コメント
6件
木兎さんありがとう😭😭
この話は好き
コメントありがとうございます✨この話はあと2話くらいで終わる予定ですが次の話も考えてます
それからすぐに赤葦は退部になって、あの日以来一度も顔を合わせていない。
俺たちレギュラーメンバーは普段から仲が良くて、昼はいつもみんなで屋上で食べるのが習慣だった。
本当なら、そこに赤葦もいるはずだった。
赤葦のことを考えると話す気にはならず、集まっても一言二言交わすだけになっていた。
しんと静まりかえる中俺は、なんであんな言い方をしてしまったのかと後悔していた。
あの時、赤葦を庇えなかった自分が憎らしく思えた。
木葉
木兎
突然木葉は床を拳で殴りつけた。
木葉
木兎
小見
小見も俯いて唇を噛みしめる。
メンバーはそれぞれが悔しそうにして、自分を責めていた。
猿杙
鷲尾
俺たちがあの日、一瞬でも赤葦を疑ったせいで、アイツは傷ついた。ついに学校に来なくなった。
……俺たちのせいだ…。
木兎
猿杙
木兎
立ち上がって叫ぶと、みんなもそれに賛同してくれた。
大勢で行くのは良くないということで、俺と木葉、小見の3人で行くことにした。
木兎
インターホンを鳴らしたが、家は静まり返っている。
鍵は開いていたので、一応声をかけて中に入った。
赤葦の部屋の前に立ち、そっと名前を呼ぶ。
木兎
何も返事はない。
木兎
わずかに、震える吐息が聞こえて来た。
ゆっくりとドアを開けると、部屋の中には床にへたり込んだ赤葦がいた。
その表情はひどく怯えていて、俺たち3人はそんな赤葦を見て息を飲んだ。
…ここまで、俺たちは傷つけていたのか……と。
木兎
赤葦
木葉
赤葦
赤葦は、俺たちに向かって叫んだ。
小見
赤葦
小見
赤葦
赤葦は顔を歪めて叫び続けた。
赤葦
木兎
赤葦
木兎
俺は遮るように叫んだ。
木兎
赤葦はハッと顔を上げた。
赤葦
俺はぎゅっと赤葦を抱きしめた。
木兎
赤葦
強張った赤葦の体から徐々に力が抜けた。肩が小刻みに震えている。
木葉
小見
赤葦
震えがだんだん大きくなる。
木兎
赤葦
赤葦は、俺の腕の中で泣きじゃくった。
俺も、木葉も、小見も…その場の全員が泣いていた。
落ち着いた頃、赤葦はポツリポツリと語り始めた。