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神と修羅

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神と修羅

50 - 選択の余地

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19

2026年01月04日

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我々の心の中の悪魔には、 「仕方がない」という名が ついている。

––– ジョルジュ・ベルナノス

動き出した焼けるような 熱さの中、あっしと圭は 出口を目指した。

天望

クソ...ッ‼︎

天望‼︎こっち‼︎

圭に手を引かれ フラフラになりながらも あっしは出口に誘われた。

研究所 廊下

出口で待ち構えていたのは 案の定、警備隊...

天望

なっ...

これは...どういうことかな?

ではなく、そこにいたのは...

ニーナ

あー‼︎ここにいたんだー‼︎

天望

ニーナ...お前、どうしてここに...

ニーナ

んー?どうしても何も人間全員ぶっ殺してる最中なんだけどー?

ニーナ

偶然、この火災部屋の前に武装した人達がいたから、こんがり焼いてあげただけー‼︎

陽気に話す彼女の周囲には 焦げた遺体が散らばっていた。

うわっ、エグ...

このニーナという女は 抗体人間の一人で 副作用で目と口から光線を 放つことができ、加えて 核を破壊されない限り 不死身なのだ。

ニーナ

で、ラッキーなことに2人に出会えたから一思いに殺してあげるねー?

天望

いや、ちょ、ちょっと待て‼︎

ニーナ

ん?どうしたのー?

天望

お前が研究者に恨みを持っているのは大いに分かる

天望

だが、今殺すのは待ってほしい

ニーナ

何それー?命乞いならもっとマシなやつ考えといてくれないと、面白くないんだけどー?

天望

クッ...‼︎

あ、はいはーい‼︎ちょっといいかな?

天望

け、圭‼︎お前...

任せてよ、天望

ウインクをしながら 彼女はあっしの前に立ち ニーナの説得を

ヒョイッ

天望

ゑ?

おっと、足が滑ったー

と、言いながら彼女は あっしを脇に抱えると クルッと後方へ全力疾走した。

天望

なっ⁉︎説得するんじゃ

そんな無駄なことしてる時間ある?研究者は一分一秒でも無駄にできないんだよ?

天望

...てか、あの炎の中にいたのにもう動けるのか

体力オバケって昔から言われてたからね

ニーナ

逃がさないよー...

天望

っ⁉︎屈め、圭‼︎

直線コースは無理‼︎

あっしは後方から殺気を感じ 圭に伝えた。が...

カッ‼︎というライトを照らすような 擬音と共にニーナの光線が 後方から照射された。

その瞬間だった。

あ...やば...

突如、圭が床に倒れ込んだのだ。

天望

圭ッ‼︎

あー...ごめん、肩やられた...

彼女の左肩を見ると 穴が開いており 肉が爛れ、吐き気を催すような 臭いがした。

行って...

天望

何言っt

行けッ‼︎走れ天望ッ‼︎

天望

っ‼︎

天望

...すまん

あっしは走った。

走るしかなかった。

今はニーナから逃げるために。 とっくに枯れた体力を 絞り出すかのように ただただ走った。

そうするしか... なかったんだ...。

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