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恋愛・ロマンス
66
青春という勿れ
1話から読む「…今どき、高校の制服がセーラーって珍しいよね。かわいいけど」
「わかる。でもいちいちスカーフ結ばないといけないのがめんどうくさい」
「そのわりには綺麗に結んでる」
私は彼女の胸元のスカーフに目を落とした。目を奪うような赤が、整えられてあるべき形で広がり、蝶の片羽に見えた。
(本文より)
せまくて息苦しい世界の中で、最後の青春をするふたりの話。
ままならない世界が書きたかったので満足してます。
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