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暗い世界の中……何処からか叫び声や衝撃音とかがあちらこちらに聞こえてくる……何があったんだろうと目を開けた……

🇺🇸

ウッ……何が……あった……?

🇺🇸

あれから……どれくらいの……時間が……経った……?

🇺🇸

……くそっ……頭が……いてぇ……

痛く重い頭を支えている首を使って、辺りを見回すと、そこには赤い薔薇の花弁が散っていて………

🇺🇸

嘘……だろ……

🇺🇸

誰が……やった……んだ……?

🇺🇸

?!ま、まさか……!

静寂とかした狭い赤い世界の中で、小さくかすれかけた呼吸音が……何処かしらか聞こえてきた……

🇬🇧

はぁ……はぁ……

🇺🇸

お……

アメリカの捜索から、数十分後経っても見つからなかった……その為一旦さっき居たハロウィンパーティーの会場へと戻った。

帰ってきた時は……先程よりも人数が少なくなっていて、辺りは空き缶のごみや紙切れがあちらこちらに散らばっている状態となっていた……

🇩🇪

いたか?

🇨🇦

ううん……残念ながら……

🇯🇵

こちらも……

🇮🇹

…………こっちも……いなかった

🇫🇷

……もう、さっさと帰ってきてよ……

🇯🇵

あれ?……イギリスさんは?

🇮🇹

え?そっちと一緒じゃなかったの?

🇯🇵

途中で……別の場所に探索すると言ってそれで……

🇫🇷

ま、まさか……あいつ……!

🇩🇪

くそっ……こうなりゃ……

🇨🇦

もう、みんなで探そ!

🇫🇷

はぁ……親子揃って、面倒事起こすの大好きなんだね……

🇫🇷

ほんと……呆れたよ……

そこから、5人はそれぞれ行った場所やその付近の場所へ行って、2人を探した。

気づけば……日本とイギリスが行った場所まで来て、そこから日本の記憶を頼りにイギリスと分かれた場所へ行った……

🇯🇵

確か……ここら辺……だった気がしますが……

🇯🇵

?!……ここです!ここでイギリスさんと分かれました……

🇩🇪

この路地裏……か……

🇨🇦

行こう……みんな

5人は……その薄暗い路地裏へと足を踏み入れた。狭さや暗さ、そこに漂ってくる得体の知れない香りが鼻に刺さりながらも、進んだ

どれくらいの時が経っただろうか……しばらく歩いていると、日本の足元からピチャ……っと水溜まりを踏んだような音がその空間に広がった

🇯🇵

え……

🇩🇪

どうかしたか?日本……

🇯🇵

いや……何か水溜まりのようなものを……踏んだような……

🇫🇷

確か……昨日雨なんて降ってない……よね?

🇮🇹

で、でもそういうのあるじゃん?

🇮🇹

ほ、ほら……数日経っても残ってる事……ね?

🇨🇦

それにしてはおかしいと思うよ

🇨🇦

だって……ここ、上を見たら小さな屋根とかが所々あるし

🇨🇦

それに……ここ数日でそこまで強い雨とかなかったから……そんなのないと思う

🇫🇷

んじゃ、ライトで照らして確認したら?

🇮🇹

だね……でも、僕のは充電が……

🇩🇪

んじゃ、俺のを使ってくれ

🇯🇵

ありがとうございます。

恐る恐る、その足元を照らすとそこは……赤い小さな水溜まりがあった……まるでその赤い水溜まりにはまだ、命が僅かながらも輝いていた様に……その色を反射した

🇯🇵

?!……

🇫🇷

こ、これって……

🇩🇪

ああ……

🇩🇪

もしかしたら……近くにいるかもしれないな……

🇨🇦

……まさかまた「あれ」が起きてるとか……じゃないよね?

🇫🇷

…………

🇯🇵

…………

🇮🇹

…………

🇩🇪

…………

沈黙の波が彼らを包み込んだ……また何もできなかったと言う絶望、不安、恐怖……と様々な感情が彼らの心の中で混じり合いながら、彼らは石像のように固まった

🇯🇵

……行きましょう

🇯🇵

喩え、どんな状況でも私達で何とかしましょう……

🇯🇵

今は……それだけしか……方法はないんですから

沈黙の波を打ち消すかの如く、日本は少し震えた小さな声で、今できること……逃げられない運命に対する覚悟を勇気を振り絞って言った

そして、日本の言葉に背中を押されながらも4人は前へ前へと進んだ……赤い花弁が壁に散らばっている光景や人であった原型が無くなった遺体を通り過ぎながらも……

モブB

ウッ……死……たく……な……

🇮🇹

?!……

🇮🇹

今……声が……!

🇩🇪

……イタリア、今は気にするな

🇩🇪

今は……あの二人を探す事だけに集中しろ……

🇮🇹

……うん……ありがとう

そして……彼らは……

🇯🇵

?!……

🇩🇪

ア、アメリカ……か?

🇫🇷

それに……イギリスも……

🇫🇷

しかも、呑気にアメリカの肩に頭を乗せて寝てるし……

🇮🇹

いや……もしかしたら……

🇺🇸

ッ……その……声は……

🇨🇦

?!……兄さん!!

🇨🇦

良かった……本当に……良かった……

🇺🇸

カナダ……すまねぇな……心配かけて

🇺🇸

あ……ようやく、眠ってくれたか……親父のやつ

🇩🇪

アメリカ……疲れている所で悪いが……

🇩🇪

何があったんだ?

🇮🇹

そうだよ……何が……あったの?

🇺🇸

ああ……説明したい……所だが……

🇺🇸

今は……頭がこんがらがって……あまり話せない……

🇺🇸

だから……簡単に……事の経緯を話す……

彼らがここに来る……数十分前のこと

🇬🇧

はぁ……はぁ……

🇺🇸

お……

だが……そこにはかつての父の面影はなく……そこには口と身体に赤い花弁を纏った完全な化け物がそこにはあった……

紅き瞳に生気がなく、口から溢れている血はぽたぽたとゆっくり垂れてゆき、服は返り血で殆どが紅く染まっていた……

🇺🇸

お……親父……なのか?

🇬🇧

…………

🇺🇸

……ふっ、その様子だと親父じゃないな…

🇺🇸

それに……あの時より大人しい……

🇬🇧

アメ……リカ……

🇺🇸

?!……

🇺🇸

な、なんだ……?

🇬🇧

……すみ……ません……

その瞬間、首元に激痛が走り、そこから血がまるで湧水のように溢れ、視界が揺らいでいた……

🇺🇸

あ///……親父///……?

🇬🇧

んん///……んん///……

冷たくなった血まみれの右手でアメリカの頭を支え、左腕で強く抱き締めながら気絶寸前のアメリカの血を強く吸い付いた。

🇺🇸

アッ/////……

🇬🇧

んん///!んん///……!

🇺🇸

フフ……ハハッ

🇺🇸

ガキじゃ……ねぇんだ……から……///

🇺🇸

落ち……着け……よ……///

🇺🇸

それ……に……

と薄れ行く意識の差中、優しくイギリスの頭を撫でながら、こう言った……

🇺🇸

親父の……お陰で……///

🇺🇸

……助かった……ぜ……

🇺🇸

あり……がとな……ッ///

吸血鬼となった英国紳士

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あれ?綺麗な川が目の前に……

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