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百鬼夜行の華

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百鬼夜行の華

24 - こんな世界が残酷さを愛してしまったせいで

♥

202

2023年12月15日

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桃香

……

桃香

(今の私には、何も無い)

桃香

(白刀・白雪も)

桃香

(夜桜の力も)

桃香

(…辛うじて、神の使いの力が残ってる)

桃香

(これを、ぶつけるしかない…!)

未門

最後にもう一度問おう

未門

白刀・白雪はどこだ?

桃香

……言わないよ

桃香

目的を話したら、つまらないでしょ?

未門

これは遊びじゃない

未門

どちらかの命運をかけた戦いだ

未門

さっさと言えばまだ死なないだろうに

桃香

…その優しさ、後悔しない?

未門

……?

桃香

私を殺さなくちゃいけないんでしょ?

桃香

ほら、父親の仇がここにいるんだよ?

未門

……

未門が刀を強く握るのが見えた

お願い、もっと怒って

記憶を思い出さないで

因縁を絶たなきゃ

今後の未来の為に

私の、生まれてきた意味

本当は誰も殺してないのに

岩永家前当主を殺したのは…

皮肉なことに、桃門だ

それ以外の岩永の人間を殺したのも桃門だ

…私に危害を与えられたら困るからって話だったけど

…その話も、知らないでしょ

私が、夜桜が居るから

岩永は民を守る為に妖魔を殺さなくちゃいけない

かつて、妖魔の百鬼夜行があった

それの首謀者が夜桜だった

そして、それを討ち取ったのは岩永だ

全て、先代の時に起こった出来事

多分、未門は知らない話

だから、ここで夜桜の「血」だけでも絶ってやる

自殺でもなんでも死なない

唯一、岩永の持つ力のみで死ねる夜桜

…なんで、こんな世界になったの

なんで、私と未門なの

なんで、こんな残酷さを世界は愛したの?

……誰も、答えは知らない

今は、無情な現実を見るしかない

最後の力を使って、今までにない大技を打つ準備をする

桃香

ねぇ、当主さん

桃香

せっかくなら術対決にしよう

桃香

ね?

未門

……いいだろう

未門

本気で来い、夜桜

桃香

うん、わかってるよ

深呼吸をして、覚悟を決める

そして、今まで使ったことの無い術を

無詠唱で、発動する

美愛

……うそでしょ

桃香と未門は強い

それはもう、格別に

かつて四人神なんて呼ばれた仲間でも

私と沙樹とは何かが違った

圧倒的に

「世界に愛されている」という感じがした

だか、あれはなんだ?

まるで手出しができない

私にすら、何も出来ない

介入したら即死だ

未門

そんなものか?

未門

もっと術の威力をあげろ

桃香

…言われなくてもっ!!

桃香は、強い

それは、「白刀・白雪」や「夜桜」の力があってこそだ

今の桃香には上手く使えない自然の神の使いの時に使っていた力しかない

当然、未門に負けている

未門は「黒刀・蓬莱」と太陽の神の使いの力を我が物としている

だから負けたのか…なんて今更ながらに気がついた

未門

…終わりだ、夜桜

未門

お前を殺してからでも白刀・白雪は必ず見つけるぞ

桃香

やれるものならやってみな!!

桃香

私はまだまだ出来るよ!!

美愛

ももか……っ

目の前で満身創痍の桃香

何も出来ない、自分が悔しい

未門

いい加減に諦めろ……!!

術の威力をさらに上げる未門

桃香

あっ……!!

ついに、桃香が押し負けた

未門

さよならだ、夜桜

全てが終わろうとした瞬間

懐かしい、風の匂いを感じた

風魔

…巫女様っ!!

懐かしい匂いと声がする

風によって癒されていくのを感じる

これは……?

風魔

巫女様!巫女様!!

風魔

申し訳ありません…っ

桃香

……風魔

桃香

ありがと、来てくれて

風魔

遅れたことを恥じるばかりです…

桃香

それにしても、よく未門の術を止めたね

桃香

誰にも介入出来ないと思ってたよ

風魔

俺も、貴女様の為に日々頑張ってますから

桃香

…そっか

桃香

それで、例のものは?

よろけながら立ち上がる

風魔の術がなかったら終わってたな

風魔

巫女様…

風魔

…行くのですね

桃香

もちろん

風魔

……では、こちらを

そうして渡される白い刀

探し求めていた、「白刀・白雪」

それが今、私の手に戻った

桃香

…さて、第2ラウンドだよ当主さん

未門

……あぁ、分かった

未門

今度は互いに刀勝負で行こうか?

桃香

そうだね、楽しくやろう

両者、構える

桃香

(なんでだろ)

桃香

(今初めて持ったはずなのに使い方がわかる)

構えたのを悟り風魔が下がる

星奈や月詠、小雪もいる

…いい仲間を持ったな

桃香

あははっ

桃香

あぁ、最高だよ

桃香

本当に

こんな世界が、残酷さを愛したせいで

私達は巡っている

両者、構える

それを悟り、後ろへ下がる

風魔

……

風魔

(本当に、ぞっとした)

風魔

(巫女様があんなに傷を負っているのは初めて見た)

風魔

(……恐ろしかった)

小雪

風魔、なんで下がったの

小雪

私達にも出来ることの一つや二つ…!

星奈

そうだよ風魔

星奈

今回ばかりは小雪に賛成

月詠

……巫女様

風魔

…いや、辞めておこう

風魔

ここで介入したら、巫女様の覚悟を侮辱することになる

月詠

…そうだね

月詠

巫女様の覚悟を、蔑んではダメだ

星奈

……月詠がそんなこというの珍しいね

月詠

……誰よりも苦しいのは巫女様で

月詠

それを欠片も渡してくれなくて

月詠

それが、ただ悔しい

小雪

……だね

小雪

……見守ろう

小雪

巫女様の、覚悟を

風魔

…それにしても

風魔

こんな時にあいつはどこに行ったんだ

「せめてクルトが居れば……」

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