はぁ〜あ…
rd
みどり、自分家にいると思ったんだけどなぁ…
みどりの家に行っても居ないし…、近くの公園とか、沢山歩き回ったけどいなかった。
俺が思い当たる所は残り一箇所。
ここ、山の麓辺りの小道だ。
ここは、みどりと俺以外滅多に居ない。
思い出の場所。
rd
…ここに居なかったら…っ、
ううん、やめよこういう考えするの。
俺が苦しくなるだけだ…
ザクッ…ザクッ…
砂利道を歩く度に音がする。
rd
…楽しいな…w
子供の時、落ち葉とか踏むの大好きだったなぁ…w
rd
〜♪
ザクッ…ザクッ…
ザクッ!!
rd
?!
え…?今の音、何?
砂利の音に紛れて聞こえた気がする。
rd
…みどり…?
でも…一体何を?
てか…「ザクッ」って音するか?
rd
みどり〜?
rd
…居るんでしょ
俺の声に驚いたのか、近くにあった洞窟から音がした。
md
…っ、
rd
みどり…、戻ろ?
md
い…、や
rd
…なんで?
なるべく優しく。
md
いや…っ、
rd
話してくれないと分からないよ…?
優しく。
md
これ以上…っ、やめて…
rd
え…?
優しく…?
md
ごめ…っ、なさ
rd
泣かないで…?
rd
深呼吸して
md
スゥ…っ、ゴホッゴホッ
rd
っ!
辛そう…っ、
md
ケホッケホッ
rd
っ、みどり…怒らないから…っ!
rd
落ち着いて…っ、
md
む、り…っ、
md
近寄らないで…っ!
rd
!
涙。
綺麗な翠色の瞳から。
md
これ以上…、らだおに迷惑かけたくない…っ!
rd
!
そんな事で悩んでたの…?
rd
みどり…。
md
はぁ…っ、はぁっ…
呼吸がままならない。
何処を見てるのか分からない。焦点が合ってない…ていうか
md
ごめっなさ…っ!
md
もう…っ、もう迷惑かけないから…っ!
rd
…、
座っているみどりに合わせて俺も座った。それから、
ギュゥ…
md
やめて…っ、離れて…っ!
俺の胸を叩いているが、力が入っておらず、相当弱ってるんだなって分かった。
md
やだ…っ、
rd
なんで?
md
いや…っ、1回こうすると…っ、
md
らだおのこと嫌いになれない…っ!
rd
…w
rd
嫌いにならなくていいんだよ?
md
嫌いにならないと…っ、らだおの所から離れられなく…なる!
rd
離れなくていいんじゃん?
md
…っ、
md
う゛ぅ…っ、
rd
我慢しないで泣いてご覧?
md
うあ゛ぁぁ…っ!
md
ごめ、なさいぃ!
rd
謝らないの…ね?
ナデナデ…
md
ひっ…ぅ…
頭を優しく撫でてあげると、少し安心したようで、此方にもその安心が移る。
md
あぃがと…っ、グスッ
rd
うん…
うとうとしてるみどり。
rd
w…眠いでしょ、寝ていいよ
md
ん、ぅ…
md
すぅ…すぅ…
rd
さてと…帰りますかぁ…
みどりをおんぶして、みどりの帽子をニット帽の上から被って
俺達は家へと足を進めた。
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