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恋は不可抗力

第1話 - 恋は不可抗力「第1話｣

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2022年12月09日

#SnowMan

#渡辺翔太

#snowman妄想物語

#青春恋愛

#大人ロマンス

#渡辺翔太の女

和泉舞白

恋は不可抗力

和泉舞白

渡辺翔太

プロローグ

今日は会いたい、

明日も会いたい、

明後日も、明明後日も、

だけど、

来週は会いたくない、

だけど会ってしまえば

夢のような夢の時間、

私は、

今日も君に、

新たな恋をする

毎日のように、

新たな恋を、

第1話

｢はじめまして、2日ぶり｣

朝の学校の玄関はうるさい、

だから早くここを抜けたい、

なのに、

熊野さくら

あ、あの、

目の前にいる同学年の男の子の集団が退いてくれなくて、

声を出すけど、聞こえてないみたいで、

熊野さくら

あー、もう、

とりあえずじっと1人の男の子をじっと見つめる

背の高い茶髪のサラストの男の子を、じっと睨むように、

私の視線に気づいたのかハッとした顔になって、

｢おい、退くぞ｣

と集団を動かしてくれた

熊野さくら

ふぅ、

私は早く教室に直行したかったから、

足早に廊下を歩く、

周りなんて興味が無い、

だから早く教室に行って、

将来どうでも良くなる内容を必死になって勉強するんだ、

意味が無いことくらいわかってるのに、

教室は廊下側2列目、前から3列目の席に着いて、鞄から筆箱とノートを取り出す

ノートを開いたはいいけど、

全く集中できない、

普段ならなんでも集中できていたのに、

おかしいな、

なんでだろ、

とりあえずあと何分で予鈴が鳴るか確認するために黒板の上にある時計を見る

あと5分、

だから、

そう思ったけど前を向いた時に視界に入ってきた人に全て納得した

熊野さくら

あ、

さっき玄関で睨むような視線を送った茶髪の男の子が

教室の前にある扉のそばで私の方を見つめていた

名前も知らないけど、

このクラスの子だったのかな、

だとしたら申し訳なさすぎるかも、

だなんて今更すぎる後悔でいっぱいになる、

私のことを何分も見つめていたのならもっとだ、

私と目が合った途端にその男の子は私に手招きをする

熊野さくら

え、？

熊野さくら

私､？

口パクで答えると｢そう｣とだけ言って廊下に出ようとする、

何となく見失う気がして、

すぐに席から立ち上がって後を追うように教室を後にした

誰もいない空き教室

と言うよりかは使われていない元1年8組の教室

なぜ私が呼び出されたのかは考えなくてもわかる、

熊野さくら

あの、

熊野さくら

さっきは、

渡辺翔太

俺、渡辺翔太

渡辺翔太

お前が好きだ、

熊野さくら

ですよね、

熊野さくら

って、はい？

何言ってるのかまったく分からないんですけど、

｢ですよね｣とか言ったけどなんにも｢ですよね｣とかじゃないから

熊野さくら

何を言って、

渡辺翔太

知らない奴かもしれねぇけど、

渡辺翔太

俺の事知る前提で付き合って欲しい

熊野さくら

えっと、

実は私、恋愛とか知らないし、

付き合うってそもそも、

渡辺翔太

悩んで、る？

熊野さくら

悩むというか、

熊野さくら

付き合うとか恋愛とか、全く知らないので、

渡辺翔太

じゃあそれも含めて諸々教える

渡辺翔太

だから、とりあえず1ヶ月だけでいいから、

渡辺翔太

俺と付き合って欲しい、

初対面の人に告白されるのは初めてだし、

そもそも何があって私を好きになったのかも分からない、

だけど、

私は、

熊野さくら

わかりました

渡辺翔太

まじ？

渡辺翔太

っしゃ

小さくガッツポーズをして喜ぶ彼は

大人っぽい顔立ちなのにどこか幼く見えた、

放課後

スマホからひとつの着信が鳴る

