僕
僕は田舎の学校に通っていたんだ。
学校は普通に楽しいけれど、ひとつ、僕は嫌なことがあった
それはクラスメイトのDくんだ。
Dくんは僕と仲良くしてくれたけど、 性格はお世辞にも良いとはいえない
Dくんの趣味はそこら辺にいる虫にイタズラする事だ。
暇さえあれば僕を無理にでも誘って虫に石をなげつけたり、踏み潰したりしている
そんなDくんにとって山は格好の遊び場だった。
僕の地元には、子供の足でも1時間もあれば頂上につく小さな山があった。
その山は地元の人に「平山」や「お平様」と呼ばれていた
その山に住む虫にイタズラをする事がDくんの毎日の日課っと言ってもいいほどしょっちゅう登っていた
そんなある日
Dくん
僕
僕
Dくん
Dくん
Dくん
僕
僕
Dくん
放課後 〜平山〜
僕
僕
Dくん
Dくん
僕
Dくん
僕
そこには直径5センチ程の小さな穴があった。
アリの巣にしては大きすぎるし、モグラが掘るには小さすぎる。
Dくん
僕
僕
Dくん
そう言ってDくんは持ってきたペットボトルの中の水を全て穴の中に入れた
僕
僕
僕
Dくん
Dくん
僕
Dくんの行方が分からなくなったのはその翌日
あの山を降りてから家に帰ってきてないらしい
警察も動き出して地元のみんなで探し回った
僕は一目散に平山に行った
この山は警察もみんな1番探した所だけれど、どこにもDくんの姿はなかった。
けれど僕は諦めきれなくて、一人で平山のDくんと遊んでいたら辺の場所へ行った
僕
僕
僕
Dくんの返事はなかった
もしかしたらと思い、あの穴があった場所へと行った
僕
僕
僕
僕
その瞬間
Dくん
僕
微かにDくんの声がした。
聞き間違えかもしれない程度の小さな声。
足を止め耳をよくすませた。
すると木々がこすれるサワサワという音にまじってDくんの声がした
僕
僕
僕
返事はない
が少し間を置くとDくんの声がする
耳を更によくすませて声の出所を探す
Dくん
声は足元から聞こえたような気がした。
足元にはあの穴
僕
僕
僕は勇気を振り絞ってその穴に耳を当ててみた
Dくん???
それはよく聞き慣れたDくんの声だ
人間が入れるはずのない、約5センチの穴からDくんの声がしたのだ
僕
僕は大声を出して必死に山を降りた。
その事は学校の先生にも、警察に言っても当然、信じてはもらえなかった
先生は同級生が行方不明になったことに対する僕の心の影響を心配し、話を信じて平山の穴を掘り返さなかった
そしてEくんの行方もわかっていない……
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