ズルい君を愛したまま
和泉舞白
boys side
君はいっつもズルいよな
俺にこんな恋心を抱かせて、
やっと幸せになれたと思ったら
別れたい、離れたい、
理由は?なんて聞いても
嫌いになった訳やないって、
逃げたような言い訳、
それでも君のことを許して、
「わかった、ありがとう」
なんて言う俺も、
きっとずるい男、
そんな男やけど、
君を愛したい気持ちを持つのは
ズルくはないやろ?
第1章 「君の逃げ道は僕の止まれ標識」
君と出会ったのは
2021年の3月
社会人の俺は、もうすぐ新しい後輩を迎える準備にせかせかとしていた。
そのせいか
帰るのは基本定時を2時間くらいすぎた時
俺がやらなあかん仕事やないけどなぁ、
なんて思ってても真ん中の中でも真ん中の俺からすれば
2時間の残業なんてお易い御用。
やけど体力労働はさすがに俺でもしんどい
7割型雑用やし。
これからが頑張り時な俺には
逃げ道なんてものは無いんやろうなぁ。
そう思いながら家に帰った瞬間、
お風呂にも入らず、着替えずにスーツのままベッドにイン。
気がつけば朝やった。
目が覚めたのは自分の力やなくて
隣から聞こえてきた悲鳴のようなカップルの喧嘩の声
マンションやからしゃーないって思ってたけど、
最近多ない?
とか思ってたらバタバタ、ガシャンと俺の部屋で流れてたんかと錯覚してまいそうなくらいのボリュームの音が
隣から聞こえてきた。
多分、カップル間でよくある家出とかそういうのやろう。
その時だけはそう思ってた。
カップル喧嘩は嫌なくらいに聞いてるから、
どうせまた帰ってきて、これとは違うそういう声が聞こえてくる。
やから俺は全く気にせず、
朝のコーヒーを入れながら
可燃ごみをまとめていた。
シャワーを浴びた後に、可燃ごみをゴミ置き場に出そうと部屋を出た。
向井康二
俺が行きたかった方向を向いた途端、
視界の下の方で小さく縮こまった女性の姿があった。
向井康二
何気に初対面だった俺は 戸惑いながらも声は掛けた
それが、君やった。
女性
細い紐のキャミソールにハーフパンツ、ジッパー付きのパーカーだけを着た君は、
見えるところだけでも、最近できた、というか今やられた? と思うような痣がいくつもあった
向井康二
向井康二
女性
ぴくっと反応した君は、 なにかに怯えるように
女性
女性
多分、この子は放っておいたらあかん、
瞬時にそう思ったんは
俺の本能的なもので、
“優しさ”という一言ではなかった
向井康二
向井康二
向井康二
女性
君の逃げ道になれるなら、
俺は勝手でもなんでもいいから、
自分の道に止まれの標識を掲げてまでも、
君のために尽くしたかったんや。
episode2まで ♡400以上
なんか新作の1話だけ書いてあった🙄
しばらく投稿し無さすぎてるし
いつか続き書くってことで!
♡連打や感想コメントたくさん待ってます♡
ましろちゃんはTikTok始めました🤫💭
厚紙の交換したい方はぜひ!フォロー待ってます💭💭
コメント
5件
続き楽しみすぎます😖💗
続きめっちゃ楽しみにしてる!!
TikTok始めたん!?フォローしてくるわ!受験お疲れ様🍵