相場が分からない

○○

あ…カードで

おじさん

お嬢ちゃん…

おじさん

なんやそのボケ!

そう言って屋台のおじさんは

豪快に笑い始めた

え…なに私なんかした?

おじさん

あーホンマにおもろいわ

おじさん

屋台は現金のみや

○○

え…

そうなんだ

知らなかった

私現金持ってきてない…

○○

あ…あの

莉都

お嬢様

莉都

私が持ってきています

○○

莉都くん

○○

ありがと…

おじさん

お嬢ちゃんおもろいから

おじさん

払わんでええわ

そう言って

わたあめを渡してくれた

○○

え…でも

おじさん

いいってことよ

○○

では…ありがたく

私は少し人混みをはずれたところで

わたあめを食べ始めた

○○

お…

○○

ふわふわ

莉都

美味しいですか?

○○

うん

○○

美味しい

私が食べていると

横でクスッと莉都くんが笑った

○○

え…なに

莉都

いえ

莉都

思い出し笑いです

○○

…?

莉都

カードでって…

莉都くんは笑いを堪えながら

私の真似をしてくる

○○

ちょ…ちょっと

莉都

仕方ないですよ

莉都

初めてなので

○○

現金だけなんて

○○

知らなかった…

良かった

来年知らずにカートだけ持ってく所だった

莉都

良かったですね

莉都

満喫出来て

○○

うん

莉都

花火見えるところに

莉都

移動しましょう

○○

うんそうしようかな

私はわたあめのゴミを捨て

歩きだした時

え?

○○

え?

目の前に治くんと

角名くん侑くんの

3人がいた

え…、まって

なんで

なんでここに治くんが?

確か試合って…

だれ?

角名

知り合い?

私は今サングラスをしてるため

他のふたりは気づいてない

○○やろ

でも治くんは

私のことに気がついた

そして

横にいた

莉都くんのことにも

え…○○ちゃん?

これは…かなり

まずいのでは?

横にいる莉都くんに視線を向けると

めっちゃスンとした顔をしている

え○○やろ?

どうしよう

○○

あ…あの

一か八か…

○○

そうだけど…

私はそう言ってサングラスを外した

角名

がちで○○さんだったんだ

よく気づいたなサム

いや…まぁ

治くんはチラチラ莉都くんの方をみてる

○○

なんでここに…?

あー…

さっき試合終わって

ここの近くやったから

ちょっとだけ来ただけ

○○

あー…そうだったんだ

今私の脳はキャパオーバーに近い

で…

誰なん

横の男

ですよね…

○○

あの…これは

なんで他の男と…

莉都

弟です

え?

まじ?

角名

ほー…

莉都くんはスっと私の横にたった

莉都

○○の

莉都

弟です

莉都くんは年齢は同じぐらいだけど

少し幼い顔のため

弟って言っても違和感がない

それにしても

ナイスアシスト

○○

あ…そうなんだよね

騙すようで心が痛いけど

○○

私の弟の

○○

莉都です

私がそう言うと

莉都くんは3人に会釈をした

弟さんおったんや

○○

あ…うん

…知らんかったわ

家族のこと話してなくてよかった

○○

じゃ…じゃあ私たちはこれで

ちょ…待った

治くんはそう言って私の手を取った

少し

話さへん?

○○

あ…

○○

えっと

私が困って莉都くんの方に視線をやると

莉都

行ってくれば?

と一言

この子…演技上手い

○○

じゃあ後でLINEする

莉都

はい

ごめん俺も抜けるわ

えーよー

角名

おっけー

私たちは近くの公園にやってきた

何故かさっきから

治くんは黙ってる

○○

あの…

嘘やろさっきの

私は心臓がドクンとなった音がした

○○

え?

やから

莉都くん?

やっけ

○○

…ごめん

私は治くんの顔を見れなかった

嘘を隠したことで…

ごめんあんま

遠回しなの嫌やから

言うわ

浮気?

○○

え…

○○

違う!

いや…否定だけしても

そりゃ信じれるわけないか

○○

あの…ごめん

○○

本当に

莉都くんとの関係…

言うべきかな

いや…別に

なんか

ショックなだけ

私はその時自覚した

私は…

自分を守るために

大好きな人を傷つけてしまったという

その事実に

○○

あ…違うよ本当に

○○

私が好きなのは

○○

治くんで

違う…こんなことじゃない

言わなきゃいけないのは

自分の家の事だ…

でも

もし話したら?

離れていくのは…辛いけど

○○

あのね…私

○○

私の家

○○

色々あって…

私は言葉を選んで話し始めた

でもまだ

自分の家族のことを言うのは怖い

○○

それで…さっきの子は

○○

少し私の家にいる子で

○○

ごめん治くん

わかった

…ダメだ

この感じだと

納得は当たり前にしてくれない

私が治くんの立場だったら

きっと信じられない…

○○

いつか…ちゃんと

○○

理由を話させて欲しい

○○

今日はほんとにごめん

いや…

うん

○○

治くんと付き合って

○○

本当に楽しかった

○○

私のせいで…ごめん

私がそう言うと

は?

