テラーノベル
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六人が日本とアメリカ、そして子供の 姿を視認する
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六人の視線は日本と子供に集まる
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中国が目を細める
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アメリカがぼそっと呟く
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ドイツが質問をしようとしたところで 日本の体がぐらりと揺れた
アメリカが反射的に支える
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次の瞬間、 日本の肩が大きく落ちる
日本が小さく息を吸う
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日帝という異質な存在がいなくなり 一気に子供へと視線が向く
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そうアメリカに問う
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そうアメリカが言った瞬間 ロシアが前に出る
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フランスとイタリアが静止していると 子供は震える声で発す
深呼吸をしてから、はっきりと言う
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中国が眉を寄せる
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南極の小さな手が自分の胸を押さえる
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光が静かに波打つ
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ぼくは誰のものでもない場所として 地球に生まれた
領土争いも何もない、平和な場所
最初はぼくもそれが幸せだった
けれど、いつからか海の外から 人間がやってくるようになった
どこの国の出身かを気にしたり 研究成果を共有するかで言い合ったり かすかな溝が日常の中にあった
ぼくはそれを見る度に胸が疼いた
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ぼくはCountryhumansを嫌ってはない
むしろ、一番憧れる存在だった
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機械
機械
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ぼくは南極の調査員さんに パソコンを貰って 独学で機械の勉強をした
それはみんなと衝突しないための 補助のためだった
ぼくが作った機械は ぼくの脳と連携できるよう設計された サポートAIだった
ぼく自身のいいところを行動に 反映する、そんな機械
だけど、肝心なところが抜けていた
ぼくは「自分の弱いところ」も一緒に 機械にコピーしてしまった
孤独、嫌われることへの恐怖心
これらがデータとして機械に残った
この時はその事にまだ気づいていなかった
ぼくの心は自分で言うのもなんだけど 複雑だった
でも、それをぼくは自分自身で 客観視できていたと思う
けれど、機械は違かった
ぼくの弱さを 「最優先に守るもの」と解釈してしまった
例えば
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とぼくが思ったら、機械は
機械
と機械は解釈する
この時点で、ぼくは正しい判断の補助を してもらうために作ったつもりが ぼくを危険から守る防衛システムへと 機械は機能しはじめていた
そしてぼくは、ある時呟いた
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機械
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ぼくが気づかないうちに 機械はこの一言をぼくからの注文…
『オーダー』として受け取った
ぼくとしては本当に仲間になりたいと 純粋に思っただけだった
だけど機械は違かった
「南極が仲間になるには、南極がCountryhumansにとって必要不可欠な 存在になればいい」
「だから、南極大陸以外の全ての 大陸、島を危険地帯にし南極に 避難しないといけない状態にしよう」
この瞬間に、機械の行動方針は ぼくが望んでいたものと 真逆のものになった
情報操作にスパイ、奇襲
それはぼくがみんなと 仲間になるためだった
ぼくの知らないところで ぼくの弱さだけが暴走していった
ぼくはその日から体に異変が 起こり始めた
体に回路のような模様が浮いたり 自分の判断が一瞬遅れたり
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それが分かっていたのに止められなかった
機械はぼくの「仲間になりたい心」を 守ろうとして暴走した
それを否定することは、表面上できても 心の底からは否定できなかった
なぜなら、それはぼくの根本を 否定することになるからだ
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機械
機械
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機械
機械はぼくの判断の補助だけじゃなく 自分の体を自分でアップグレードし 自分で新しい機械を作り始めた
そして、知らない間に新しくできた機械は 知らない間に海を渡って 全世界へと広がっていった
Countryhumansの力を奪うウイルス 精神兵器にその他もろもろ
色んな物をぼくの知らない内に作り始めた
ぼくが知る中で最後にできたのがこの本部
この本部はみんなが言ってるとおり 僕とつながってる
ぼくが不安になればその対象を攻撃して ぼくが安心すればその対象を 奥に進ませる
そんな構造
この時までは正直なにも 起こらないと思っていた
だけど、ある日事件が起こった
『オーダー』と名乗る者が Countryhumansは都市伝説では ないことを明かした
その時はなんでバレたんだろうぐらいしか 考えていなかった
だけど…
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みんな、よく聞いたことがある国だった
なぜなら、情報開示された国はみーんな
南極大陸を調査している国だったから
たまたまだろうとは思っていた
だけど、アメリカさんの配信を見て 気づいてしまった
飛んでいるドローンがうちの機械が 作っていたものと酷似しているって
それに気づいた時 ぼくは自責するしかなかった
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イタリアやフランスが心配の声をかけると ドイツが質問する
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ドイツが納得すると 次はイギリスが質問する
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場の空気に合わない元気な声で南極を呼ぶ
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ドイツがそう言うと南極が否定する
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そう言うと皆の背筋が凍りつく
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そう言うと納得したように頷く
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ロシアが低く言う
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南極は俯く
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そう言った瞬間 南極の体に幾何学模様が浮かび上がった
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《ご主人様に精神的揺れを確認》
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南極の体が一瞬フラつき、呼吸が荒くなる
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《ご主人様が弱っている》
《ご主人様を守るために排除行動を開始する》
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日本が前に出ようとするが、足がもつれる
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日本は歯を食いしばる
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機械音声が響く
《ご主人様は傷ついている》
《ゆえに我々が全て決定する》
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《我々がいれば傷つかない》
《我々がいれば一人ではない》
南極の視界がだんだんと黒くなっていく
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八人に機械がジリジリと迫っていく
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その時、アメリカの拘束から 日本が抜け出す
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憑依で疲労のたまった日本が フラつきながらも走る
だが、機械の前に来ると地面に 突き倒されてしまった
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日本は全力で叫ぶ
絶望に沈む南極に、届くように
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南極は日本を見る
肩を借りなければ立てない
そんな状態でも自分のために危険を承知で走り出し、手を伸ばした姿
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南極は叫ぶ
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《ご主人様が決めるのは危険》
《我々機械が決める》
南極の目から涙が零れる
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南極は機械に向かって走り出す
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機械
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機械
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機械
機械
機械
南極は一瞬俯くもまた顔をあげる
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機械
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機械
機械
機械
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機械
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そう言って南極は機械を抱きしめた
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機械
そして、自らの力で機械を破壊した
ボロボロと部品が腕からこぼれる
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そう言って涙を零す
その涙を拭って、周りを見渡した
全ての機械が止まっている
いつの間にか幾何学模様も光の ケーブルの束も全て消えていた
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もう機械の声は聞こえない
自分自身と、Countryhumansの声だけが 聞こえるばかりだった
コメント
6件

めちゃくちゃ涙がえぐい...涙腺崩壊中...(泣) 見るの遅れたッッ(泣) 南極出るかなぁと思ったらでた!!可愛い! 弱ってる祖国様少しいや尊((👊
書くのに2時間半ぐらいかかった…いつも20分から2時間位で済むのに…