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チョコ雑煮
42
#妖怪ウォッチシャドウサイド
ツチノコパンダ
10
秋風が冷たく吹き付ける学園の校庭で、 ラントはぽっつんとひとり立っていた。 彼の唇は、かつて響いていたあの声を 失っていた。
寺刃ジンペイ
ジンペイは声をかけるが、 返ってくるのは静かな沈黙。 普段はテキパキと指示をし、 周りを支えるラントが、今は声を失い、 世界の中に閉じこもってしまったように見えた。
妖怪絡みの不可解な事件で ラントは声を奪われてしまった。 誰もがそれを不思議がり、距離を置いた。 声がいなくなるということは、 ラントの存在が薄れていくことと同じだった。
しかし、ジンペイだけは違った。 彼は筆談帳を手に取り、 ジェスチャーを交えながら、 必死にラントの心を掴もうとしていた。
寺刃ジンペイ
そう言って何度も傍に寄り添っていた。 ただそれを言うとラントは 呆れたような表情をしていた。
ラントの瞳に、わずかに涙が光る。 それは失った声への哀しみ、孤独、 そして助けて欲しいという無言の叫びだった。
寺刃ジンペイ
ジンペイは拳を強く握りしめて誓った。
寺刃ジンペイ
声なき世界で、ふたりの絆は静かに、 しかし確かに燃え続けていた。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
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