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花火が打ち上がった
初めて、花火を見た
影山拓也
右隣にいる影山くんに視線を動かす
笑顔で純粋なその瞳は
あの時からなにも変わってないね
俺は、
凄く変われたかな、
影山くんのおかげだよ
花火に視線を移す
花火ってこんな大きい音するんだ
家から遠くになってる音を嫌でも聞こえてきたからな、
去年の自分に教えてやりたいよ
俺の顔に誰かの手が触れた
影山くんだった
横原悠毅
思わず涙していた
横原悠毅
焦って涙を拭っていると
影山くんが優しく微笑んでくれた
あ、
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
そう言ってくれているような気がした
優しく微笑んでまた花火に視線が戻していた
俺も花火に視線を戻した
影山拓也 幼少期
そういって手を伸ばしてくれた
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
下の名前を言うのが怖くて俯いていた
影山拓也 幼少期
下の名前は聞いてこず笑いかけてくれた
花火が終わって解散した
影山くんと二人では見れなかったけど
でも隣で見れたから
去年とは大違いだなあ、
影山拓也
後ろから影山くんが叫んできた
振り返ると
息切れをした影山くんがいた
横原悠毅
影山拓也
乱れた髪に浴衣
なにがあったんだろう
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
風がまだ生暖かかった
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
指さして案内した
歩き出して少し経った時に
影山拓也 幼少期
かげやまくんが話し出した
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
同情しようと寄り添ってくれようとしてくれてんのかな
横原悠毅 幼少期
口を滑らせそう言ってしまった
ダメだ、生意気なこと言ってる
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
人とは違うってなにが違うんだろう
普通の人だけど
影山拓也 幼少期
どうしてこんなことを話してくれるのだろうか
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
恋愛に疎い俺でも分かる
男の子は大抵女の子が好きだったし
女の子はみんな男の子に好きと言っていた
これが、人とは違うってことか、
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
そういうかげやまくんの顔を見た
笑ってたけど苦しそうだった
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
そうだよ、俺の方が
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
少し俺より身長が高いかげやまくんは
また笑いかけてくれた
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
横原悠毅 幼少期
辛いのに
苦しいのに
かげやまくんはこんなに笑ってる
かげやまくん、またどこかで会おうね
影山拓也 幼少期
影山拓也
影山拓也
苦しい感情と
どこに向けたらいいか分からない感情が
怒りが
俺の中で交差する
横原悠毅
横原悠毅
ねえ影山くん
なんで約束忘れちゃったの
影山拓也
横原悠毅
なんでってなんだよ、
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
影山くん、なんで、
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
ああ、俺何言ってんだろ
なに声荒らげてんだろ
もう、俺普通じゃないじゃん
横原 母
横原悠毅
横原 母
横原 母
横原 母
横原悠毅
仮病ではなく
ほんとに熱をひいた
夏休み明け
あれから横原は走って帰ってしまった
それから連絡はとれていない
いや、連絡出来ないままでいる
影山拓也
2時間目前
移動教室
影山拓也
1組の教室を覗くと
横原はいなかった
影山拓也
基俊介
基俊介
影山拓也
基俊介
影山拓也
大丈夫かな、
なんかしてやりたいけど、お節介だよな、、
椿泰我
影山拓也
影山拓也
基俊介
4時間目前
影山拓也
影山拓也
鈴木大河
影山拓也
影山拓也
鈴木大河
鈴木大河
影山拓也
「横原、熱大丈夫?」
いや、大丈夫ではないし、、
「横原〜!!熱お大事に!!」
いや完全に煽ってるし
分かった
これだ
影山拓也
影山拓也
仮病で早退することができた
いや、どうしよ
衝動でやってしまったが
普通に親御さんがいた場合は、、
考えてもしょうがない、行くしかない
影山拓也
「今から行く」
とだけLINEして
コンビニへ走った
12時少し前
横原の家は1回送ったことがあるから知っていた
コンビニで買った物資を片手に
影山拓也
やるしかない
俺はインターホンを押した
10秒ほど経った頃だろうか
横原悠毅
いつもよりよわよわしい声が応答してくれた
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
そういうと
ドアの鍵が開いて
パジャマ姿の横原が顔を出した
そして手招きをしてきて
家に入れてくれた
影山拓也
初めて横原の家に入る
横原は猫背になって咳をした
影山拓也
ドア開けるのも辛かったよな、
横原悠毅
そう言い体がよろけて俺にハグ状態になった
影山拓也
やばい、普通にどうにかなりそう
影山拓也
そしてソファに移動させた
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
横原は薄く目を開けたまま小さくうなづいた
横原悠毅
影山拓也
横原は少し笑って
横原悠毅
そういって寝始めた
寝顔は、初めて見た
俺の心を鷲掴みされた
影山拓也
熱ひいてるの相手に向かってなに思ってんだ、
俺はキッチンを使わせていただいて料理を始めた