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テラーノベル(Teller Novel)

桃瀬視点

桃瀬 豚平

あ!風夏!

星野 風夏

!tn!

桃瀬 豚平

待たせたか?

星野 風夏

ううん、私もついさっき
来たところ

桃瀬 豚平

そうか

桃瀬 豚平

じゃあ...行くか?

星野 風夏

うん

今日は文化祭当日

これから風夏と一緒に回るところだ

桃瀬 豚平

(ふつーに緊張するねんけど)

今まで文化祭で女子と回ったことが なかった俺は緊張で胸がバクバクしていた

星野 風夏

クラスの出し物は
大丈夫なの?

桃瀬 豚平

あぁ、午後から
抜けさせてもらった

急に風夏に話しかけられ少しビクッとしたが、何とか抑える

桃瀬 豚平

風夏は午前中何やっとったん?

星野 風夏

図書室で勉強してた

桃瀬 豚平

ごめん、暇やなかった?

星野 風夏

うん、全然

桃瀬 豚平

そっか..............

沈黙が訪れる

何か話題になるものを探し、会話を 繋げようとする

桃瀬 豚平

あぁー...どっか行きたいとこある?

星野 風夏

ん〜......そうだなぁ......

星野 風夏

あ、utのクラスって
何やってるんだっけ?

桃瀬 豚平

あぁ〜確か...カフェ?だったかな

星野 風夏

カフェ?いいね、そこ行こ!

桃瀬 豚平

ん、分かった‪w

風夏のワクワクしている様子を見てると少し肩の力が抜けた気がした

来てみると、とても甘い香りがした

星野 風夏

美味しそうなのがいっぱいだ、!

桃瀬 豚平

‪wそうやな

桃瀬 豚平

風夏は何にする?

星野 風夏

ん〜................

星野 風夏

...この小さなパンケーキに
しようかな

桃瀬 豚平

じゃあ俺は飲み物頼もかな

お互い食べたい物が決まり、近くの 店員さん(生徒)に声をかける

???

はい

桃瀬 豚平

あ.....玲奈

星野 風夏

え.............

立花 玲奈

っ............

声をかけた相手は玲奈だった

立花 玲奈

.......ご注文は

玲奈は少し気まずそうに、でも優しく 聞いてくれた

桃瀬 豚平

.......これと、このパンケーキで

立花 玲奈

かしこまりました

俺たちの注文を聞き終えると、カウンターの方まで行き奥の方へ姿を消した

桃瀬 豚平

.........大丈夫か?

星野 風夏

あ...うん、大丈夫

もう気にしてないし、と言う彼女

桃瀬 豚平

...無理すんなよ

桃瀬 豚平

...無理すんなよ

彼は心配そうに私を見つめながら そう言う

彼は本当に優しくて。

星野 風夏

うん.....ありがと

また少し鼓動が早くなった

食べ終えた後、俺たちは会計をしに行った

そこにはよく見知った奴がいた

桃瀬 豚平

utやん

鬱島 大

あ、tnと玲奈ちゃん

桃瀬 豚平

お前会計してたんやな

鬱島 大

まぁ僕料理できないしね

鬱島 大

あ、全部で550円でーす

タダじゃアカンか?、なんてボケると 無理ですね‪wと笑って返された

桃瀬 豚平

はい、550円

星野 風夏

え、私の分はいいよ

桃瀬 豚平

いいの、俺に奢らせて

星野 風夏

.......じゃあお言葉に甘えて

鬱島 大

tnちイケメーン

桃瀬 豚平

あ?

鬱島 大

イヤナニモアリマセン

星野 風夏

ふふっ‪w

桃瀬 豚平

!.....‪w

それから俺たちは色々な所を回った

楽しそうにはしゃぐ風夏を見る度に 笑みがこぼれる

星野 風夏

文化祭って楽しいね

廊下を歩いている時、風夏がそう 呟いた

桃瀬 豚平

............やろ?‪w

星野 風夏

うん、tnと回れてよかった

桃瀬 豚平

っ\\\

急にそんな事を言われ顔が熱くなる

でも彼女は何も気にせず、ゆっくりと 歩いている

俺もそれに合わせて隣を歩く

星野 風夏

あ.........

彼女が急に立ち止まった

桃瀬 豚平

ん?どうしたんや?

星野 風夏

........美術室

桃瀬 豚平

え?......あ

彼女の立っている場所の目の前は 美術室だった

どうして急に美術室なんか.....

桃瀬 豚平

.......入ってみる?

星野 風夏

!......うん

そう頷いて彼女は俺より先に美術室に 入った

入った瞬間にくる美術室の独特の匂い

この匂いは嫌いではない

俺と彼女は近くの椅子に座った

星野 風夏

すぅ〜...はぁ

彼女はゆっくりと息を吸って吐いた

星野 風夏

............私...この匂い
好きなんだよね

星野 風夏

油絵の具や水彩絵の具の
匂いとか

星野 風夏

少しツンとするこの匂いが
好きなんだ

俺は静かに頷いた

一階の方からはここの雰囲気とは合わない 沢山の騒がしい声が聞こえる

星野 風夏

........tnのおかげだよ

桃瀬 豚平

え.......?

風夏が呟く

星野 風夏

tnがいなかったら...

星野 風夏

.....きっと今も保健室にいたと思う

星野 風夏

ずっと独りのまま
暮らしてたと思う

星野 風夏

でも...tnが声をかけてくれたから

星野 風夏

私を応援してくれたから

星野 風夏

普通の高校生活を
送る一歩が踏み出せた

星野 風夏

......本当にありがとう

風夏の目には薄らと涙が溜まっていた

星野 風夏

え..........

星野 風夏

tn.......?

いつの間にか俺は風夏を抱きしめていた

桃瀬 豚平

...俺も風夏に出会えてよかった

桃瀬 豚平

風夏の笑顔が見れて...よかった

俺の視界も涙で歪んで見える

桃瀬 豚平

.........風夏

俺は風夏を抱きしめていた手を離し、 風夏と目線を合わせた

外から吹く風はカーテンをなびかせ 美術室の独特の匂いと共に流れていく

下から聞こえる声も、今はしんとしている

まるで違う空間にいるような、そんな 感じがした

桃瀬 豚平

俺は風夏の優しい笑顔を
見た時から

桃瀬 豚平

その笑顔を守ってあげたいと思った

桃瀬 豚平

もう風夏を独りにさせないから

桃瀬 豚平

...俺と

付き合ってください────

星野 風夏

.............

────私でよければ。

桃瀬 豚平

!....ほんまか?

星野 風夏

....うん!

風夏は涙を流しながらも、俺の好きな 笑顔で笑ってくれた

ギュッ

星野 風夏

わっ

俺はまた風夏を抱きしめた

桃瀬 豚平

もうずっと一緒や

桃瀬 豚平

絶対離さへんから

星野 風夏

.....ありがとう

誰もいない美術室で 二人は接吻[キス]をかわした────。

はい!ということで

「生徒会長と不登校女子」無事、完結 致しました!!

終わり方が少しおかしかったかも しれませんw

最後まで見てくださって ありがとうございました!

次の物語もお楽しみに!

またね!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

5

ユーザー

もう,わしゃ,目から死ぬほど滝が流れてるワイ,逆にこのままお二人さんしあわせになってくダセェわては,100メートル先から見守っとるわい

ユーザー

豚平っ風夏っ幸せにな!! 作者さんこれからも頑張って!!

ユーザー

あぁ〜...いい作品を ありがとうございました! (ㅅ´ ˘ `)アリガトネンッ そしてお疲れ様でしたm(_ _)m 次の作品も楽しみにしてます!

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