東西戦争

ふざけんなよ！

なんや？ケンカ売っとんのか⁉︎

どうしてこうなったかと言うと…

数分前…

大阪さんは東京さんに声をかけていた

東京さんは肩を振るわせながら言う

大阪さんはそれに気づかずに誘い続ける

いい加減にしろよ！

そのとき大きな声が部屋中に響いた

東京さんだ

どんなに嫌でも！

そしたら大阪さんが口を開く

そして今に至る

この大声で階段の方が騒がしくなった

それでも東京さんは大阪さんに話し続ける

東と西で戦争をしましょう

大阪さんもすっかり戦争をする気らしい

流石の俺も止めに入った

すると東京さんは恐ろしい目で俺を見つめた

殺意のある目で

ーーだったらなんです？

ｶﾞﾀｯ ﾄｺﾄｺ ﾊﾞﾀﾝ

俺は迷った

中部はちょうど日本の中心

だからどちらに付くかもわからない

半分に割れるかもだし

ﾂｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂｶ（埼玉）

僕は階段をつかつか上がっていった

いつのまにか目の奥が熱くなってた

なんで

なんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんでだよっ！

こんなに悲しいんだ

まだ始めてもないのに...

辛いんだ

流石栃木

こんな時も落ち着いてる

でも

でも

栃木も戦争を心の中で...

頑固拒否してるんだろうな

ガチャ

ドアを置けたときみんな一斉にこちらをむいた

もう埼玉も千葉も呼ばれ方なんて気にしていなかった

群馬が俺に聞いてくる

ﾊﾊｯ、群馬も来週には恐ろしい存在になってるかもな

俺の顔にも雨が降った

俺は下で何があったかを全て話した

茨城の口は笑っても

目が笑っていなかった