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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ぬっし〜

やほゆん!

ぬっし〜

連載ほったらかして新しく始める馬鹿です((

ぬっし〜

今回は櫻いいよさんの小説、『君が落とした青空』のパロディです!

ぬっし〜

勝手に変えてるブブ?もあるのはご了承ください!

ぬっし〜

今回の主人公は〜

梨衣

俺でぇ〜すww

ぬっし〜

梨衣くんです!

ぬっし〜

彼氏は〜

佐渡

佐渡 参上☆

ぬっし〜

佐渡くんです!

ぬっし〜

それでは本編〜

佐渡

スタート☆

梨衣

すたーと!

プロローグ

〜君が残した雨〜

モブ男

……おい!誰かひかれたぞ!

モブ女

救急車……!

俺の横を何人もの人が通り過ぎる

叫びながら行く人、戸惑って誰かと一緒に行く人、興味本意でスマホを片手に走る人もいる

みんな行くところは一緒

歩道を乗り上げて止まったままのトラック

その周りにはたくさんの人が集まっている

俺だけは何が起きたか理解できず、時間が止まったのかのように立ちすくんでいる

頭では理解しているのに現実味が沸かない

まばたきすらも忘れてただ目の前の情景を見つめて、その姿を探した

佐渡くんを、、、、

俺の彼氏の姿を…

第1話 最初の最後

梨衣

はぁ…

今日はなんだかツイてない…

お昼ご飯を食べ終え、30分ほど残った昼休み

俺は、何かをする気になれず席に 座って窓の外を眺めていた

俺の教室の窓から見えるのは校庭の脇にある枯れ始めた茶色の葉っぱ。

そして、さらさらと 空から降り注ぐ雨

梅雨でもないのに雨が降るなんて…

ついてないなぁ

朝からずっと俺の嫌いな雨が降ってるし、朝ごはんは昨日の残りの カレーだった…

誰かが俺を不機嫌にさせようとしているみたいだ…

しかも、カレーを食べようとしない俺に怒り出したお母さんと喧嘩した

梨衣

なんであんなに怒られないといけないんだ…

思い出してまたイライラする

それだけじゃない

英語の小テストのことを忘れて 全然できなかったし斜めに入れてしまっとお弁当も右側に傾いていた

どれも些細なことだけど、今日は調子が出ない

今日はさっさと帰って家でのんびり映画や漫画を見たい

あと残り2時間もある…

早く終わってほしいと願う

佐渡

梨衣

名前を呼ばれて顔をあげる

そこには軽く手を上げ笑いながら近づいてくる佐渡くんがいた

なんとなく俺は少し目をそらした

「佐渡ちゃんは毎日楽しそうだね」 そうイヤミを言いたくなるほどの笑顔が今の俺の心には不釣り合いだ

梨衣

……なに?

少しぶっきらぼうにつぶやく

クラスも階も違う俺に会いに来る理由なんて1つだろうけど

佐渡

どうした?今日は不機嫌だなw

佐渡ちゃんの笑顔を見てるからだよ

なんて言ってみたくなる

だけど、そんなこと言えるはずない

そんなこと言ったら間違いなく喧嘩になるだろうから

梨衣

別に不機嫌じゃないよ

佐渡

ふーん

俺の言ったことを真に受けて何も気にしてないように笑う佐渡ちゃんにイライラしてきた

梨衣

……で?どうしたの?

佐渡

あ〜、そうそう!見たい映画があるんだけど今日行かねぇ?

そんなことだろうと思った

中学2年生から付き合ってる私達は今月末で2年を迎える

その間に行ったデートのほとんどが映画だ

梨衣

………いいよ

断る理由は何もない

俺も映画は好きだ

だからこそ映画デートなのだろう

だけど最近、あまり乗り気になれない

2時間無言で映画を観て、終わったらご飯を食べてお別れ

話すことといえば映画の感想と世間話

こんなの、デートって言えるの?

ただの映画鑑賞じゃなくて?

佐渡

っていうか梨衣、今日髪の毛ボサボサだよ?寝坊したん?

独特な笑い方をしながら俺の髪に手を伸ばしてくる

梨衣

雨の日はいつもこんなんなの!

湿気でボサボサになった髪の毛を触れられたくなくて手で覆う

梨衣

え、と………今日はなんの映画?

