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思い付いただけの作品(続編無し)

22 - 「ねぇ、秘密の話なんだけど」

♥

26

2025年03月09日

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藍(あい)

ねぇ、翔!聞いてるの??

あ、おう、すまん

ある昼下がりの放課後。

俺と藍しかいない教室で藍は話しかけてきた。

あ〜...何の話だったっけ?

藍(あい)

もう忘れたの!?

おん

藍が菊の髪飾りを揺らしながら頬を膨らませ怒っている、

いつもは花が飛んでいるかのようなおおらかな性格のコイツだが俺の前だと、どうも感情が豊かだ。

藍(あい)

開き直ったなぁ...

藍(あい)

まぁ、いいけど

そういい藍は話を切り出した。

藍(あい)

ねぇ、秘密の話なんだけど、

そんな導入をされたら、いやがおうにも藍の方を見てしまった。

藍(あい)

あ!やっとこっちみたぁ〜

俺の机に肘を置きこっちを見てニカッと笑う藍

んな事はいい。早く教えろ

藍(あい)

んもぉ〜せっかち~

藍(あい)

まぁね、そろそろ翔に教えてもいいかな~って思って!

聞こえなかったか?結論を言え?

藍(あい)

はいはいw

藍(あい)

まぁ、言うより着いてきてもらう方がいいかな、

着いていく?

藍(あい)

うん!おいで!

そういって席を立ち、 扉からこっちへ手を振る藍

はえーな...

高く結んだポニーテールをピョコピョコと動かしながら先導している藍。

(そんな嬉しいのか?)

そう思いながら藍の背中を着いていく

数分歩き藍が、

藍(あい)

着いたよ!!

と言ってきた。

藍(あい)

どう?綺麗でしょこの場所!!

そこは少し崖になっていて、空がよく見えた。

黄昏時の今は、橙と藍色がグラデーションを描きとても綺麗だった

おぉ〜すげぇな

藍(あい)

でしょ?でしょ?

藍(あい)

ここ私のお気に入り場所なの!

藍(あい)

この場所教えたのは翔が初めてなんだぁ〜!

手を大の字に広げ、崖に背を向けこちらを見ている藍。

おい!後ろもしっかり見ろ!危ないだろ!

藍(あい)

え?あ、ホントだ..

ったく...

危険を回避する能力が人間には備わってると言うが...

藍(あい)

♪♪♪

まぁ、コイツには無いだろうな...

藍(あい)

ここから星が出てきたらもっと綺麗なんだよ!

おうおう、わかったわかった...

藍(あい)

なにその適当な返事!!

へいへいw

藍(あい)

さては分かっててやってるなぁ~?w

まぁなw

ほら、早く帰らないと暗くなるぞ?

藍(あい)

え!?それはまずい!!

置いてくぞ〜

藍(あい)

待って!!それだけはやめて!?

やっぱりコイツはおもしれぇなw

藍(あい)

.........ねぇ、満足した??

あ?何が...

藍(あい)

満足したかどうかだけ答えて?

そんな変な質問に思わず俺は怪訝な顔をした。

.........まぁ、綺麗な景色を見せてもらったからな少しは...満足したな。

「満足した。」そう言うと藍はゆっくりと微笑み「良かった。」といい霧がかっていたものが消えるように消えていった。

ん?消えた...?

は!?おい!藍!藍!!

焦る。焦る。焦る。 嫌な汗がぶわっと出てくるのがわかる。

どこに行ったんだよアイツ...

~~~!!

せ~~い!!

なんて言ってるんだよ...

せんぱ...い!!

先輩!!

.........は?

健(たける)

先輩!やっと起きたっす!

気が付くとそこは病室のようだった

ここ、どこだよ...?

健(たける)

ここは病院っすよ!!

病院...??

なんでだよ、

健(たける)

え!?覚えてないんすか!?

健(たける)

まぁ無理もないっすね、1年も眠ってたんすから

1年!?

どうやら俺は知らないうちに1年もの間眠っていたらしい

(じゃあ、あれは全部夢...か?)

そう考えている俺に健は告げる

健(たける)

崖から落ちたから記憶が抜けるのも仕方ないっすね、

崖...

脳裏に藍から教えて貰った崖が過ぎる

(藍...??)

なぁ、藍はどこだ?

なんとなく、気になって聞いた。俺はこの後聞いた事を後悔した

健(たける)

あぁ...藍さんは、、

バツの悪そうな顔をし俺から視線を外す、この時から俺は薄々気付いていたんだろう

でも信じたくなかった。

だから、次の言葉は俺の思いを踏みにじるかのように放たれた

健(たける)

藍さんは...

健(たける)

タヒんだっす、

頭が真っ白になった。

じゃあ俺がさっきまで見てた藍は?

夢なのか??

もう何も考えられなくなり、

気が付くと俺は退院出来る日になっていた。

退院したら必ず行きたかった所へ俺は足を運ぶ

よぉ、藍

俺は”そこ”に立って言葉を紡ぐ

藍の髪飾りと同じ菊の花を添えて...

俺、1年寝てたらしいw

お前を守って...

健に聞いたんだなんでお前がタヒんで俺が寝てたのか、

俺とお前とで秘密の場所に行っただろ?

お前が手を大の字に広げてこっちを見たその時にお前は崖の下に落っこちたんだ。

俺はお前を引っ張ろうとして一緒に落ちた...

守るつもりがお前を守れずにタヒなせてしまった...

ほんと、情けないぜw

.........じゃあな

また来るよ...

その後俺は歩いた。 歩いて、 歩いて...

その場所に来ていた。

...チッなんでここなんだよ、

無意識に来ていて俺も何故ここにいるのか分からなかった。

ヒュ〜っと冷たい風が通り過ぎる

...!?

藍!?

そこには居ないはずの藍が見えた

たった、その一瞬だけ

藍の、眩しい笑顔が見えた。

その姿が、 笑顔が...

あまりにも綺麗で、 目頭が熱くなった。

続きはありません。 診断メーカーの 「こんなお話いかがですか」 を使用して書かせていただきました

翔は藍の事が好きだったんだね...
それにまたヒロインタヒなせてしまった...なんでだろ...

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