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"頑張りすぎ"
#stxxx
長男 紫 24歳 社会人 お仕事の関係であんまり帰ってこれない。
次男 赤 20歳 大学生 仕事で帰って来れない長男の変わりに家のことを全てしている。
三男 桃 18歳 高校3年生
四男 青 16歳 高校1年生
五男 橙 14歳 中学2年生
六男 黄 13歳 中学1年生
初投稿! 誤字脱字注意⚠ こちらは創作物語なのでご本人様には何も関係ありません。
いつも通りの朝だった。
洗濯機の音、朝ごはんの匂い、 弟たちの賑やかな声。
そして、キッチンに立つ赤にぃ
だけど、その赤にぃは少しふらついていて顔色も悪かった。
桃
赤
桃
赤
赤
赤
そう言って赤にぃはまた、笑ってみせる。 だけど、その笑顔はどこか曇っていた。
この日は朝から体調が悪かった。 ここ最近寝つきが悪くてなかなか寝れなくて、でも、家事やバイト、学校にも行かなきゃいけなくて、俺たち弟の為に仕事を頑張ってくれている兄ちゃんみたいに俺も頑張らなきゃいけないから。
でも、きっと心はもう限界を迎えていたんだと思う。でもそれに気づいてしまったら立ち止まってしまったら俺はもう無理だと思ったから俺は気づかないフリをしていた。
お昼すぎ、俺は大学の講義を終えバイトに向かっていた
その途中で凄く頭が重くなって、視界がにじんだ。
でも、歩いた。 止まったら崩れそうな気がして止まれなかった。
そして、信号を渡る途中足元がぐらりと傾いて、世界が真っ白になった。
高校で5時間目の授業を受けていると急に教室のドアが開いた。
何事かと思えば先生が入ってきてその先生は俺に向かってこういった。
「落ち着いて聞け、今お前のお兄さんが倒れて病院に運ばれた。今すぐ帰る準備をしろ。病院まで送ってやるっ」
って
俺はその時あの時俺が朝止めていればって何度も自分を責めた
目が覚めたとき、天井は真っ白で、腕には点滴が刺さっていた。
赤
看護師
看護師
看護師
赤
…あぁ……やっちゃったなぁ…
その時、病室の扉が開いて、慌ただしく入ってきたのはさとみ、ころん、ジェル、るぅとだった。
桃
赤
桃
桃
青
橙
黄
俺は、初めて気づいた。 弟たちが、こんなにも自分のことを思っていてくれたってことを。
そして、こみあげる涙が止まらなかった。
赤
赤
桃
桃
青
青
赤
あれから俺は1週間入院した。
そして今日退院で病室を出ると兄弟全員が並んでいた。
そこにはもちろん紫にぃの姿もあった。
赤
紫
紫
紫
紫
俺は小さく頷いた
そしたら紫にぃはありがとうって優しく頭を撫でてくれた
赤
紫
廊下には俺たち兄弟のうん!っと言う声が響いた。
兄弟全員で手を繋いで帰る帰り道。
青ちゃんがぽつりと呟いた。
青
赤
赤
俺はそう言って笑った。
今度こそ、心の底からのちゃんとした笑顔で。
家に帰ってからというもの
桃ちゃんがご飯を作ってくれて 青ちゃんがお風呂掃除をしてくれて 橙くんがリビングを片付けてくれて 黄ちゃんが俺の布団を綺麗にしてくれて 紫にぃは相変わらずお仕事だけど 毎日お家に帰ってきてくれるようになった。
「大丈夫」って言うのってとっても簡単。 でも、その言葉の奥で泣いている自分に、1番気づいてあげられなかったのは、俺自身だっのかもしれない。 でも、もう無理しないって決めた。 頼っていい。泣いてもいい。 だって、今の俺には笑顔で帰れる場所があるから。
桃
赤
end.