通知バーには｢翔太｣と朝に交換したばかりの連絡先が映されていた

この後暇？

暇です

じゃあ2人でどっか行こうよ

なんか奢るよ

大丈夫です

そういうのは大人になってからにしてください

俺がそうしたいからいいんだよ

じゃあ一つだけ

ありがとう

迎えに行くから教室で待ってて

わかりました

了解

あ、敬語やめにしよ

付き合ってるのに距離感あるし、

このメッセージには少し返信を悩んだ、

だってまだ出会って半日、付き合って半日の相手、

でもここで嫌がったら、向こうも嫌がるだろうから、

わかった

とりあえず4文字だけ送ってアプリを閉じた、

初めて誰かと帰る帰り道、

というか今日は寄り道か、

渡辺翔太

どこ行く？

熊野さくら

どこでも、

渡辺翔太

ん〜

渡辺翔太

甘いもの好き？

熊野さくら

しょっぱい方が好きかも、

渡辺翔太

じゃああれだな

そう言って指を刺したのは唐揚げの出店

熊野さくら

唐揚げ？

渡辺翔太

俺が食いたい

熊野さくら

そっちが、なのね

少しだけ笑えてきてつい微笑んでしまった

渡辺翔太

可愛いじゃん

熊野さくら

え、？

渡辺翔太

笑った顔

渡辺翔太

見たこと無かったし、

渡辺翔太

普段真剣な表情とか驚いてる顔とかしか見てねぇし、

渡辺翔太

けど、それですら可愛いって思ってた俺って、やばいんだなって思って

熊野さくら

えっ、と、

これは褒められてるって受け取っていいんだよね、？

彼の口から出てくる言葉に全て反応してだんだん顔が熱くなってくる

渡辺翔太

ふはっ、顔真っ赤

そう言って笑ってくるから恥ずかしくなってもっと顔が熱を帯びてしまう、

渡辺翔太

どうする？買ってこよっか？

熊野さくら

一緒に行くよ、

赤く照れた顔で言うと

渡辺翔太

いいよ

渡辺翔太

行こ

私の左手をそっと掴んで出店の方に向かった

付き合うって

こんな感じなんだ、

恋愛経験のない私には新鮮な感覚で、

どこか恥ずかしい感覚になった

渡辺翔太

そういえばさ、

渡辺翔太

一昨日、

渡辺翔太

保健室にいるの見たけど、

渡辺翔太

体調悪かったのか？

熊野さくら

え、？

渡辺翔太

あ、いや、

渡辺翔太

ぐったりしてる熊野が

渡辺翔太

たまたま通りかかった時に見えた、って言うか、

あぁ、一昨日のあれか、

熊野さくら

それは、

｢食べ歩き唐揚げ2人前でーす｣

話そうとした時に限って、話を遮られてしまった

熊野さくら

あ、ありがとうございます

渡辺翔太

ありがとうございます

ゴロゴロした大粒な唐揚げ入っている紙コップを手に持ち

周辺をブラブラする

渡辺翔太

なんだあれ、？

熊野さくら

え？

鱗のように細かく白い雲がいくつもポワポワと浮かんでいた

熊野さくら

鱗雲、

渡辺翔太

え？

熊野さくら

鱗の柄みたいな雲で

熊野さくら

気象現象のひとつで雨が降る予兆みたいな雲って習わなかったけ？

渡辺翔太

覚えてねぇや、

熊野さくら

近いうちに雨降るね

渡辺翔太

なんかやだな

渡辺翔太

まぁ雨降っても学校あるのは変わんないけど

熊野さくら

そうだね

きっと、これは

言わない方がいいよね、

私が保健室にいた理由を、

今はきっと、

言わない方がいいんだよね、

第2話まで

♥300以上

長期連載、再開しました！たくさんの🫶🏼と💬待ってます💗

ちょっと作品書くの久しぶりだからだいぶ鈍ってしまってる😵

恋は不可抗力

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この作品はいかがでしたか？

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初心？な2人可愛い💞 続き楽しみにしてるねっ！

全然鈍ってないよ！めっちゃ最高！好き❤！

和泉舞白

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