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梅雨
皆にとっては嫌な季節だと思う
毎日のように降る雨に
憂鬱や退屈を感じるから
面白みも味気さも何もない
ただ毎日同じことの繰り返し
窓から外を眺めることしか出来ない
いつもは砂や小石だらけの校庭も
水溜まりで砂や小石が隠れ
道路も水が一面に広がるばかり
遊びに行くことすら出来ない
本当に面白みも味気さも何もない
梅雨なんてなくなればいいのに……
羽瑠
ここ最近は毎日雨が降ってたのに傘を忘れた
今日に限って雨も土砂降り
これは濡れて帰る訳にはいかないからな……
羽瑠
羽瑠
ただでさえ雨で憂鬱や退屈を感じるのに
傘を忘れたってだけで更に憂鬱や退屈を感じる……
どれだけ待っても雨は止む様子がない
ここで雨宿りしてる時間がもったいないと思ったのか
私はサブバックを頭の上に乗せて
土砂降りの雨の中に駆け込もうとしたその時
悠雨
突然声をかけられた
この人誰？
まあ、同じ学校の人ってことは分かるけど
羽瑠
羽瑠
悠雨
羽瑠
普通見ず知らずの人に傘を貸すか？
いや、どっかですれ違ったことあるのか？
羽瑠
羽瑠
悠雨
これだけ言えばコイツも大人しく帰るだろ
わざわざ同じ学校ってだけで知り合いでもない奴に
わざわざ傘を貸す意味ないから
悠雨
羽瑠
悠雨
羽瑠
悠雨
悠雨
え……
何アイツ……
自分から声かけて来たくせに……？
だからってずっとここにいるのも嫌だし……
ここは大人しく……
羽瑠
羽瑠
悠雨
悠雨
羽瑠
悠雨
羽瑠
羽瑠
悠雨
悠雨
羽瑠
悠雨
悠雨
悠雨
羽瑠
コイツの言ってることは意味分からない
でも、自分以外の人に聞かれると正直分からない……
でも……
羽瑠
羽瑠
悠雨
悠雨
羽瑠
悠雨
悠雨
羽瑠
相合い傘────
悠雨
悠雨
羽瑠
羽瑠
羽瑠
羽瑠
悠雨
羽瑠
羽瑠
羽瑠
悠雨
悠雨
悠雨
羽瑠
︎悠雨
羽瑠
羽瑠
︎悠雨
羽瑠
羽瑠
羽瑠
羽瑠
︎悠雨
︎悠雨
羽瑠
︎悠雨
羽瑠
︎悠雨
羽瑠
︎悠雨
︎悠雨
羽瑠
︎悠雨
︎悠雨
︎悠雨
︎悠雨
羽瑠
︎悠雨
羽瑠
ねえ、覚えてる？
あの日─────
私が傘を忘れて君が傘を貸してくれた日
私は今でも覚えてるよ
その日からかな……？
君のことばっかり目で追っちゃって
不器用なくせに頑張ってアプローチしてみたんだよ……？
そんな君が今では私の隣にいてくれる……
君と出会えて良かった……
この出会いは……
梅雨という退屈な季節が
私と君を運命へ繋いでくれたんだね
たった1本の傘で────
コメント
14件
わぁああああ！！！しゅなさん天才すぎだあああ！！！！梅雨がうんだ奇跡……最高
わああぁぁぁぁぁ！！！この二人…最高すぎる…！！！！ まず、出会いが相合い傘だなんて…ロマンチックすぎる…！！！ ツンデレ時代の頃と、今とじゃ…凄く変わったね…！！！ これからも、二人ともお幸せにーーーーー！！！
す、すごいです！ 素敵すぎ！
