一人きりだと思ってたのに

あれからというもの凛さんたちからのいじめはヒートアップするばかり

赤くんや黄ちゃんからもずっと無視されている

僕...二人に何かしちゃったのかな

どんなに考えても心当たりがない

赤くんに言われた信じてたのに...ってどういうこと？

でも...もうなんでもいいや...

考えるだけ無駄なんだからｗ

それでもやっぱり一人は

青ちゃん...ほんとに青ちゃんがやったのかな

わかんない...いっつも俺たちを笑かしてきてくれる優しい奴ってことは知ってる

でも...あの日凛ちゃんから言われた

青ちゃんに昨日”殴られた”って

俺も黄ちゃんも最初は信じてなかった

青ちゃんがそんなことするわけないって

でも殴られた痣がたくさんあって痛々しい

信じざるを得なかった

青ちゃんがそんなことをするとも思わなかったけど...

でも凛さんがそんなことをする理由もわからなかったから

信じてしまった...でも今更元に戻ろうなんてことができないから

赤...きっと今のは青ちゃんに向けてですよね

本当に僕は最低です

親友の事を一人も守れないなんて

虐められてるのを見て見ぬふりしてSOSにも無視して...ｗ

挙句の果てにもう一人の親友にまでいろいろ抱え込ませてしまって

もっと僕に言い返す力があれば...

自分の無力さに嫌気がさしてくる

こんな僕に今更青ちゃんを救う資格なんてないですよね

でももしかしたらあの人なら救ってくれるかも...

グイ

空き教室...ですか

ここならきっと誰も来ないですよね

黄ちゃんはどこか寂しそうな顔でぽつりぽつりと話し出した

黄ちゃんの言ってることに俺は何も言い返せなかった

俺だって同じことを思っていたから

でも...

頼りになる...ひと？

キーンコーンカーンコーン

橙、桃のクラスの前

僕は包み隠さずすべて桃さんに話した

青ちゃんが虐められていること

自分たちも見て見ぬふりをしていたこと

青ちゃんを一人にしてしまったこと

桃さんと橙にぃは静かに話を聞いていた

二人の顔からは何を考えているのか読み取れなかった

僕が最後にごめんなさいと小さく言うと急に頬に衝撃が走った

そこからしばらくの沈黙があった

そして桃さんが重い口を開いた