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ゾム

……

ほんの少し(?)の装飾に

血よりも赤いカーペット。

美しいチョコレート色の大きな机。

そしてその周りには我々軍幹部、 そして総統が座る為の椅子があわせて14個。

遠方に行っている、 ”兄さん”と呼ばれる人物以外の全ての幹部がここ、 会議室に呼び出されている。

ゾム

(そういや最近、観光客多なっとるしなぁ…)

もちろん、良い方の観光客では無い。 我々軍の情報、国の情報などを盗もうとする、所謂スパイだ。

恐らく、ドヤ顔でシッマ…否コネシマが 縄で括りつけてる奴がそうなんやろうなぁ…

ゾム

んで、グルッペン。こいつは何処の国の奴なんや?

俺の問いにグルッペンが困ったように

グルッペン

うむ……それが中々愛国心の高い奴でな…

と、返す。 するとすかさずシッマが爆音で

コネシマ

どれだけ拷問しても、「きっと、右腕様が…!」としか言わへんのや!

っと叫ぶ。

てか爆音で叫ぶのやめてくれへん????

モブ兵士

お前……ら………なんて………あの方に……………かかれば…………!

グルッペン

ふむ、では聞こう。お前が言う”右腕様”そして”あの方”とはどう言う人物だ?

モブ兵士

ッ…………

コネシマ

大人しく情報吐けや!!!!!

モブ兵士

グッ……!

言おうとしない観光客にシビレを切らしたのか、 シッマが観光客の鳩尾を思いっきり 殴る。

グルッペン

コネシマ

と、グルッペンの声がかからなければ、 問答無用で息絶えるまで殴っていたのだろう。

鬱先生

やっぱ心無いやん……(ボソッ)

コネシマ

あ”?今なんか言ったか大先生

鬱先生

ナンモイッテナイデス、ハイ。

ショッピ

今のは大先生が悪いっス。

ロボロ

せやなぁ…今のは完全に大先生に非があるわ…

シャオロン

これやから大先生はw

鬱先生

シャオチャン…

シャオロン

きっしょ

鬱先生

シャオチャン…?!

トントン

一旦話進まないんで黙ってもろて

鬱先生

アッハイ

グルッペン

……では気を取り直して…”右腕様”とはどんな人物だ?

モブ兵士

…私……のような一般兵にも………優しく接してくださる慈悲深い御方だ…

モブ兵士

頭もキレ………治療もでき……………そして誰よりも強い…

モブ兵士

会話術は勿論………心理戦や………相手の感情…すらも読み取ることが出来る…

モブ兵士

少しの………音や……気配も感じ取る………完璧な………御方だ…

グルッペン

で?

モブ兵士

……国を……一人…十五分で…………消滅させた…

その一言で、全員が息を飲む。

グルッペン

……どんな国だ

モブ兵士

……あ……α……国

ゾム

は?!

α国…それは滅びる前までこの地球上最強の大国だった。

それが一ヶ月ほど前、謎の人物によって、十五分程で滅びたのだ。

その事件は世界各国で大きな話題となった。

グルッペン

…名前は?

モブ兵士

………………

グルッペン

聞こえないのか?その人物の名前を教えろと言っているのだ。

モブ兵士

…言えない。

グルッペン

……ならば、お前の祖国を教えろ。

モブ兵士

…………会いたいなら…すぐに会える。

グルッペン

…どういう事だ

モブ兵士

…言った……だろう?………私のような一般兵にも……
…優しく接してくださる慈悲深い御方だと…

グルッペン

……!まさか!

その時、城壁の方から大きな爆発音が鳴り響いた。

モブ兵士

あぁ………やはり…………あの方は…………

「慈悲深い…」

スパイがそう呟いた途端、その男の体は中に浮き、 ふらりと”何者か”の腕の中に吸い込まれていく。

ゾム

ッ……誰や?!

その者はなんの気配も、音も立てず、我々の目の前に立っている。

白く、所々に銀色のツタのような装飾が施されている仮面を被った人物

????

そんなに警戒しないで、
私は可愛い部下を迎えに来ただけですから。

女性の声…恐らく、この人物は女性だ。 だが、スパイを軽々と肩に担いでいる。 恐らく、この人物が”右腕様”なのだろう。

グルッペン

…お前が”右腕様”か?

????

おや、これはこれは。
wrwrd国総統、グルッペン・フューラー様ではありませんか、

????

えぇ。いかにも私が”右腕”で御座います。

グルッペン

…ではお前が、α国を一人で消滅させたのか…?

????

おや、総統閣下の御耳にも届いていたのですか?
はい。確かに私”一人”で壊滅させました

グルッペン

…時間は?

????

国を滅ぼし始めてから、滅ぼすまでは十五分でしたよ。

????

いや〜流石はα国、いつもより時間がかかってしまいましたよ。

グルッペン

……名前と祖国を答えろ。

????

おや?そのような事をして私になんのメリットが?

????

申し訳ありませんが、私…メリットの大きい方へ行くんですよ。

????

正直、私戦争面倒臭いし嫌なんですよ?

グルッペン

仕事上の名前でも構わない。

????

…仕事でしたら、死神としか呼ばれていませんが…?

ゾム

死神……暗殺者の中でも最強の者が手にする呼び名やな…

????

あっそうなんですか?

ゾム

下から…暗殺者、脅威、悪魔、鬼、閻魔、死神…

ゾム

…死神の名を持つ暗殺者は…全国でも片手程しかいない…

鬱先生

あ〜…なんやっけ?
ブランカ、ブラッド、ヴァーリャ、命、シエル…やっけ?

ゾム

おん

グルッペン

なるほと、その内の誰かだと。

????

あっ、そろそろ自分帰りますね

グルッペン

…ここを何階だと思っているんだ?五階だゾ?
お前が逃げるのは無理なんじゃないか?

????

…死神なめないでもらいたい

すると彼女は壁に向かって回し蹴りを……

ここの壁は戦車の砲弾を十発ぶち込まん限り壊れないほど丈夫な壁.. のはずだった。

ドゴォォォォォォォォォンッッッ

と、大きな音を立て壁は砕け散っていく。

????

あら脆い。もう少し強度上げた方が良いのでは??

グルッペン

ッふふ……アーハッハッハッハッハwww

グルッペン

まさかw戦車の砲弾十発ぶち込まん
限り壊れなかった壁を簡単にぶち壊すとは…w

????

まぁ一応死神の名持ってますし……?

グルッペン

だが、いくら死神でもこの高さから落ちれば
受け身アリだとしても骨は何本か折れるだろう?

????

そうですねぇ……

グルッペン

なら、大人しくしておいた方が……

????

ま、落ちなければ問題ありませんけどね

グルッペン

は?

????

歩いていけばいいだけですやん

と明るい声で告げ、破壊された壁へ歩んでいく。

ゾム

歩いていくって……お前……ついにおかしく…

????

なってませんよw

????

ただ……事実を言ったまでです。

と言い、破壊された壁から外へ踏み出す。

ゾム

!落ち……!

全員が目を見開いた。 ”落ちる”と思っていたその人物は落ちるどころか、 宙に浮いているではないか。

ゾム

は?なんで……落ちとらんの……??

????

ふふwちょっとしたトリックですよ。すごく簡単な……ね、

????

さて、それでは私は失礼しますね。

「また会えるといいですね」

と言い残し、その人物は消えていった。

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