ハヤト
僕は、友達も話し相手もいない
ハヤト
休憩時間は、図書室で本を読んで過ごしている
ハヤト
学校の七不思議に‘‘図書室の本を全て読んだら不思議な本が手に入る’’
ハヤト
というのがある。それが本当かどうかは、僕にとっては、どうでもいい
ハヤト
読みたいから読む。ただそれだけ。
ハヤト
僕は、図書室の本を全て読んだ。これから何が起こるのだろう
ハヤト
ん?なんだ?この本…
ハヤト
学校の七不思議か?まさかな
ハヤト
でもまあ、読んでみるか
あるところに、ひとりぼっちの少年がいました。
その少年は、話し相手や親しい人がいません。
なので、よく本を読んでいました。
集中して読んでいるように見えて、
周りの人は、少年に話しかけたくても話しかけられません。
とうとう少年は図書館の本を全て読んでしまいました。
近くに本は無く、少年はやる事がなくなってしまいました。
周りの人は、少年に話しかけようとしますが、なかなか話しかけられません。
周りの人の一人が、少年に電話をかけました。
少年は、どのような行動を取ると思いますか?
あなたが行動を起こしてください。それによって、少年の運命は変わります。
着信音
ハヤト
はい
クラスメート
ハヤト君?
ハヤト
そうだよ
クラスメート
読書終わった?
ハヤト
終わったよ
ハヤト
どうしたの?
クラスメート
良かったら、明日一緒に登校しない?
ハヤト
(部屋で読んだ本の内容と似ている…)
クラスメート
どうかな?
ハヤト
…うん、いいよ
クラスメート
良かったー!じゃあ、明日パン屋さんの前で会おう
ハヤト
うん
ハヤト
続きを読もう
少年は、誘いを受けました。
ハヤト
あれ?それだけ?
翌朝
クラスメート
おはよう!
ハヤト
おはよう
クラスメート
ここのパン屋さんのメロンパン、美味しいんだよねー
ハヤト
たしかに!美味しいよね
ハヤト
僕、たまに来るんだ
クラスメート
へー!じゃあ、今から買おうよ
ハヤト
メロンパン買えたね
クラスメート
だねー
クラスメート
そういえば、ハヤト君は何でいつも読書しているの?
ハヤト
友達や話し相手がいないからだよ
クラスメート
ふーん、じゃあさ
クラスメート
僕と友達になってよ
ハヤト
いいのかい?
クラスメート
いいよ
少年と話しかけてきた子は、仲良くなり
やがて、親友になりました。
二人は、強い絆で結ばれ、生涯を終えるまで仲良く幸せに過ごしました。
もし、あの時、少年が別の道を選んでいたら? 少年が部屋で読んだ本は、少年の物語…
あの本の行方は誰も知らない