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お疲れ様!!そして完結おめでとう🎉✨ 人々の不安な声や冷たい視線にも負けず自分の気持ちを言葉にして白刀・白雪に沙羅家に不変をもたらす、と誓った仁詠さんは立派な「3代目沙羅の巫女様」だね😖💕 そっか……!仁詠さんは皆に認められ桃香さんと同じくらい慕われて、4代目も無事に見つけたんだね……!! 沙優門さんもお疲れ様……!! 4代目沙羅の巫女、メシン様……ほんと、桃香さんとクルトさんを
〜次の日〜
朝から人が沢山来ていた
人の話し声が、沢山聞える
それに、若干の眩暈を覚えた
こんな炎天下の中、人々は涼しい顔をして……
……否
冷たい顔をして、こちらを見ている
皆、口を揃えて言うのだ
「2代目様の跡継ぎ」
「風魔様が認めたから」
「自分達も、見届ける」
皆、3代目である私を見てない
……それも、そうか
私ですら、ここに居る理由があんまり分かってない
多分、沙優門も同じ
でも、ここの居心地が好きで
この大陸のために
この身に流れる血が役立つなら
殺しにしか使えなかった血が
神の使いの血が
ここで、人を救えるなら
それに、全てを賭けたい
仁詠
仁詠
仁詠
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
ぱちぱちと、乾いた拍手が響く
私に、視線が集まる
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
白い刀を取り出して、上に掲げる
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
仁詠
出てきた時とは違う
暖かな、柔らかい拍手に送られ
私は中に戻っていった
そして、皆が口にした
という言葉に
心の底から、それに答えたいと思う
数年後
沙羅仁詠という名前は八大陸で安心の象徴とされ
その名声は
2代目巫女、沙羅桃香と並んだ
当時の情景を、皆同じように語る
「氷のような冷たい視線と」
「暖かな太陽のような笑顔に」
「私達は信じてもいいと思えた」と
そして、更に数年後
沙羅家4代目巫女になる人間が見つかり
影から仁詠を支えていた沙優門はその子に全ての力を預け
溶けたように、消えてしまった
女手1つで育て上げ
側近に風の神の使い、風魔がついた
もう、2代目様のことを思い出す人間がいなくなった頃
4代目様は、成長していた
その、4代目を見て風魔は思う
風魔
風魔
風魔
風魔
仁詠様を守り、4代目様の側近として生き抜くのだろうと
その時の風魔は思っていた
ぼんやりと過去の記憶に縋っていると
「風魔〜」と呼ぶ声が聞こえ
微笑みながら、返事をする
風魔
メシン
それが、沙羅家4代目の巫女の名前であり
沙羅家最後の、当主の名である
氷と太陽 完結
次回→風魔過去編「去華就実の風」