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あぁ…スゴく甘い感じ…ほんとに良いです…、しかもラトっていうところがもうたまらないですね…、もう本当に最高すぎす…
番外編の説明
主
主
主
主
主
主
主
デビルズパレス キッチン
主
チョコの甘い香りに鼻を くすぐられながら
わたしはガトーショコラを入れた冷蔵庫の扉を閉めた
主
主
2月13日の深夜
執事のみんながいなくなったタイミングを見計らって
バレンタインの準備をしている
主
主
主
主
わたしはベリアンが揃えてくれた 紅茶の棚を眺めながら
賑やかにケーキを頬張る みんなを想像して
頬をゆるめた
主
主
そんなことを思いながら
大きな棚の上の段に並んだ
綺麗なデザインの缶を取ろうと 腕を伸ばした
そのとき
ラト
急にその声は降り注いできた
主
冗談ではなく
心臓が一瞬止まった
思わずその声をたどって
上を向くと
ラト
息がかかるような近距離に
不思議そうにこちらを見つめる
ラトがいた
主
主
喉の奥からそれを絞り出すのが
精一杯だった
ラト
ラト
主
冗談ではなく
一瞬呼吸が止まった
白くて柔らかそうな唇に 映えた黒いピアス
長いまつ毛を印象づける瞬き
首をかしげて揺れた髪からは
シャンプーの柔らかい匂いがした
ラト
無意識に
脳が色々な情報をキャッチしてしまう
ラト
主
主
わたしはやっと我にかえって
ラトが取ってくれた紅茶の缶を
受け取った
主
主
主
主
主
ラト
ラト
ラト
主
主
主
ラト
ラトは微笑んだ
主
その笑顔は少し弱々しかった
主
主
ラト
主
主
ラト
ラト
ラト
ラト
主
主
怒ったフルーレが全然反省してないラトを叱る様子が簡単に想像できた
ラト
主
主
ラト
ラト
ラト
ラト
いつもよりも細い声とともに
不安げに瞳が揺れている
主
主
ラトの目の下には
薄いクマができていた
主
主
わたしは優しく笑った
ラトが少しでも安心できるように
主
主
主
ラト
ラト
主
主
主
主
ラト
ラト
ラト
主
主
主
ラト
そう言うと
ラトは言われるままに
近くに置いてあった椅子に座った
主
主
わたしは思わず緩む口元に力を入れて
鍋にミルクを注いだ