気まずくなりかけたので話題を変える

佐渡

先週末から始まったアクション映画

佐渡ちゃんが観たくなる映画は大体そういう系だ

そういえば最近デートしてなかったな

佐渡ちゃんが忙しいって言ったんだっけ?

理由は聞いてないから知らないけど

梨衣

佐渡ちゃん、今日暇なんだ?

テキトーに口走ってしまった言葉に、あ、と思ったけれど、もう手遅れだった

佐渡

は?

ほら来た

佐渡

なんだよそれ。

佐渡

暇つぶしに誘ってるみたいに言うなよ

思った通り

佐渡ちゃんは、あらかさまにムッとした顔になった

怒りっぽい性格なのはわかってるのに、いつも余計な1言を言ってしまう

梨衣

そんなつもりじゃなかったんだよ

これ以上不機嫌にしたくない

佐渡

まーいいや……。

佐渡

じゃ、また放課後くるから

梨衣

うん、わかった

まだ少し機嫌悪そうにしながら去っていった

不満をすべて相手に言ってしまえば少しはもやもやした気持ちもなくなるのかな

どこか霧がかかったように貼れない俺の心と友達なのか恋人なのかわからない関係

昔からこんな感じだったかもしれない

だけど、どこか変わってしまったような気もする

そんなことを考えながら佐渡ちゃんの後ろ姿を見つめていた

佐渡ちゃんは振り返ることなく教室から出ていった

佐渡ちゃんと付き合ったのは初めて同じクラスになった中学2年生の頃

モブ男

二人って仲いいよな〜

モブ男

もう付き合えばいいじゃん

佐渡ちゃんと黒板の前で話してるとき、突然クラスメイトの一人が、そんなことを口にした

それを聞いた周りも便乗して俺達を冷やかし始めた

普通に話していただけなのになぜそんなことを言われたのかわからない

俺と佐渡ちゃんはただのクラスメイト

たまたま近くの席になり

たまたま趣味や好みが似ていて話が盛り上がっただけ

彼と話すのは楽しかった

でも、『恋』とは違った

佐渡

じゃ、俺ら付き合おっか?

みんなが見てる中で、笑いながらそういった佐渡ちゃんの顔を、俺は忘れることはないだろう

嬉しそうな、楽しそうな顔

なんで、そんな顔して

なんであのセリフを言ったんだろう

あまりに突然のことで俺は反応できなかった

ただ、目を大きく見開いていた

佐渡ちゃんのセリフにより皆からの冷やかしはなくなった

変わりに『おめでとー』なんて声が聞こえてきた

そうして、文句を言うことも喜ぶこともなく、いつの間にか俺達は''恋人同士''になっていた

そして、そのまま今日まで来てしまった

佐渡ちゃんのことが嫌いなわけじゃない

当時も今も嫌いなんて思ったことない

付き合ってからは"好き"だと思っていた頃もあった

なのに、俺達はいつからこんな冷めた関係になってしまったんだろう

自分の気持ちも佐渡ちゃんの気持ちもわからないまま、勝手に"恋人"という名前を与えられて一緒にいる

それだけなのかもしれない

最近はそんな事ばかり考えてしまう

留宇

梨衣〜!今日はデートですか?

教室の入り口を見つめる俺の背後から、中学からの友人、留宇ちゃんの声が聞こえてゆっくり振り返った

梨衣

そう、今日は佐渡ちゃん
暇らしいからね

留宇

ま〜たそんな言い方してw

留宇

本当に意地っ張りですね。素直にデートだでていってくださいよぉ!

俺の言葉に苦笑いする留宇ちゃんにつられて俺も笑ってしまう

笑わないとやってられないもんね!

留宇

中学からの噂のカップルなんですし、仲良くしてくださいよ〜

梨衣

なにそれ…w

梨衣

ただ、ずーっと付き合ってるから知ってるだけでしょ?

留宇

噂のカップルに変わりはないじゃないですかw

留宇

あの教室での告白話題になってますしね

梨衣

みんなが言いふらすからでしょ〜!

留宇

いやいや、あんな公開告白シーンなかなか見られないじゃないですか?

確かに公開告白だけど、あれはその場のノリみたいなもんだと思う

留宇

そういえば、付き合って2年になりますね!

留宇

今年の記念日はお祝いするんですよね?

