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【予告編】新章・新連載

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【予告編】新章・新連載

第2話 - 【蛙鳴蝉噪】

54

2025年08月13日

#一次創作

#予告

宵月シノ

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宵月シノ

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西暦21XX年、完全自立型AIが東京都内にてお披露目された。 “それ”は様々な場面での活躍が期待されており、AI達はその期待通りの働きを見せた。

だが、制御が不完全だった。ある日を境に、全ての自立型AIが暴走し、人々を傷つけた。

AIは、人々に支配される側から人々を支配する側になったのだ。

これは、そんな世界を変えようと動いた者達の話。

？？？

……貴方の力が必要なのです。

　

？？？

はぁ……。

？？？

どうしてそんな考え方に……？

　

？？？

あんなAIなんかにアタシの思い出を壊されるのが嫌なの！

　

？？？

……まぁ、無理する必要は無いと思う。

？？？

笑いたければ笑えばいい。
泣きたかったら泣いたらいい。

？？？

……ほら、簡単なことだろ？

　

？？？

いつもいつもそうだった……。

？？？

本当に、分かったフリだけ上手だよね……っ！

？？？

僕のこと、本当は何一つ理解できてないくせに！

　

？？？

『ごめんなさい、許して……。』

？？？

『ボクが悪かったから……。
ごめんなさい、生きててごめんなさい……。』

　

？？？

どうしようもない人間でごめんね。

？？？

でも、これが私だから。

　

？？？

あら……貴方はそれでいいの？

？？？

私の目には、迷っているようにも見えるわ。

？？？

……ふふっ、なら早く行ってあげなさい。
貴方の言う大切な“親友”の元に、ね。

　

？？？

『嫌……嫌です！』

？？？

『そんなこと、誰も望んでないっ……！』

自分に、過去を振り返らずに前へと進める強さがあれば。きっとこんなことにはならなかった。

？？？

──それじゃあ、貴方はどうしたかった？

？？？

全てを忘れて、あるかどうかも分からない未来を信じて進む？

？？？

……それが貴方の選択なら。

【蛙鳴蝉噪】

近日公開予定