いつも通りの朝。
目覚まし時計を止めていつも通りにコーヒーを注ぐ
このマグカップ、お気に入りなんだよね
少しオーロラがかった白いマグカップ。
ふと食器棚を見ると
見覚えのあるようなないような…
赤いマグカップ
なんだろう、これ
思い出せない、何が大切なものなのかな。
奥の方にしまってあったから、ずっと使ってなかったのかな…
ふとカレンダーを見る。
7月29日。
あ、今日は1年に1回のお墓参りか、
お母さんと、お父さんと。
あと…
そっか、大吾くんもか。
友達来るの待ってよ。
みお
れな
れな
みお
れな
みお
れな
みお
れな
れな
みお
れな
れな
みお
みお
れな
れな
れな
私の両親は、早くに亡くなって。
その時ぐらいから、みおはずっと傍にいてくれた大切な友達。
みお
れな
みお
れな
そう。私の彼氏。
大吾くんは20年前に亡くなっちゃって
そこからずっと私はひとり。
20年も経ったらもう記憶が少ししか残ってない
楽しかったはずのあの日々。
こんな簡単に忘れちゃうんだね。
上手く思い出せない。
私にはもう分からないみたい。
あのマグカップもよく2人で話してた時に使ってたやつだっけ。
なんて話してたっけな。
忘れたくないよ…
next➪ ♡100…
コメント
3件
人が亡くなった後ってその人の大切さも分かるし その人をもっとああすれば良かったとか後悔するとか色んな感情が浮かびあがってくるよね、、、、、