梨衣

………どうかなぁ

付き合って1年経った日佐渡ちゃんは友達の家で夜中までゲームをしていた

メッセも無ければ電話もなかった

記念日なんて興味ないんだろう

だからもうすぐ二年になることもきっと覚えてないだろう

覚えていたとしても何もしないに違いない

それがわかっているから俺もあえて口にしない

多分この先もずっと

そうやって、今までダラダラこの関係が続いてきたように、これから先も続いていくに違いない

少し前までは、そう思っていた

でも

梨衣

その日を迎える前に別れるかも、ね

そう小さくつぶやいた

留宇

………梨衣、もしかしてあの噂気にしてるんですか?

俺の言葉に笑うのをやめた留宇ちゃんが覗き込むように近づいてきて、誰にも聞こえないようにささやいた

……気にしてない、といえば嘘になる

成り行きで付き合った俺達だけど、知れば知るほど好きな気持ちが芽生え、大きく育っていった

趣味が似ていたから話が弾み、二人で過ごす時間は楽しかった

付き合ったことで佐渡ちゃんのいいところを見つけることもできた

いつも前向きで、明るいところ

よく周りを見てるところ

佐渡ちゃんの性格は私を何度も笑顔にしてくれた

だから佐渡ちゃんはみんなに好かれていた

男女問わずたくさんの友達がいた

もちろん、恋愛的にも人気があった

付き合った当時は知らない子に睨まれることもあった

多分佐渡ちゃんのことが好きな子だ

佐渡ちゃんの恋人が、この至って普通の俺だから、気に入らなかったのだろう

美人でもイケメンでもないけどブサイクでもない

スタイルだってそこそこ

性格は、ちょっと意地っ張りで、友達はそれなりにいるけど、誰とでも仲良くできるほどの社交性はない

つまり、普通だ

俺は何も秀でたものを持っていない

だから

"なんで佐渡くんはそんな俺と付き合ってるんだろう?"

"俺でいいの?"

そう不安になることは度々あった

俺の髪の毛が留宇ちゃんのようにサラサラだったら?

もしくはモデルのように大きな瞳ですれ違うときに誰もが振り返る顔だったら?

不安に思うことはなかったたのかな?

けれど、当時抱いていた不安も今ほどじゃない

今になって佐渡ちゃんとの関係に不安を抱く理由は……

『佐渡くんが同じクラスの   子と、深夜一緒に歩い ていたのを見た』

1ヶ月ほど前クラスの女子に言われたその言葉のせいだ

そんな噂に俺の中の何かが壊れて溢れた

"何か"が、何を指すかはわからなかったけど

不安とか不満とか?

………わからないけど

話したことはないけど、俺は相手の子を知っている

佐渡ちゃんと同じクラスの子で一目惚れしてしまうほど可愛い男の子だった

サラサラの真っ直ぐな髪の毛は素直に憧れるし、大きな長いまつげは誰が見たって可愛いと思うだろう

きっと中身も俺と違って素直なんだろうな、と思うほど柔らかい笑顔を見せる男の子

佐渡ちゃんはそんな子と深夜に、家から遠い場所を二人きりで歩いてた、らしい

何してたの?と聞けば住む話かもしれない

だけど、それを口に出せるほど俺は素直じゃないし、俺達の関係も固く結ばれてるわけじゃない

そう考えると、佐渡ちゃんに聞くことはできなかった

梨衣

わかんない

だから、留宇ちゃんにもそうとしか答えられない

くだらないこと

そんなこと、どうでもいい、なんでもない

そう思い込むこと以外私には方法がない

傷ついてるのかと言われてもわからないし、怒ってるのかと言われても、それも違う気がする

留宇

佐渡くんも素直じゃないですもんねぇ。梨衣と一緒で

梨衣

なにそれw

留宇の言葉に思わず苦笑が漏れる

ふと窓の外を見ると、雨がさっきよりも音を少し荒げて降り注いでいた

雨は、嫌い

傘を指すのは面倒だし

どんなに気をつけても服は濡れるし

そんなことを思って先生が教室に入って来たことを確認し、俺は雨から逃げるように前を向いた

ぬっし〜

おかえりんご!

ぬっし〜

結構長くなりましたねぇ〜

ぬっし〜

どうでしたか?

ぬっし〜

コメント待ってます!

ぬっし〜

おつゆん!

♡ 500〜

『君が落とした青空』〜さとりーぬ〜

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