○○

え?

え?

○○

あ…ごめん

○○

私が言うべきじゃないよね

○○

振るなら

○○

治くんからで…

いや

ちゃうって

確かに…

隠されてショックやけど

別れないよ

俺は

○○

え…

○○

なんで

え?

好きだからしかないやろ

…今はこの優しさが

すごく苦しい

言わなきゃいけないのに

言えない…言いたくない

○○

ありがと…

まぁ

浴衣やないし

許したるわ

○○

…あのね

○○

私祭り本当は初めてで

は!?

初めてやったん…?

○○

うん

それをあの男と?

○○

いや…違う

○○

違くないか…

○○

うん

○○

ごめんねでも

○○

来年

○○

治くんと来る時

○○

知らないことがあるのが嫌で

○○

練習…しにきたの

私がそう言うと

うわー…

あざと

○○

え?

ずるいわ

そんなの

○○

あざとい…?

うん

初めて俺じゃないのは

まぁムカつくけど

んな事聞いて

怒る彼氏おる?

○○

…分からない

はーもうええよ

ほんまに

また来年

来ればええわ

そう言って治くんは

はー…といいながら

後ろに手を着く

私は…その時

ある衝動にかられた

○○

あのさ

○○

一瞬目つぶって欲しい

ん?

目?

私が言うと

直ぐに治くんは目を瞑った

そして私は

治くんの唇に

キスをした

は…え?

治くんはびっくりしたのか

急いで目を開ける

え、まって

え?

何したん今

○○

…何って

○○

キスした…

うわ…は?

まじかよ…

すると治くんは

自分の頭をわしゃわしゃしてから

もっかいしてや

○○

…むり

はー…?

じゃあ

俺からならしてええの?

○○

冗談やって

また今度…

○○

ダメなんて…

○○

言ってない

…わざと?

○○

え?

あっかんこいつ

まじのバケモンや

いやもうええわ

理性プッツンいったわ

だから…

○○

だから?

今日はお預け

○○

え?

なに

したかったん?

○○

いや…そういう訳じゃ

すると後ろから

「コホン」という咳払いが聞こえた

うしろをみると

莉都

そろそろ帰りましょ

と莉都くんがたっていた

治くんの方を見ると

少し苦笑いをしていた

○○

あの…莉都くん

○○

この人は

莉都

存じ上げています

莉都

治くんですよね

○○

あ…うん

桜子から聞いたのかな

知っとるんかい

莉都

はい

莉都

よく○○さんから

莉都

聞いています

○○

え…

おー聞かせてもらいたいわ

○○

ちょっと…待って待って

流石に恥ずかしすぎる

莉都

さっきので

莉都

だいたい分かる通りです

莉都

確かに僕は

莉都

○○さんの家に住んでいます

莉都

ですが

莉都

僕、恋愛対象

莉都

同性なんで

○○

え?

莉都

○○さんを取るとか

莉都

そう言ったご心配は

莉都

しなくて大丈夫です

知らなかった…

莉都くんが男の子が好きなの

…うん?

てことは

私は急いで治くんの横に立つ

○○

あ…えっと

○○

治くんは…ダメだよ

莉都

はいわかっています

そう言ってニッコリと笑う

その笑顔の奥には

「いや手出したら」

「姉貴にけちょんけちょんにやられるわ」

そういった顔をしてた

莉都

あと

莉都

タイプじゃないです

莉都くんはズバッと言う

勝手に振られてんけど

莉都

さっきの目が細い人の方がタイプです

言っとくな

そう言って治くんはケラケラ笑ってる

そんじゃ

俺は帰るわ

○○

あ…うん

○○

本当にごめん今日は

ええって

また夏休み明けな

○○

うん

夏休みが始まったら

また毎日会える

じゃ莉都くん

頼むわ

莉都

はい

○○

ふー…

○○

疲れちゃった

莉都

お疲れ様です

莉都

お嬢様

○○

いやいや

○○

私のセリフだよ

○○

ごめんね色々

莉都

いえ

莉都

私は仕事なので

莉都

大丈夫です

今日は色々あったな…

お祭りも行って

わたあめも食べて

屋台ではカードが使えないって知って

ちょっと

治くんを傷つけちゃって

そして私は

思い出したかのように

自分の唇をさわる

○○

あ…

私の顔はボンッと赤くなった

○○

そうだ

○○

キスしたんだった…

治くんと…初めてのキス

熱っぽい…もう寝よう

早く…

新学期

始まらないかな

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

○○ちゃんかわいい!‪‪‪w‪wさむのしっとも尊い!

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