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光が、静かに揺れている
迷路の最深部でも無数の出口が、まるで星のように広がっていた
それぞれの道が、現実と繋がっており、ここに残る道もまた、確かに存在していた
誰も、すぐには動かなかった
ナイル
カルロ
アミナがルーフスの手を握る
アミナ
ルーフス
アミナ
マカナは一人で、立ち尽くしていた
白い光の道と、暗い迷路の奥…その両方を見つめている
マカナ
カルロ
マカナ
マカナ
マカナ
ナイル
マカナ
リーザは、光の道の前で立ち尽くしたまま、動かない
カルロ
俺はリーザに近づき、ゆっくりとしゃがむ
カルロ
リーザの手が震え、キャラメルを握りしめる
リーザ
微かな声がした次の瞬間、リーザの顔が歪み、大きな目からは涙がこぼれ落ちてきた
リーザ
俺は何も言わず、ただ、そっとリーザの頭を撫でる
カルロ
俺はポケットからもう一つキャラメルを出し、リーザはそれを受け取る
リーザはそれをしばらく見つめ続けた後、小さく頷いた
リーザは一歩、光の方へ進むが、足が止まる
ゆっくりと、俺の方を振り返った
リーザ
掠れた声をしていたが、それは、確かに彼女自身の声だった
リーザは、光の中へ歩き出す
その姿は最後まで、はっきりとは見えなかった
ナイル
カルロ
ナイル
ナイル
カルロ
途中で俺が呼び止めると、ナイルが振り返る
カルロ
短い言葉に、ここでの全てが詰まっていた
ナイル
ナイルは笑いながら、光の中へ飛び込んだ
アミナとルーフスも歩き出す
途中でアミナが、俺の方へ振り返る
アミナ
カルロ
ルーフス
二人は微笑みながら、光の中で消えた
この場に残っているのは、俺とロラン、遠くにいるマカナだけだ
ロラン
カルロ
ロラン
ロランは寂しそうに笑いながら、空を見上げた
ロラン
カルロ
ロラン
俺は一歩踏み出すが、光の目の前で止まり、振り返った
ロラン、マカナ、そして、この世界を見つめる
カルロ
ロラン
カルロ
ロランは少しだけ考えると、笑った
今度は虚ろではなく、ちゃんとした笑顔だった
ロラン
俺は光の中へ、踏み出す
視界が白く染まり、周りの音が次々と消えていく
まるで重力がなくなったのかのように、体が軽くなる感覚がした
アイシャ・マフムードは現実へと帰ってきた
アイシャ・マフムード
嬉しさのあまり、自分の顔や体を何度も触っている
その時、インターホンが鳴った
アイシャ・マフムード
ハワイの街で、行方不明となった人物がいた
「ルアナ・ホシノ」、日系ハワイ人の画家
彼女の作品は、アメリカだけではなく、他国にも進出していた
しかし、突然ルアナが失踪してしまったため、人々は混乱している
一部では「どこかで新しいアートを生み出しているのだろう」と前向きに捉える声もあった
いつかまた、彼女が新しい絵を描けるようになりますように
次の瞬間、俺は目を開けた
見慣れた天井、硬い床、散らばった工具たち
窓を開けてみると、見慣れたヴェネツィアの街並みが広がっていた
クレート・アネーリオ
「カルロ」から、「クレート・アネーリオ」に戻った俺は、ゆっくりと起き上がる
手を見ると、人間の手の形をしていた
その時、机の上に何かがあるのに気づく
よく見てみると、小さな包みに包まれている、キャラメルだった
俺はそれを手に取り、小さく笑う
クレート・アネーリオ
俺は、今の仕事を辞めて、工作に専念する決意をした
静まり返った遊園地、「ハッピーエンジョイランド」
ロランは一人で、観覧車の下に立っていた
ロラン
マカナ
ロラン
ロランはその場で座り込み、不自然なほどに青い空を見上げた
その隣には、マカナも一緒にいた
マカナ
マカナは色鉛筆と真っ白なキャンバスを取り出した
ドアを開けると、そこには見慣れた人物がいた
ジェイク・クロックフォード
アイシャ・マフムード
二人は勢いよく抱き合う
アイシャ・マフムード
アイシャ・マフムード
ジェイク・クロックフォード
ミネソタ州で二人は関係を一からやり直す…そう誓ったのであった
ベルリンの街並みで、カーリン・アイクラーは一人で立つ
???
母親であろう人物が、カーリンの元へ近づいた
カーリン・アイクラー
???
母親は、カーリンを強く抱きしめ、大粒の涙を流した
???
???
カーリン・アイクラー
カーリンもつられて、涙を流す
スカートのポケットには、キャラメルが入っていた
あれから何ヶ月が経った
俺はクレート・アネーリオ…元カルロだ
俺は仕事を辞め、今は工作に専念している
今日は新しい工具を買うために、外を出かけている
???
???
???
住民の噂話が、こっちの耳にも入ってくる
クレート・アネーリオ
クレート・アネーリオ
少し考え事をしていたら、誰かとぶつかってしまった
???
クレート・アネーリオ
クレート・アネーリオ
グレッグ・ハーコート
クレート・アネーリオ
グレッグ・ハーコート
グレッグ・ハーコート
クレート・アネーリオ
グレッグ・ハーコート
クレート・アネーリオ
クレート・アネーリオ
言われてみれば、どこかで会ったことのあるような記憶があった
初対面であるはずなのに
まさかとは思ったが…
クレート・アネーリオ
グレッグ・ハーコート
えぇー!?
嘘だろぉ!?!?
クレート・アネーリオ
グレッグ・ハーコート
まさかの再会だった
俺とナイル…いや、グレッグは、嬉しくてテンションが上がってしまった
偶々出会った俺たちはその後、一緒に買い物に行ったのであった
…世界って、案外狭いもんなんだなぁ
〜完〜