エマ
ねーねーカナ!
カナ
何?
エマ
あのね、また見つけたんだ!怪しい建物の噂!
カナ
ほんと好きだねぇ、そういうの…
エマ
また一緒に行ってみない?でも、入ったら呪われるんだって!ちょっと怖いけど!
カナ
えー…呪われる?それは多分嘘だと思うけど…
エマ
嘘だと思うんならいこ!
カナ
うーん、まぁいいよ!エマだし!(^^)
エマ
わーい!カナ大好き❤ずっと友達だよ!
カナ
私も大好きだよ❗
次の日の朝
エマ
ここだね!
カナ
へぇ、いたって普通じゃない?家ってかんじ…
エマ
入り口っぽいのあるけど、入る…?
カナ
エマが先入ってよー笑
エマ
じゃあ、一緒に…
エマ
せーの!
ドンッ!
カナ
え…
カナは押され、扉は閉まってしまった。
カナ
え…ま…?
エマ
…ふふ…
カナ
あ、開けて、開けて…怖い、ねぇ…
エマ
いい気味ね
カナ
は…?
エマ
今まで友達とか思ったことないから。アンタからもらったものとか全部捨ててるし、手作りとかいったものも全部既製品だからね?
カナ
なん…で…?
エマ
理由なんてないよ。ただあんたの性格と顔がキライなだけ。大好きとか気持ち悪くて吐きそうだよ?
カナ
…嘘…、
エマ
バイバイ❤その中にずっといればいいよ。鍵閉めたのは私じゃないから、中に幽霊でもいるかもねw
カナ
ねぇ、友達…じゃない…の?
エマ
うるさ。嫌いっていってんじゃん。
カナ
絶対一人にしないって、何回も…
エマ
あるわけないでしょ
エマ
絶対なんて、どこにも…ね
カナ
そんな、エマ、エマ…
何度呼び掛けても、返事はない。いる気配すらなかった。
カナ
ずっとここにいたら、何があるの?怖い…怖いよ…
カナ
…あ…
ナイフを持った、ポニーテールの男が一人、静かに向かってくる。
カナ
…終わり、なんだ…
カナ
信じた私が馬鹿だったんだね…
涙は止まらなかった。
カナ
絶対なんて…ないのに…。